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【がん研セミナー(11月22日)のお知らせ「RUNX転写因子によるガン免疫応答制御 」谷内 一郎 博士 (理化学研究所・免疫転写制御研究チーム・チームリーダー)】

2018年10月09日

がん研セミナー(1122日)のお知らせ

 

演題: RUNX転写因子によるガン免疫応答制御

 

演者:谷内 一郎 博士 (理化学研究所・免疫転写制御研究チーム・チームリーダー)

 

抄録:ガン治療においてCAR-T療法や免疫チェックポイント阻害剤の成功例から、ガン治療においてガン免疫療法は急速に注目を集めている。一方で、ガン細胞は様々な方法で免疫監視機構から逃避を試みることも知られており、ガン免疫療法の治療効果を高めるには、宿主免疫細胞とガン細胞がどのように相互作用し、原発巣及び転移巣でどのようなガン微小環境で形成されるか理解することが重要である。ケモカインは細胞遊走を制御し、細胞間相互作用の場の形成の重要であることが知られており、ガン微小環境の形成にも関与する。近年、ガン微小環境でのCCL5ケモカインの機能が注目を集めているが、CCL5の発現を制御する分子機構については不明な点が多い。RUNXファミリーはその変異が白血病、固形ガンの発症に関与し、また免疫細胞の発生、機能制御に極めて重要な転写因子である。我々は、RUNX転写因子が2種類のエンハンサーを制御することでCCL5の発現を抑制することを見出した。本セミナーではCCL5の発現制御機構を中心にRUNX転写因子によるガン免疫応答制御について、最新の知見を紹介したい。

 

日時:20181122日(木)15:0016:00

 

場所:吉田記念講堂

 

連絡先:清宮 啓之(内線5491

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。

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