部門紹介

学生の方へ

最終更新日 : 2022年4月13日

当研究部は、東京大学大学院(新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻)の連携講座となっており、修士および博士の大学院生を正式に研究室に迎えることができます。また、明治薬科大学大学院、東京医科歯科大学大学院、徳島大学大学院とも連携しております。詳細は下記連携大学院をご覧下さい。興味のある方は遠慮なく連絡してください。
当研究部では、新しいがん分子標的薬の開発を目指し、腫瘍組織内で特徴的に見られる増殖環境への、がん細胞の適応応答についての基礎研究を行っています。主として、培養がん細胞やがん細胞を移植したマウスを用いて研究を進めており、一般的な細胞培養技術、分子細胞生物実験技術に加え、抗がん剤の評価法など幅広い知識・技術の習得が可能です。また、近年、がん細胞や臨床検体における、遺伝子配列の変異情報や遺伝子発現レベルといったゲノム情報が大量に取得され、様々なデータベースが構築されています。当研究室では、独自に取得した、抗がん剤処理をした培養がん細胞などの遺伝子発現情報に加えて、データベース上のゲノム情報も活用し、がん細胞のストレス応答や分子標的薬の作用について、ゲノム解析技術を用いた研究に取り組んでおり、バイオインフォマティクスの技術や最新の分子標的治療に関する知識などを学ぶことができます。 詳細は、下記の「募集の概要」をご参照ください

研究テーマや研究の進め方については、個人の興味・個性を尊重し個別に対応できる環境が整っています。博士課程の方は、最前線で活躍する一研究者として、研究テーマに取り組むことが可能です。将来研究者を目指す方、抗がん剤の開発研究に興味のある方、がんの基礎研究に興味のある方、大歓迎です。是非、見学に来てください。オンラインでの面談をご希望する方も歓迎しますので、お気軽にご連絡ください。

 

連絡先

冨田 章弘(部長)
〒135-8550 江東区有明3-8-31
Tel:03-3570-0514 Fax:03-3570-0484
E-mail:akihiro.tomida@jfcr.or.jp

研究者紹介

募集の概要

主要テーマ

  • グルコース飢餓・グルタミン飢餓や低酸素等のがん微小環境ストレス応答の分子機構の解明
  • 活性化がん遺伝子依存的なストレス抵抗性の解析とその克服を基盤とした新規治療開発
  • がん微小環境ストレス応答の機序解析に基づいた分子標的の同定とそれを基盤とした創薬シーズの開発
  • がんの糖代謝異常を標的とした合成致死誘導の分子機構解析とそれに基づく抗がん剤創薬

研究のキーワード

  • 細胞生物学を基盤とした創薬
  • がん分子標的治療薬
  • 細胞のストレス応答(Unfolded Protein Response、Integrated Stress Response、グルコース代謝、低酸素応答、タンパク質合成制御、オートファジー、DNA修復、エピジェネティクス等)
  • がん微小環境(グルコース飢餓、グルタミン飢餓、低酸素等)
  • バイオインフォマティクス(遺伝子発現解析、オンラインデータベース等)

連携大学院

  • 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻
  • 徳島大学大学院 医歯薬学研究部
  • 明治薬科大学大学院 薬学研究科
  • 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科医歯学系専攻

人材募集

がん微小環境に興味があり、細胞生物学を基盤とした創薬研究を主体的に行ってみたい方を募集しています。特に抗がん剤創薬を目指し、細胞生物学とバイオインフォマティクスの両方を活用して、研究を進めていきたいと考えている方は大歓迎です。連携大学院以外の方も外部研究生として研究することが可能な場合もありますので、当研究部に興味のある方や研究室訪問等をご希望の方は、お気軽に冨田(akihiro.tomida@jfcr.or.jp)までご連絡下さい。

ゲノム研究部の指導方針

ゲノム研究部では、大学院生の方に個別のテーマで研究して頂いています。研究テーマに関しては、“がん微小環境”という大枠の中で、各人の自主性を最大限重んじて、大学院生の方が興味のあることを研究して頂いています。全体のラボミーティングを週に一回行っており、順番に進捗状況の発表、ディスカッションをしています。また、ジャーナルクラブも月に2回程度行っています。これらに加えて、日頃の個別のディスカッション、学会発表や論文作成を通して、最終的には研究のプロフェッショナルとして、アカデミアでも民間企業でも通用する人材に育って頂きたいと考えています。また、ゲノム研究部はウェットとドライの両実験系を組み合わせながら研究を進めていますので、バイオロジー(細胞生物学や分子生物学)とバイオインフォマティクス(情報解析)の架け橋になれるように指導していきます。

研究環境

がん研究会はがんに特化した研究機関ですので、がん創薬に関する最新の情報が常時得られます。また、研究会内の交流も盛んに行われています。ゲノム研究部では、各人にパソコン、デスク、実験台やその他必要なものを提供しています。研究設備は、培養室、位相差・蛍光顕微鏡、測定機器(吸光/発光/蛍光プレートリーダー等)、細胞内代謝測定機器、マイクロアレイ解析装置、イメージングサイトメーター、フローサイトメーター等の最新機器があり、必要に応じて利用できます。また、器具洗浄等は専属スタッフが常在していますので、大学院生の方でも研究に専念できる環境です。

習得可能な実験技術

ゲノム研究部では、細胞培養、siRNA/shRNA導入、ゲノム編集、細胞内代謝計測、分子生物学実験(ウェスタンブロット、レポーターアッセイ、リアルタイムPCR等)、DNAマイクロアレイ、データベースを利用した遺伝子発現情報解析、イメージングサイトメーター、フローサイトメーター等の実験技法が習得可能です。また、各人の興味や研究の進展に応じて、新たな手法も積極的に導入しています。

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