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がん生物部原英二部長の研究がJSTのCRESTに採択されました

2012年08月29日

公益財団法人がん研究会

 

 がん研究所がん生物部原英二部長の研究「細胞老化が引き起こす恒常性破綻の病態解明とその制御」が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の平成24年度戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択されました。今回採択された研究領域には94件の提案があり5件が採択、20倍近い競争率でした。

 CRESTは、戦略的に重点化した分野における課題達成型基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術の創出を目指すものとしています。文部科学省が設定した戦略目標のもとにJSTが推進すべき研究領域を定めて研究課題を公募するもので、テーマ毎にチームによって研究を行うものです。

 

≪研究の概要≫

・研究代表者:がん研究会がん研究所がん生物部長 原 英二
・研究領域 :生体恒常性維持・変容・破綻機構のネットワーク的理解に基づく最適医療実現のための技術創出
・研究課題名:細胞老化が引き起こす恒常性破綻の病態解明とその制御

 

私たちの身体を構成する細胞は、異常を感知すると増殖を停止します。細胞老化はこの仕組みの一つであり、がんを抑制する機構として生体の恒常性維持に寄与していると考えられています。しかし最近になって、細胞老化は有害因子の分泌という副作用を伴うことがわかってきました。そこで本研究では、がんを含む様々な加齢性疾患をこの副作用による全身性の反応ととらえ、疾患の発症機構の解明とその制御、そして分子標的の発見を基盤とした新しい診断マーカーや治療法、予防法の開発を目指します。

 

※研究チームの構成:
研究代表者:  原 英二(がん研究会 がん研究所 がん生物部)
共同研究者: 石川雄一(がん研究会 がん研究所 病理部)
                 田中知明(千葉大学 大学院医学研究院 細胞治療内科)      
                    近藤祥司(京都大学 医学部付属病院 老年病内科) 

 

 

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