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【第52回先端研究セミナー(10月3日)のお知らせ 「マウスモデルを用いた発がんにおける細胞競合の機能解析 」昆 俊亮 博士(東京理科大学 生命医科学研究所 発生および老化研究部門 講師)】

2018年09月04日

第52回先端研究セミナー(10月3日)のお知らせ

 

演題:マウスモデルを用いた発がんにおける細胞競合の機能解析

 

演者:昆 俊亮 博士(東京理科大学 生命医科学研究所 発生および老化研究部門 講師)

 

 

抄録:上皮細胞層にがん変異細胞が産生されたとき、正常細胞とがん変異細胞間で互いに生存を争う「細胞競合」と呼ばれる現象が生じ、変異細胞は上皮層から排除されることが近年明らかとなってきた。このように細胞競合は発がんに対して抑制的な役割を担っていると考えられているが、これまでに適切な哺乳類モデルシステムが存在していなかったため、生体内における細胞競合の機能解析は進んでいなかった。我々は最近、小腸吸収上皮細胞選択的に活性化Ras変異をモザイクに発現するマウスを作出し、正常細胞に囲まれたRas変異細胞が管腔へと排除されることを報告した(Kon et al., Nat. Cell Biol., 2017)。この細胞競合マウスモデルの解析を深化させ、家族性大腸腺腫症で頻発するAPC→Rasの変異蓄積によって細胞競合の機能がどのように変化するのか、また腸管幹細胞にがん変異を誘導した際の競合現象について、最近得られた知見を本セミナーにて紹介したい。

 

日時:2018年10月3日(水) 16:00〜17:00

 

場所:332セミナー室

 

連絡先:高橋暁子 (5351)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。

 

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