新着情報

印刷

  • HOME
  • 新着情報
  • 【第30回先端研究セミナー(4月14日)のお知らせ「エピジェネティック変化誘導による新規老化モデルマウスの解析:EVIDENCE FOR AN EPIGENETIC CAUSE OF AGING IN MICE.」早野 元詞 博士(Glenn Labs for the Biological Mechanisms of Aging, Harvard Medical School (Professor David A. Sinclairラボ)) 】

新着情報

【第30回先端研究セミナー(4月14日)のお知らせ「エピジェネティック変化誘導による新規老化モデルマウスの解析:EVIDENCE FOR AN EPIGENETIC CAUSE OF AGING IN MICE.」早野 元詞 博士(Glenn Labs for the Biological Mechanisms of Aging, Harvard Medical School (Professor David A. Sinclairラボ)) 】

2015年03月25日

 

30回先端研究セミナー(414)のお知らせ

 

演題:エピジェネティック変化誘導による新規老化モデルマウスの解析:EVIDENCE FOR AN EPIGENETIC CAUSE OF AGING IN MICE. 

 

演者:早野 元詞 博士(Glenn Labs for the Biological Mechanisms of Aging, Harvard Medical School Professor David A. Sinclairラボ)) 

 

抄録:

「老化」は酵母からヒトにおいて共通して起こる生命現象であり、老化を誘導するメカニズムは種間を超えて高く保存されている。ChromatinHistoneDNAの複合体でありその構造変化によって転写因子を含む様々な因子のDNAへの結合を制御することで遺伝子の発現に影響を与える。出芽酵母においてChromatinの構造と遺伝子発現変化が、老化がこる上で重要な機能を果たしており高等生物においても同様のメカニズムが示唆されてきた。近年、酵母やハエ、線虫だけでなく、マウスやヒトにおいてもHistoneDNAの様々なEpigeneticな修飾変化が老化の過程において誘起され、神経変性疾患、糖尿病、癌などの発症プロセスにおいて重要なことがアメリカNIHの主導する「Epigenetic roadmap project」をはじめ多くの研究によって示されている。しかし逆に、このEpigeneticな変化によて個体老化が実際誘導されることを証明した報告はなく、Epigeneticな変化がどのようにして老化において誘導されるのか詳細なメカニズムは不明である。酵母及びmouse Stem cellにおいてDNA damageの誘導によってDNA損傷部位へのHistone deacetylaseであるSirtuinの局在、クロマチン構造変化及び遺伝子の発現変化が報告されている。本研究において、我々はEndnucleaseの発現によって非常に微量なDNA損傷を短期間誘導し、その後Shut offできる新規Tgマウスを構築した。このマウスにおいて記憶、筋肉、視力、骨密度の低下、白髪など老化関連する組織の機能低下が観察される。現在、それら組織におけるエピジェネティックな変化及び遺伝子の発現を解析しており、今回Epigeneticな変化の老化における役割と、その先の老化関連疾患の阻害と若返りの可能性について議論したい。 

 

:2015年4月14日(火)15:00〜16:00

 

所:研究所3階セミナー室(315)

 

連絡先:原英二(内線5351)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、 医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。

 

このページのTOPへ