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研究内容

研究内容目次

  1. 蛍光イメージングの治療効果を予測するバイオマーカーの探索への応用
    蛍光イメージングの造血器腫瘍診断への応用 (蛍光3D血球アトラス)
  2. 標的分子の遺伝子変異解析と分子標的薬剤の効果予測
  3. 固型がんにおける末梢循環がん細胞、末梢循環内皮細胞の意義
  4. 多発性骨髄細胞株におけるBortezomib耐性機序の解明
  5. がん化学療法におけるバイオマーカー研究
  6. 泌尿器科がんにおける発がんの解明とそれに基づいたあたらしいバイオマーカーの発見および分子標的治療法の開発

蛍光イメージングの治療効果を予測するバイオマーカの探索への応用
蛍光イメージングの造血器腫瘍診断への応用 (蛍光3D血球アトラス)

三嶋雄二 (嘱託研究員)

われわれの研究室には、がん研究会と株式会社オリンパスとで共同で設立した『OLYMPUS BIO-IMAGING Lab.』のメインラボが設置されており、イメージング機器を用いてがんの基礎研究や臨床研究を実施しています。われわれの行っているバイオイメージングとは、蛍光色素や蛍光タンパク質で標識した生きたままのがん細胞の挙動を継時的に観察し、これまでは直接明らかにすることができなかったがん細胞のバイオロジーを、生きたがん細胞を用いて実際に目で観察することにより解明する試みです。このテクノロジーを用いて、われわれはがんの薬剤に対する感受性や耐性因子を探索し、治療効果や予後の予測への応用や、蛍光イメージングを利用した迅速診断技術の開発などをめざしています。

蛍光イメージングの治療効果を予測するバイオマーカの探索への応用

抗体医薬は近年、様々な良好な治療成績が報告されています。一方で治療費が非常に高額であることから、治療効果が期待できる患者さんを選択することが重要となっています。われわれはがん研有明病院を受診された患者さんにご協力いただき、個々の患者さんの極微量の腫瘍細胞が、抗体医薬の抗腫瘍作用にどのように反応するかをイメージングし、治療効果を予測する研究を実施しています。

[リンパ腫細胞のrituximabによる細胞傷害活性による細胞死]

CD20抗体による補体依存性細胞傷害活性(左)および抗体依存性細胞傷害活性(右)のイメージング。蛍光標識抗体医薬(ritxuimab-Alexa488)が結合した患者由来悪性リンパ腫細胞が補体成分(左)あるいは、NK細胞(右)により抗体依存的に傷害される様子をリアルタイムに観察した例。(Green:rituximab, Red: Propidium Iodie) 使用機器:オリンパス製 共焦点レーザー顕微鏡FV-1000)

蛍光イメージングの造血器腫瘍診断への応用 (蛍光3D血球アトラス)

生細胞の表面抗原や、核・細胞内オルガネラは容易に蛍光標識することが可能であり、生きたままさまざまな情報を取得することが可能である。われわれは蛍光生細胞イメージングを応用し、造血器腫瘍が疑われる患者さんの細胞を観察することにより迅速診断への応用をめざしています。

白血病が疑われる患者様の末梢血単核球を生きたまま、表面抗原(CD56)と核を蛍光染色し、共焦点顕微鏡による画像から三次元レンダリング画像を構築し、NK白血病を診断した。

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