UICC(国際対がん連合)日本委員会

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UICC の活動内容

UICCの活動目的は“がんの研究、診断、治療および予防に関する科学的および医学的知識を進歩させ、またその他の全ての局面において世界中の対がん運動を促進すること”と規約に記されている。以前はがん研究の促進に力点が置かれ、4年毎に開催された国際がん会議には、世界中の主要ながん研究者が集結し、この会議の開催がUICC活動として突出した重要性をもっていた。しかしがん研究は、多岐の分野に分かれて発展し、それぞれが国際会議を開催するようになってきたので、21世紀に入ってからは、UICCは活動の重心を、がん予防と患者支援に移している。

2002〜2008年の間、UICCの活動は、以下の4本の柱にまとめられていた。すなわち;

  1. Prevention and Early Detection
    (がん登録、疫学を含む)
  2. Tobacco Control
  3. Knowledge Transfer
    (フェローシップの運営、TMN分類、Int. J. Cancerの出版を含む)
  4. Capacity Building
    (対がん組織や患者組織の育成、各国の対がん戦略策定への助言、募金戦略への助言など)

2006年ワシントンで行なわれた第19回世界がん会議の直前に、世界の国々の政府関係者、WHOなどの国際機関、UICC、財団、対がん協会、メディアなどのNGO代表者を集めたサミットが開催され、そこで11項目からなる世界対がん宣言(World Cancer Declaration)が発表され、直ちにUICC世界がん会議で採択された。宣言の骨子は以下の11項目である。

世界対がん宣言

  1. 全ての国々においてがん征圧計画が効果的に行き渡ることを確実にする。
  2. がんの頻度とがんによる損失の大きさの測定体制を格段に向上させる。
  3. タバコとアルコールの消費量および肥満者を激減させる。
  4. HPVとHBVワクチンの集団接種を実施させる。
  5. 有害ながんに関する妄説や誤解を一掃する。
  6. より多くのがんが検診と早期発見で診断されるようにする。
  7. 診断、治療、社会復帰訓練、緩和ケアなどが受け易い体制をつくる。
  8. 効果的な苦痛制御の手段が世界のどこでも入手できるようにする。
  9. がんコントロールの専門家を訓練する機会を増加させる。
  10. がん専門の保健医療従事者の流出を減少させる。
  11. がんの生存率を大幅に改善する。

世界対がん宣言は、2008年のサッミットで改訂され、UICCを始め世界のあらゆる対がん勢力が協力して2020年までに達成すべき目標となっている。


2009年には、UICCのVisionとMissionが以下のように改訂された。 Vision: A dynamic global community of connected cancer control organizations, professionals and volunteers working together to eliminate cancer as a major life-threatening disease for future generations.  (がん対策組織、専門家、ボランティアの結びつきによるダイナミックな地球規模の共同体として、次世代の為に、生命を脅かす主要な疾患であるがん撲滅のために共に活動すること)

           

Mission: To connect, mobilize and support cancer organizations and individuals with knowledge and skills to be effective. (知識と技術をもったがん専門機関や専門家を効果的に結びつけ、動かし、支援すること)

非感染性疾患に関する国連サミット

2009年から、UICCは、WHOのような政府関連組織や政策立案者、UICCと世界糖尿病連合,世界心臓連盟および国際結核・肺疾患連合よりなるNCD Alliance, さまざまなNGOネットワーク、寄付財団、更には製薬企業なども加えた世界的運動のリーダーシップをとり、2011年9月には、がんを含む国際連合のNon-Communicable Diseases(NCDs)に関するハイレベルのサッミットを実現した.UNサミットは、NCDs問題は世界規模で取り組むべき21世紀最優先の課題の一つであることを確認し、政策提言を盛り込んだ宣言(Political Declaration)を採択した

UICCは、“宣言”は、UICCが掲げて来た世界対がん宣言11項目の実現に至る重要な一里塚ととらえ、これを最大限に生かして活動を展開して行く方針である。国連サミット宣言を実体化するためには、各国政府への、息の長い、アドボケーションやロビー活動が必要であるが、UICCは世界がん会議、世界対がんでー世界的広がりをもつ政策提言キャンペーンが決定的な重要生を持つと考え、世界がん会議、世界対がんデーのイベント、UICCの情報ネットワークなどの機会を生かしつつ運動を展開する。


以上の新たな運動方式の中で見えにくくなって来ているが、UICCは以前からの活動である5種類の国際フェローシップの運営、International Journal of Cancerの編集と発行、TNF改訂委員会などの"Scientific activities"も続けている。

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