新着情報

印刷

新着情報

【プレスリリース】 AMED 「医療分野研究成果展開事業 産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-MS)」に採択されました

2016年10月18日

 このたび、公益財団法人がん研究会(東京都江東区有明、理事長 草刈隆郎、以下、がん研究会)とアピ株式会社(本社:岐阜県岐阜市加納桜田町、代表取締役社長:野々垣孝彦、以下、アピ)が進めている、肺がんや骨肉腫などのがん細胞が有するポドプラニンを標的としたヒト化抗体医薬品(アピ開発番号:AP201)共同開発が、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成28年度「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-MS) 『イノベーションセットアップスキーム』に採択されました。*

課題名「AYA世代の希少がんである骨肉腫の増殖・転移を促進するポドプラニンを標的としたヒト化中和抗体の実用化」


<研究の概要>

 ポドプラニンは血小板凝集を引き起こすことでがんの増殖・転移に関わっていることをがん化学療法センター藤田直也所長らによって見出されており、6割強の骨肉腫症例や肺扁平上皮がん症例において実際に発現が亢進していることが確認されています。肺扁平上皮がんなどを移植した動物実験モデルでは、がん研究会で見出された抗ポドプラニン抗体が、がんの増殖や転移を抑制することから、ポドプラニン発現腫瘍の新たな治療法として期待されています。特に、ポドプラニンはその血小板凝集誘導活性を阻害する中和活性を有することから、世界初のがん転移治療薬としても期待されます。本研究開発は、ポドプラニンを標的としたヒト化中和抗体を実用化することで、転移などでこれまで完治が難しかったがん患者の再発予防に繋げることを目的としており、がん研究会は事業化に向けてアピと共に開発を推進して参ります。がん研究会は、今後もがん研究と抗悪性腫瘍薬開発の中心機関としての役割を果たすべく更なる努力を重ね、医療業界へ貢献できるよう取り組んで参ります。

 

<代表者>

・課題リーダー(代表機関)

 藤田 直也 (公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 所長)

・開発課題責任者(セットアップ企業)

 中村 正   (アピ株式会社 医薬事業本部 バイオ開発部 部長)

 

*AMED掲載ホームページ(http://www.amed.go.jp/koubo/020220160527_kettei.html)

 

<本件についての問い合わせ先>

 

本研究に関すること

公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 所長 藤田 直也

TEL:03-3570-0481

 

その他の問い合わせ

公益財団法人がん研究会広報部 本山、大関    TEL:03-3570-0397  FAX:03-3520-0141

アピ株式会社 医薬事業本部 バイオ開発部 前田 TEL:058-271-3838  FAX:058-275-0855

関連PDF

このページのTOPへ