【がん研セミナー(6月13日)のお知らせ「ヒト白血病モデルが明らかにする新たな治療戦略:Suppressing a tumor suppressor RUNX1」合山 進博士(Division of Experimental Hematology and Cancer Biology, Cincinnati Children's Hospital Medical Center, Cincinnati OH, USA)】
2013年03月25日
がん研セミナー(6月13日)のお知らせ
演題:ヒト白血病モデルが明らかにする新たな治療戦略 -Suppressing a tumor suppressor RUNX1-
演者:合山 進 博士
Division of Experimental Hematology and Cancer Biology, Cincinnati Children's Hospital Medical Center, Cincinnati OH, USA
日時:2013年 6月13日(木)16:00-17:00
場所:吉田講堂
連絡先:中村卓郎(内線5391)
抄録:
近年の遺伝子操作技術と免疫不全マウスの発展は、ヒト細胞を用いた腫瘍モデルの作製を可能にしました。我々の研究室ではヒト臍帯血に 白血病遺伝子を導入して様々なヒト白血病モデルを作製し、病態解明に用いています。転写因子RUNX1 は骨髄系腫瘍においては癌抑制遺伝子として働くことが知られており、いくつかのマウスモデルでRunx1の欠失が骨髄性白血病の発症を促進することも示されています。ところがヒト白血病モデルを用いた解析では、RUNX1の機能を抑えることによりヒト白血病細胞の増殖、生存が低下することが判明しました。実はRunx1欠失マウス白血病細胞ではFamily遺伝子であるRunx2の発現が上昇しており、これがRunx1の欠失を代替しているものと考えられます。興味深いことに、一部の白血病細胞はinhibitorやshRNAを用いたRUNX1機能阻害に極めて感受性が高く、RUNX1はこれらの白血病のよい治療標的になると考えられます。
本セミナーでは、tumor suppressor RUNX1が持つ“生存因子”としての役割について、ヒト白血病モデルの解析結果を中心に解説します。また、ヒト白血病モデルを用いたその他の応用例も紹介し、将来的な研究展望についても述べたいと思います。
*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。







