部門紹介

研究内容

目次

  1. Hematopathology(血液病理学)
  2. Project Fusion(融合遺伝子探索プロジェクト)

Hematopathology(血液病理学)

がん研有明病院(リンパ腫症例国内最多)を受診された患者さんを中心として、形態学、免疫形質、遺伝子・染色体、及び臨床情報を勘案したリンパ腫の統合診断を行っています。Lymphomatoid gastropathy(リンパ腫様胃症)は、こうした地道な診療活動により発見された疾患です。このほか、多数の臨床研究に関与し、おもに病理診断レビューの点から貢献しています。近年では、次項の研究テーマとの関連で、リンパ腫においても新規融合遺伝子SQSTM1-ALKを同定しています。これも、診断困難のためコンサルトを受けた症例から発見しました。常に臨床に密着した研究を行っているということの証左となるでしょう。

Lymphomatoid gastropathyの病理組織像
従来の常識では悪性リンパ腫、とくにNK/T細胞性リンパ腫といわざるを得ない組織像である。しかし、経過は良性で自然に消退する。消化管に発症し、細胞質顆粒が特徴的。過剰治療を防ぐために疾患概念の周知が必要と考えている。

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