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研究内容

目次

  1. 染色体の構築
  2. 染色体と微小管の結合制御
  3. 染色体分離のタイミング制御
  4. がん細胞における染色体不安定性の発生機構

がん細胞における染色体不安定性の発生機構

がんが悪性である最大の理由は、あらゆる治療戦略でがん細胞の除去を試みても、腫瘍は多様な性質を獲得した細胞から構成されるために、がん細胞を残さずに根絶することが難しいからです。昔から多くのがんはそれを構成するそれぞれの細胞の染色体数が異なる異数性であることが知られ、がん細胞は、細胞分裂の度に染色体数が変動する染色体不安定性と呼ばれる病態に陥っていると考えられます。実際に、異数性細胞の出現と臨床的な悪性度とは相関がみられることからも、染色体不安定性の獲得とがん細胞の不均一性とは無関係ではないはずで、染色体不安定性の究明こそが、がん病態の根幹的な理解につながると考えます。

染色体不安定性

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