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創立100周年を迎えた癌研究会!!

2008年06月05日

明治41年、日本で最初のがん専門機関として設立された癌研究会は、本年で創立100周年を迎えました。

癌研究会設立当時、病気としてがんは現在ほど一般的ではなく、結核が最も恐れられていた時代でした。しかしながら、世界ではがんに対し注目が向けられるようになってきており、ドイツから世界的ながん会議開催の必要が提唱されました。日本にも同会議への参加呼びかけがあったことに対し、わが国の代表機関として組織、設立されたのが癌研究会です。

設立当時は、がんに対する研究、医療面での活動は際立ったものがあったとは言えませんが、昭和に入るとともに一般のがんに対する関心が高まり、その重要性が認識されるようになりました。こうした中、昭和9年、癌研究会では、研究所と病院を併設して本格的ながん研究と医療への取り組みを始めました。

その後は、がん本態の研究などの基礎研究、臨床面における多くの治療技術の開発などにおいて、わが国を代表するがん研究機関としてがん研究と医療に取り組み、癌研究会の歴史そのものが初期の日本のがん研究の歴史となっています。近年においては、いち早く遺伝子レベルでの研究に取り組み、がん遺伝子、がん抑制遺伝子の発見や、発がんの仕組みの解明、オーダーメイド医療の実現などに向けた新しいがん研究への取り組みを進めております。

現在、国のがん対策は、がん対策基本法に基づき、強力に進められておりますが、癌研究会は、がんセンターと並び主導的立場でがん研究を進めております。

癌研究会 時代の流れ


  • 癌研究所及び康楽病院
    1934年5月開院

  • 癌研究会附属病院
    1963年7月

  • 癌研究所
    1965年6月

  • 癌化学療法センター
    1973年3月

  • 癌化学療法研究診療棟
    1977年6月

  • 癌研有明病院
    2005年3月開院

創立100周年記念にあたっての行事と記念事業

1.100周年記念式典

日 時:2008年7月8日(火)17:00~19:30
場 所:ホテルニューオータニ東京

職員対象記念式典・記念植樹
日 時:2008年7月17日(木)16:00〜17:15
場 所:癌研究会講堂・会議室他

癌研究会ギャラリー製作
癌研有明病院1Fに癌研究会の今までの歩みのダイジェストをパネルで公開

2.市民公開講座

日 時: 2008年7月12日(土)13:30~16:30
場 所: 東京ビッグサイト7階国際会議場(東京都江東区有明)
主 催: 財団法人癌研究会
テーマ: 「がん医療の最前線」
司 会: 中川 健(癌研有明病院院長)/鶴尾 隆(癌化学療法センター所長)
内 容: 「がん研究の今」野田哲生(癌研究所所長)
「がんの外科治療」山口俊晴(院長補佐 兼 消化器外科部長)
「がんの薬物療法」畠 清彦(化学療法科 兼 血液腫瘍科部長)
「がんの放射線治療」山下 孝(副院長 兼 放射線治療科部長)
応募方法: 多数のご応募を頂き有難うございました。応募は締め切らせていただきました。

3.100年史編纂

2008年10月配付予定

4.記念事業 癌研有明病院PET・サイクロトロン施設

また、100周年の記念事業の一つとして、近年大きくなっているPET検査の需要に応えるべく、PET検査の薬品製造のためのサイクロトロン施設の設置事業に取り組みます。皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます

5.問い合わせ先

財団法人癌研究会 総務部長 岩崎
03-3520-0111(代表)
03-3520-0141(FAX)

伝統と実績を誇る癌研究会ですが、民間の機関が多額の費用を必要とするがん研究を続けていくことは容易なことではありません。癌研究会では、このたび創立100周年に当たり、記念事業(公開市民講座、PET・サイクロトロンの設置)と有明における新たながん研究と医療の基盤安定を目的に募金を行っております。皆様の暖かいご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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