春の訪れが待ち遠しい3月、今回のホスピタルコンサートは、多くの有名アーティストのサポートミュージシャンを務め、現在は作曲家・編曲家としてAKB48やSMAPにも作品を提供され、聴き馴染みのなるCMソングも手掛けて多方面でご活躍の太田美知彦様にお越しいただきました。

太田さんは、白血病で亡くなられた本田美奈子さんに『つばさ』という曲を提供されて、2008年の
デビュー25周年の節目には、当時の彼女の声と奇跡のコラボレーションしたスペシャルデュエットバージョンのCDも発売され、多くの方に感動を与えておられます。

この曲がきっかけとなって、「病気がなくなる事はなくても、いつか治せない病気がなくなりますように・・・」という想いを抱き、忙しいお仕事の合間に、全国各地の病院や施設でコンサート活動をされ、
今回、がん研にもお越しくださいました。

がん研に来てくださったのは初めてとのことでしたが、病院のホスピタルストリートをご覧になって、患者さんの雰囲気も感じながら、その場に合わせて親しみのある曲を数多く選曲してくださり、また、非常に楽しいトークも交えての素敵なコンサートを開催してくださいました。

コンサートで特に印象的だったのは、亡き母へ贈る歌『あなたに逢いたい』、この曲を聴いて涙ぐまれる方が大勢いらしゃいました。太田さんご自身も未熟児として産まれたとご自身の経験も語ってくださいましたが、がんの治療と闘っている患者さん、それを支えているご家族はもちろんのこと、誰もが共感できるような、優しさがたっぷり詰まった曲でした。当日のお手伝いをしていたボランティアのメンバーも、とても感動していました。

また、今回、特別ゲストとして、女性ものまね四天王としてテレビでも活躍されている斉藤ルミ子さんが急遽飛び入り参加してくださり、美空ひばりさんの『川の流れのように』を歌ってくださいました。とてもチャーミングな方ですが、いざ歌い出すと美空ひばりさんに成りきられて、素晴らしい歌声を披露してくださり、患者さんからも驚きの声があがるほどの大喝采でした。

太田さんと本田美奈子さんのコラボレーション曲『つばさ』もお二人で歌ってくださり、会場中の皆さんがじっと耳を傾けて、演奏に聴き入っていました。
お忙しい中をご出演いただきました、太田さん、そして、斉藤さん、素敵なコンサートを本当にありがとうございました！！