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診療科・部門紹介
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胃外科

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最終更新日 : 2021年10月11日

診療科の特徴診療実績スタッフ紹介トピックスNEW!がん研 大腸外科通信

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※ こちらのページは医療機関向けとなりますが、一般の方もご覧いただけます。 


2019年度第1号 2019年12月発行

ごあいさつ

いつも大変お世話になっております。先生方におかれましては当院大腸外科へ多くの患者さまをご紹介いただき、誠にありがとうございます。大腸外科は組織の若返りをはかり、2019年8月より新しい体制となりました。4月には向井俊貴副医長を迎え合計8人のStaffで、今後も大腸癌に対するあきらめない治療をモットーに治療を行って参ります。引き続き、変わらぬご協力・ご指導をよろしくお願いいたします。       

大腸外科部長 福長洋介

初診から手術までの流れ

初診から2週間以内の手術日決定

いつでも(翌日でも)初回受診を受け付けています。お気軽にご相談ください。

初診から2週間以内に術前検査を完了し、手術日を決定します。入院期間は、通常の結腸・直腸癌手術の場合は7−10日、一時的人工肛門が必要な直腸癌の場合は14日程度です

年間700例以上の手術実績

2018年の原発大腸癌手術は743例で、99%が腹腔鏡やロボットによる低侵襲で痛みの少ない手術です。これまでの開腹手術への移行率は1%程度と低く、ほとんどの患者さんに腹腔鏡下手術を提供しています。また他院では難しいとされる直腸癌に対しても腹腔鏡下手術が可能です。さらにロボット支援下手術も2018年5月に導入し、希望される患者さんには施行しており、2019年は100例以上のロボット手術を行う見込みです。我々のモットーは、患者さんひとりひとりに、低侵襲性と根治性を両立した質の高い手術を提供することです。

ロボット手術
ロボット手術
腹腔鏡手術
腹腔鏡手術
術後の創部
術後の創部

トピックス

I.遠隔転移を伴うStage IV大腸癌に対する集学的治療

初診時に肝臓や肺に遠隔転移を有する大腸癌であっても、術前化学療法を施行することで切除可能となる場合があります。特に肝転移は初発大腸癌患者の約20%に認められ、また根治切除後の患者の約10%に出現するといわれます。そのような症例に対しても、当院では、化学療法科、放射線治療科などの経験豊富な専門医と毎週行うカンファレンスで集学的治療法を決定し、そのうえで原発巣と転移巣を切除し根治を目指します。その結果Stage IV大腸癌の5年全生存率も40%程度と高い生存率が達成できております。

II.進行直腸癌に対する集学的治療と肛門温存

本邦における直腸癌に対する標準治療は手術と術後補助化学療法ですが、約8%で局所再発をきたします。当科では局所進行直腸癌に対して術前放射線化学療法後に根治切除を行うことで、局所再発率は4%にまで低下しました。また、リンパ節転移を複数個認める症例など、再発リスクの高い直腸癌に対しては術前化学療法と術前放射線化学療法を施行した後に手術を行い、生存率の向上と高い肛門温存率が達成されてきました。さらに、このような術前治療により肉眼的に腫瘍が消失する臨床的完全奏功(cCR)症例に対しては、近年欧米で注目されている’Watch & wait療法※1(手術なしで経過をみる)も考慮します。しかしこの治療は本邦ではまだ確立した標準治療ではないため、当科では個々の患者さんと相談の上、慎重に行っています。

※1 外科 2019; 81(5): 480-486
※2 mFOLFOX6+Bevacizumab 6コース
※3 S-1 + RT(50.4Gy)

<ご紹介連絡先>

診療予約室(受付時間 平日8:30〜16:30)
03ー3570ー0541

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