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研究内容

最終更新日 : 2016年5月18日

研究内容目次

  1. 蛍光イメージングの治療効果を予測するバイオマーカーの探索への応用
    蛍光イメージングの造血器腫瘍診断への応用 (蛍光3D血球アトラス)
  2. 標的分子の遺伝子変異解析と分子標的薬剤の効果予測
  3. 固型がんにおける末梢循環がん細胞、末梢循環内皮細胞の意義
  4. 多発性骨髄細胞株におけるBortezomib耐性機序の解明
  5. がん化学療法におけるバイオマーカー研究
  6. 泌尿器科がんにおける発がんの解明とそれに基づいたあたらしいバイオマーカーの発見および分子標的治療法の開発

多発性骨髄腫細胞株におけるボルテゾミブ耐性機序の解明

國吉 良子(特任研究員)

多発性骨髄腫は、造血器官である骨髄で、悪性化した形質細胞が無秩序に増殖する血液腫瘍です。現在の多発性骨髄腫の治療では、従来の化学療法に加え、再発・難治性となった患者には、プロテアソーム阻害薬ボルテゾミブの有効性が示されています。しかし、骨髄腫細胞のボルテゾミブに対する抵抗性の獲得は、治療の予後不良の主因となっています。

これまでに報告されているボルテゾミブ耐性機序は、細胞株では、ボルテゾミブが作用するプロテアソームの発現増加や遺伝子変異のほか、ストレス応答への不対応や IGF-1 受容体の過剰発現などがあります。しかし、多発性骨髄腫の患者検体を用いた耐性機序の研究は難しく、ボルテゾミブ耐性機序はまだ明らかになっていません。

当研究室では、多発性骨髄腫細胞株におけるボルテゾミブ耐性機序の解明するため、多発性骨髄腫細胞株 IM-9 のボルテゾミブ耐性細胞株を樹立しました。このボルテゾミブ耐性細胞を用いて、生存や増殖に重要なシグナル分子を明らかにする研究を行っています。さらに、in vitro、マウスモデル、臨床検体を用いて、耐性機序に重要なシグナル伝達経路を抑える既存の薬剤から、ボルテゾミブ耐性細胞に有効な薬剤のスクリーニングを試み、ボルテゾミブ耐性克服の治療法に結びつけたいと考えています。

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