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【がん研セミナー(3月4日)のお知らせ「DNA二本鎖切断修復の経路選択性とその変化に伴うシグナル伝達の研究:DNA損傷から免疫治療標的分子PD-L1発現制御機構まで」柴田 淳史 博士(群馬大学 大学院医学系研究科・大学院教育研究支援センター・研究講師)】

2019年01月28日

がん研セミナー(3月4日)のお知らせ

 

演題:DNA二本鎖切断修復の経路選択性とその変化に伴うシグナル伝達の研究:DNA損傷から免疫治療標的分子PD-L1発現制御機構まで

 

演者:柴田 淳史 博士(群馬大学 大学院医学系研究科・大学院教育研究支援センター・研究講師)

 

抄録:DNA二本鎖切断(DNA double strand break: DSB)は最も致死的なDNA損傷の一つであり、その修復エラーは重篤なゲノム不安定化を引き起こす。細胞内に生じたDSBは非相同末端連結、又は相同組換えのいずれかの経路によって修復される。細胞は、時と場合によって適切な経路を選択すると考えられるが、その経路選択機構は未だ多くが明らかになっていない。DSB修復経路の選択性は、細胞内シグナル伝達にも大きな影響を与えるため、その分子メカニズムの解明は生体恒常性の理解に必要不可欠であると考えらえている。

本セミナーの前半ではこれらの研究成果を含めたDSB修復経路選択機構に関する我々の最新の研究成果を紹介したい(Yasuhara et al., Cell, 2018)。またセミナーの後半では、がん治療時に発生するDNA損傷依存的シグナル伝達の一例として、DNA損傷により活性化されるシグナル伝達が、免疫チェックポイント標的分子であるPD-L1を発現誘導する分子機構について紹介したい(Sato et al., Nat Comm., 2017)。

 

 

日時:2019年3月 4日(月) 16:00〜17:00

 

場所:吉田記念講堂

 

連絡先:高橋 暁子(内線5351)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております

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