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診療科・部門紹介
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健診センター

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健診センターとは|各検査の説明|健診実績スタッフ紹介

各検査の説明

上部消化管内視鏡検査(鎮静剤使用)

上部消化管内視鏡検査は、食道、胃、十二指腸を内側から直接見ることができる検査法です。

内視鏡検査に使用する器械は柔らかく、小指ぐらいの太さです。内視鏡の先端から明るい光をあてて、食道・胃・十二指腸の内部を鮮明に観察し、病変があるかどうかを調べます。

場合によっては、粘膜の表層の上部を採取して顕微鏡で細胞を観察する生検と呼ばれる検査を行うこともあります。生検は、内視鏡を通して小さな組織片を、なんの痛みも感じることなく採取できます。健診センターでは、熟練した内視鏡医が施行していますので、安心して検査が受けられます。これまでの実績は、毎年30例ほどの早期胃がんが発見されております。胃がんの発見率は0.93%で、全国平均の0.28%を大きく上回っています。また、2004年から2006年にがん研病院で内視鏡治療を施行した胃がん639例のうち、健診センターで発見された胃がんは63例です。その約30%が5mm以下の微小胃がんでした。早期に発見されれば、外科手術なしで治癒が得られます。

大腸がん検診 《便潜血検査・下部消化管内視鏡検査(ご希望により鎮静剤使用)》

大腸がんは著しく増加傾向にあります。がんによる死亡率は男性では肺がん、胃がんについで大腸がんが第三位となり、女性では大腸がんが第二位です。
最近とくに日本で増加傾向にあるのはS状結腸がんです。直腸がんと併せると大腸がんの72%が直腸・ S状結腸に発生します。

健診センターでは、従来の便潜血検査と、全大腸内視鏡検査により、大腸がんの早期発見に努めています。大腸内視鏡検査による発見率は毎年4%ほどです。そのうちほとんどが早期がんでした。大腸がんは早期発見により治すことができます。自覚のない状態から積極的に大腸がん健診を受けましょう。

肺がん検診

通常の胸部レントゲン写真で見つかる肺がんは小さくても2センチぐらいですが、ヘリカルCTではそれよりも小さくて早い時期のミリ肺がんを見つけることが出来ます。
タバコを吸う人では、太い気管支の粘膜にもがんが出来ます。このがんは早期では、胸部レントゲンやCTに異常が見られませんが、たんの中からがん細胞を見つけることが出来ます(肺門部早期肺がん)。
このような早い時期に発見し治療すれば肺がんといってもまずなおります。
がん研有明病院健診センターではヘリカルCTと喀痰細胞診を主軸に肺がん検診を行っています。

PET-CT(陽電子放射断層撮影)検査

PET-CT検査とは従来のPET検査にCT検査が追加されたものです。

一度の検査で従来の診断機器では難しかった1cm未満の腫瘍や小さなリンパ節転移を発見し、良・悪性の鑑別が可能です。(但し、消化管−食道・胃・十二指腸・大腸がんなどは内視鏡検査が早期診断にもっとも有効です。)

検査方法は、ブドウ糖の一部にポジトロン核種であるフッ素(18F)を付けた[F-18]-2-fluoro-2-deoxy-D-glucose(FDG)という陽電子を放出する放射性核種で標識した薬剤を注射して行います。がん細胞は、増殖するためにエネルギーのもとであるブドウ糖を他の細胞に比べ多く消費します。PET検査は通常の細胞の約3〜8倍のブドウ糖を摂取するという作用を利用して細胞の活動状態を画像化する診断方法です。

もし体のどこかに「がん」があれば、静脈注射された「FDG」は病巣に多く集積して「がん」が画像になって現れます。

被爆量はCT撮影時と異なり、陽電子の撮影ですので、レントゲン写真2〜3枚程度です。薬剤を静脈に注射する以外は、ほとんど痛みや不快感はなく、副作用の心配はほとんどありません。検査所要時間は約3時間程度です。ドックと併せた2日間コースとPET-CT単独の検査も可能です。

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