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【第35回先端研究セミナー(7月10日)のお知らせ「免疫グロブリンAとFoxp3+T細胞による 腸内細菌制御」河本 新平 博士(理化学研究所統合生命医科学研究センター粘膜免疫 研究チーム)】

2015年06月30日

第35回先端研究セミナーのお知らせ
演題:免疫グロブリンAとFoxp3+T細胞による
腸内細菌制御
演者:河本 新平 博士(理化学研究所統合生命医科学研究センター粘膜免疫 研究チーム)
抄録:
総数100兆個、1000種類以上にも及ぶ腸内細菌により構成される腸内細菌叢は、一層の上皮細胞層のみで宿主の体と隔てられているため、宿主に多大な影響を与えている。実際に、腸内細菌叢は、食事成分の分解補助といった宿主にとって有益な作用を示す一方で、最近の研究により、腸内細菌叢のバランス破綻がヒトの様々な疾患につながることが報告され、宿主にとって有害な作用も合わせ持つ。よって、我々の健康を維持する上で、腸内細菌叢を適切に制御することが非常に重要である。
 腸管内腔に大量に分泌されている免疫グロブリンA(IgA)と呼ばれる抗体は、腸内細菌制御において重要な役割を果たしている。IgAは、主にパイエル板の胚中心において濾胞性ヘルパーT細胞(TFH細胞)と呼ばれるT細胞依存的に産生される。以前、我々は、免疫応答に抑制的に働くと考えられている制御性T細胞(Foxp3+T細胞)が、パイエル板においてのみTFH細胞に分化転換し、IgA産生に関与していることを明らかにした。よってこれらの結果は、Foxp3+T細胞がIgAを介して腸内細菌叢を制御していることを示唆するものの、Foxp3+ T細胞とIgAの2つの因子がどのように腸内細菌叢を制御しているのかについてこれまで不明であった。
 本講演では、Foxp3+T細胞と腸内細菌叢の間に見られるIgAを介した相互作用に関して、我々の最近の研究結果を中心に紹介したい。
日時:2015年7月10日(金) 14:30〜15:30
場所:研究所3階セミナー室B(332)
連絡先:原 英二(内線5351)
*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、

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