平成29年度 がん研究会 有明病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 170 283 943 2397 3489 5095 4119 1081 26
当院の入院患者構成を年齢階級別にみると、50歳代~70歳代の割合が全体の約7割を占めています。
当院は、がんの専門病院ですので、一般の総合病院とは異なり、後期高齢者の割合は少ないのが特徴で、ここ数年その傾向が続いています。
30歳代~40歳代は、主に乳腺・婦人科等、レディース系診療科の女性患者様で占められ、年代が上がるにつれ男性患者様の割合も多くなります。若年層は主に整形外科の患者様で占められています。
※なお、治験患者様、海外の患者様も近年増加しておりますが、集計対象外です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 383 8.9 12.0 0.5 67.0
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 8あり 104 10.1 11.8 1.0 60.5
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 60 15.6 18.3 1.7 68.3
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 4.6 14.6 10.4 64.5
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 9あり 40 12.9 10.6 0.0 65.2
呼吸器内科の最も多い症例は、肺がんに対する注射抗がん剤治療(383名)で、在院日数は8.9日です。主にシスプラチンという注射抗がん剤を使用しています。次に多い症例は、ペメトレキセドナトリウムという注射抗がん剤を使用した場合(104名)で、在院日数は10.1日です。また、経口の抗がん剤を単剤で使用する場合(60名)、在院日数は15.6日です。
※ニボルマブ、ペムズロリズマブという注射抗がん剤を使用する症例も多くありますが、集計対象外です。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし  463 9.8 12.3 1.1 66.9
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 35 8.5 9.8 0.0 64.1
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 16 4.3 3.6 0.0 78.4
040010xx97x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし  - - - - -
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - - - -
呼吸器外科の最も多い症例は、肺悪性腫瘍手術(463名)で、胸腔鏡下で行うものと、開胸して行うものがありあます。、在院日数は9.8日です。
肺の良性腫瘍に対する手術(35名)の在院日数は、8.5日です。
また、がんかどうか調べるために、肺の組織を採取する生検目的の入院(16名)は、在院日数4.3日です。
上部消化管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 400 7.8 8.7 0.0 67.8
060010xx02x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  215 5.9 9.5 0.0 68.2
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし   42 6.0 15.2 0.0 65.0
060090xx02xxxx 胃の良性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術等   28 7.5 7.3 0.0 64.3
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 11.5 13.7 0.0 61.8
上部消化管内科は、消化器がんに対する内視鏡治療が中心です。
その中で最も多い症例は、胃がんの内視鏡治療で(400名)、在院日数は7.8日です。次に多い症例は、食道がんの内視鏡治療で(215名)、在院日数は5.9日です。手術・処置等の合併症(後出血等)(42名)の場合、在院日数は6.0日です。また胃腺腫等、良性腫瘍の内視鏡治療(28名)は、在院日数は7.5日です。その他にも咽頭悪性腫瘍手術があり(25名)、在院日数は11.5日です。内視鏡治療の在院日数は、全国平均と比較し同等か、短い傾向があります。
下部消化管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術  143 5.6 7.4 0.0 65.9
060040xx04xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 74 5.5 7.2 0.0 63.0
060100xx03xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 41 5.7 7.2 0.0 64.5
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 16 2.6 3.0 0.0 66.4
130030xx99x00x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - - - -
下部消化管内科は、ESD(早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術)という内視鏡治療が中心です。結腸がんのESD(143名)は、在院日数5.6日です。直腸がんのESD(74名)は、在院日数5.5日です。大腸腺腫等の良性腫瘍に対するESD(41名)の在院日数は5.7日です。
また、大腸の内視鏡検査を入院で実施するケースもあり(16名)、その場合の在院日数は2.6日となっています。
※大腸EMR(内視鏡的粘膜切除)、を実施する場合も多くありますが、集計対象外です。
消化器化学療法科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 201 8.5 9.7 0.0 64.6
060020xx99x5xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 97 6.9 8.3 0.0 63.7
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 90 9.8 20.4 1.1 64.9
110050xx97x00x 後腹膜疾患 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  44 3.1 12.4 0.0 61.9
060040xx97160x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 40 7.6 11.9 0.0 56.4
消化器化学療法科は、抗がん剤治療が中心です。食道がんに対する抗がん剤治療が最も多く(201名)、主にシスプラチンやフルオロウラシルという注射抗がん剤を使用しています。在院日数は8.5日です。次に多い症例が、胃がんに対してカペシタビン等の経口薬と、オキサリプラチンという抗がん剤を使用した症例(97名)で、在院日数は6.9日です。食道がんに対して抗がん剤治療と放射線治療を併用した症例(90名)は、在院日数は9.8日です。抗がん剤治療以外にもQOLの維持のため癌性腹水に対する胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)も行っており(44名)、CARTのみを行った場合の在院日数は3.1日です。フルオロウラシルやオキサリプラチン、イリノテカン、レボホリナートと、ベバシズマブを組み合わせて行う治療法(FOLFOX療法)(40名)の在院日数は7.6日です。
肝胆膵内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 127 10.7 10.6 2.4 68.8
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 113 5.4 9.8 6.2 66.7
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 107 8.5 11.4 0.9 70.7
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 73 13.6 14.1 9.6 64.3
06007xxx97x7xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 7あり 67 11.1 19.3 0.0 61.9
肝胆膵内科では症例数の増加に伴い、閉塞性黄疸や急性胆管炎等合併症に対して抗生剤治療や内視鏡的経鼻胆管ドレナージや、内視鏡的ステント留置術等の内視鏡治療入院が127名ともっとも多くなっております。次に多いのが超音波内視鏡で観察しながら生検針で穿刺し、組織や細胞を採取して検査を行う、超音内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA目的)の入院です。通常3日間の入院ですが、上記の件数(113名)にはそれ以外の患者様(症状緩和目的等)も含まれていますので、在院日数が5日と長くなります。
次に多い症例は、肝臓がんに対して選択的動脈化学塞栓術(TACE)を行った場合で、在院日数は8.5日です。
食道外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx01x0xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの等 手術・処置等2 なし 100 26.2 28.9 1.0 65.4
060010xx01x1xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの等 手術・処置等2 1あり 10 43.3 37.9 0.0 66.1
060010xx99x0xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし  - - - - -
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  - - - - -
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  - - - - -
食道外科の症例で、最も多い症例が食道悪性腫瘍手術(100名)で、在院日数は26.2日です。全国平均と比べ2.7日短くなっています。次に多い症例が食道悪性腫瘍手術後、栄養補給のための中心静脈注射やリハビリテーションを行う症例(10名)で、在院日数は43.3日です。
食道悪性腫瘍に対する検査入院や症状緩和目的の症例、誤嚥性肺炎症例、その他良性疾患症例は年間10例に満たないため非表示としています。
胃外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 385 16.1 17.3 0.8 64.1
060020xx01x0xx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 82 17.3 20.1 0.0 62.5
060020xx03x0xx 胃の悪性腫瘍 試験開腹術等 手術・処置等2 なし  42 5.1 8.6 0.0 59.9
060090xx01xxxx 胃の良性腫瘍 胃全摘術 単純全摘術等 29 11.0 12.3 0.0 62.9
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 8.2 11.1 17.6 69.5
胃外科の最も多い症例は、胃がんに対する胃切除術(385名)で、在院日数は16.1日となっており、その多くを低侵襲の腹腔鏡下にて行っております。また、胃がんに対する胃全摘術(82名)は、在院日数は17.3日となっており、試験開腹術等(42名)を行う場合、在院日数は5.1日となっております。胃の良性腫瘍に対して胃全摘術を行う場合(29名)は、在院日数は11.0日となっており、胃がんに対して手術を行わず、症状緩和等を目的とする場合(17名)は、在院日数は8.2日となっております。
大腸外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 259 14.3 15.6 0.4 65.2
060040xx03x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸腫瘍摘出術(ポリープ摘出を含む。)等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 120 12.1 12.7 0.8 59.6
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 109 15.7 17.5 0.0 59.8
060035xx01001x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 70 18.2 23.8 2.9 63.1
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 6.8 9.0 0.0 61.6
大腸外科の多い症例は、結腸癌に対する結腸悪性腫瘍手術(259名)で、在院日数は14.3日です。術後合併症がある場合、在院日数が通常より延びる可能性があります。
人工肛門閉鎖術等(120名)は、在院日数は12.1日です。
腹腔鏡下直腸切除・切断術(109名)は、在院日数は15.7日です。
※腹腔鏡下人工肛門造設術を実施する場合も多くありますが、集計対象外です。
肝胆膵外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx02x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等2 なし 136 15.1 15.5 1.5 65.8
06007xxx0110xx 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし  87 31.3 35.5 1.1 65.3
06007xxx0100xx 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 58 23.1 24.4 0.0 63.6
060060xx0210xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 膵頭部腫瘍切除術等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし  39 29.8 41.2 0.0 69.9
060060xx97100x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  39 12.8 15.6 0.0 69.5
肝胆膵外科の多い症例は原発性肝がん及び転移性肝がんに対する肝切除術(136名)で、在院日数は15.1日です。この場合、開腹手術と腹腔鏡手術と混在していますが、腹腔鏡で施行された場合、在院日数は10日間程度です。
また肝臓がんと並び膵臓がんの治療を数多く行っています。膵頭部腫瘍切除術では、腸瘻造設の有無、リンパ節・周辺臓器の合併切除、血行再建の有無、により在院日数は異なります。
また、胆嚢がんの治療は胆嚢悪性腫瘍手術時に膵頭十二指腸切除を伴う場合、在院日数は(29.8日)です。
乳腺科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし  639 10.1 10.2 0.0 54.0
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし  383 5.6 6.4 0.0 54.7
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 190 11.2 11.5 0.0 53.2
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり  69 3.0 4.4 0.0 53.7
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし  22 3.2 6.0 0.0 63.6
乳腺科で最も多い症例は、乳腺悪性腫瘍手術・単純乳房切除(639名)で、乳腺科の7割を占めており、在院日数は10.1日です。そのうち約半数が再建術を受けています。
乳房の部分切除を行う場合(383名)、在院日数は5.6日で、腋窩部リンパ節の郭清を伴う手術の場合(190名)、在院日数は11.2日です。
乳がんに対する化学療法は外来治療が主体ですが、一部入院で行う場合があります。トラスツズマブ+ドセタキセル水和物治療(初回投与)(69名)を実施する場合、在院日数は3.0日です。末梢血管での抗悪性腫瘍剤の投与が困難な場合、または疼痛制御を目的とした、皮下植え込み型カテーテルの設置(22名)を行う場合、在院日数はは3.2日です。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 735 5.9 5.0 0.0 55.6
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 337 12.8 12.9 0.3 53.0
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2 なし 174 16.4 13.4 0.6 55.5
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし  157 4.3 4.7 0.0 57.8
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 101 5.7 5.0 0.0 59.2
婦人科の最も多い症例は、子宮がん(頸がん、体がん)の抗がん剤治療(735名)で、在院日数は5.9日です。
また子宮がんに対する手術(337名)は、開腹・腹腔鏡下手術を行っており、H30年4月から子宮頸がんの腹腔鏡下手術も保険適用となった為、当院では子宮体がん(Ⅰa期のみ)・子宮頸がん共に、腹腔鏡下手術の選択をすることができます。在院日数は12.8日です。開腹手術は進行期がんに対して行われ骨盤・傍大動脈リンパ節郭清、大網切除や腸等の合併切除を伴うので、手術範囲が広く侵襲が大きくなり、在院日数が長くなります。
カルボプラチン+パクリタキセル治療またはドセタキセル水溶物治療(157名)、卵巣がんに対する化学療法も多く行っております。
卵巣がんの手術(174名)は開腹にて実施し、在院日数は16.4日です。
進行期がんに対して行うため、根治術となると、子宮がんと同様に合併切除を行います。また、卵巣疾患の場合子宮疾患とは違い、術前検査にて病理、細胞診断が出来ない為、画像等の臨床診断となります。
進行期がんと臨床診断された場合、開腹もしくは腹腔鏡下で試験的に組織採取を行い、確定診断後に治療方針の決定を行う場合もあります。
頭頸科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 128 17.6 13.7 0.8 63.3
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 118 36.6 28.4 4.2 62.7
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし  87 13.7 9.2 0.0 56.5
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  33 9.7 9.9 0.0 64.4
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 2.4 8.8 0.0 65.7
頭頸科は、頭頸部悪性腫瘍手術が中心で(128名)、在院日数は17.6日です。
がんの手術に加え、他の部位から採取した組織を血管・神経を縫合して移植した場合(118名)、在院日数は、36.6日です。甲状腺がんの手術症例も多く(87名)、在院日数は13.7日です。その他に患者様のQOL向上のための喉頭形成術(プロボックス挿入)や、早期診断につながる喉頭腫瘍摘出術(ラリンゴ生検)、気管切開術や胃瘻造設術等行っており(33名)、在院日数は9.7日です。
また検査のためのリンパ節摘出手術も行っており(29名)、在院日数は2.4日です。
当院の頭頸科は難易度の高い手術が多く、また摂食や会話等、術後のリハビリにも力を入れているため、在院日数は全国平均と比べ長くなります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 129 6.9 5.8 0.0 39.3
070041xx99x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 3あり  98 9.1 10.4 0.0 50.1
070041xx01x0xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 手術・処置等2 なし 84 21.1 19.7 1.2 62.7
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり  44 6.6 6.1 0.0 55.8
070040xx99x4xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 4あり  44 8.7 16.9 0.0 27.0
整形外科の最も多い症例は、骨軟部の良性手術(129名)で、在院日数は6.9日です。頭部から足の指先までの軟部にできた腫瘍を整形外科にて切除します。指等であれば2~3日での退院となりますが、部位により長くて1週間の入院期間となります。
また軟部の悪性腫瘍に対する抗がん剤治療(98名)の在院日数は9.1日で、骨の悪性腫瘍に対する抗がん剤治療(44名)の在院日数は8.7日です。ほぼ変わらない在院日数ですが、骨腫瘍の場合、進行具合・使用する薬剤により7日以内で繰り返し入院し治療する場合もあります。
軟部の悪性腫瘍手術(84名)の在院日数は、21.1日です。軟部腫瘍は腫瘍の侵略範囲や大きさにより縫合時、皮弁や植皮と言った自身の皮膚から移植を行う事もあるためその場合は入院期間も通常より長くなります。創部の状態、リハビリ状況から退院時期を判断します。
また、他部位のがん(骨・神経・皮膚・脊髄)は希少ながんであり件数は少ないものの、当院では手術・抗がん剤の対応も行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 221 6.7 7.3 0.0 68.5
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 170 11.6 12.9 0.6 65.4
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 158 9.1 11.3 0.0 66.1
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 119 6.8 11.3 0.0 65.7
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 81 10.2 12.3 0.0 61.0
泌尿器科では、最も多い症例として膀胱がんの経尿道的手術(221名)で、在院日数は6.7日となっております。前立腺がんの手術(170名)の在院日数は11.6日で、その多くを低侵襲で行える、内視鏡手術ロボットによる腹腔鏡下手術にて行っております。膀胱がんの抗がん剤治療(158名)では、在院日数は9.1日となっており、腎盂がん・尿管がんの抗がん剤治療(119名)では、在院日数は6.8日となております。
腎がん・腎盂がん・尿管がんの手術(81件)の在院日数は10.2日で、開腹に比べ、低侵襲で行える腹腔鏡下・腹腔鏡下小切開手術が増加しています。
※泌尿器科の最も多い症例は、1泊2日の前立腺生検ですが、集計対象外です。
総合腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx97x3xx 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 3あり 56 53.0 63.9 0.0 58.1
03001xxx99x4xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 51 8.6 13.3 2.0 47.0
03001xxx99x3xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 36 38.9 37.9 0.0 55.3
110080xx99030x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 20 8.9 14.8 5.0 26.5
03001xxx97x6xx 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 6あり 13 14.1 42.5 0.0 66.4
総合腫瘍科では、頭頸部がんに対する抗がん剤治療を中心に治療をおこなっています。抗がん剤治療と放射線治療と併せて治療することが多く、入院中に胃瘻造設術を行った場合(56名)、在院日数は、53.0日です。
胃瘻造設を行わない場合(36名)、在院日数は、38.9日です。
放射線治療を併施せず、抗がん剤治療のみの場合は(51名)、在院日数は8.6日です。また、前立腺化学療法行った場合(20名)の在院日数は8.9日、悪性の軟部腫瘍に抗がん剤治療を行った場合(13名)の在院日数は14.1日です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 46 5.5 6.5 0.0 60.0
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 24 13.8 8.6 0.0 70.1
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし    - - - - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - - - -
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし  - - - - -
眼科で最も多い症例は、分類上、その他の新生物(46名)となっておりますが、結膜腫瘍、眼窩内腫瘍の手術を行った場合で、在院日数は5.5日です。
角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍に対して手術を行う場合(24名)、在院日数は13.8日です。
眼のその他の悪性腫瘍、手術・処置等の合併症及び非ホジキンリンパ腫については、年間10症例未満のため非表示としております。
※白内障の手術を実施する場合もありますが、集計対象外です。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 258 4.0 8.0 0.0 47.7
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 53 8.3 6.0 0.0 52.7
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 31 4.2 9.7 0.0 57.2
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 10 7.1 15.2 0.0 58.3
090010xx97x30x 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし - - - - -
形成外科は乳房の切除後、再建を目的とした手術が中心です。
乳腺術後の組織拡張器を用いた再建手術の場合(258名)、在院日数は4.0日です。
また、遊離皮弁術を行った場合は(53名)で、在院日数は8.3日です。
リンパ浮腫により、リンパ管吻合をする場合(31名)、在院日数は4.2日で、手術・処置等の合併症(乳房インプラント感染等)の場合(10名)、在院日数は7.1日です。
緩和治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし   10 32.5 9.8 10.0 74.3
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし   - - - - -
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - - - -
03001xxx99x00x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - - - -
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり  - - - - -
緩和治療科は、各種疾患の患者様が集まっている病棟です。
がん疼痛に対する疼痛コントロールや緩和照射が主な目的のため、在院日数は患者様の状態によって異なります。
病棟全体で平均して約30日~40日程度の在院日数となります。
※一般の病棟から緩和ケア病棟へ転棟した患者様のみ、集計対象です。
血液腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし  173 12.8 16.5 1.7 67.0
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし   80 20.6 33.4 2.5 67.2
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 61 11.3 17.0 0.0 66.2
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 52 10.4 13.9 0.0 66.4
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり   39 7.8 10.6 0.0 71.1
血液腫瘍科は抗がん剤治療が中心です。
非ホジキンリンパ腫の症例が最も多く、リツキシマブという抗がん剤を使用した場合(173名)、在院日数は、12.8日です。リツキシマブ、ベンダムスチン塩酸塩以外の抗がん剤を使用した場合(61名)、在院日数は11.3日、リツキシマブで輸血を伴う治療の場合(80名)、在院日数は、20.6日であり、ベンダムスチン塩酸塩という抗癌剤を使用した場合(52名)、在院日数は10.4日です。
その次に多いのが骨髄異形成症候群の症例で、アザシチジンという抗癌剤を使用した場合(39名)、在院日数は、7.8日です。その他、急性白血病や多発性骨髄腫の症例もあります。いずれの診断群分類についても、在院日数は全国平均と比べ短い傾向があります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 744 162 120 109 7 177 1 7
大腸癌 277 215 294 232 11 351 2 7
乳癌 661 436 88 24 20 98 1 7
肺癌 342 62 156 199 9 545 1 7
肝癌 6 28 26 24 3 141 2 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌はステージⅠの件数が多く、主に内視鏡治療、腹腔鏡下胃切除を実施した患者様です。
大腸癌はステージⅠⅡで内視鏡治療や腹腔鏡下手術を行い、ステージⅢⅣでは手術の他、化学療法も行っています。
乳癌はステージⅠⅡで手術を行っている症例が多くなっています。
肺癌はステージⅠで手術を行う症例が多く、ステージⅢⅣでは主に化学療法を行っています。
肝癌は再発の患者様が多く、外科手術の他、ラジオ波焼灼療法やTAE(血管塞栓術)を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 22 9.0 59.4
中等症 48 12.0 74.2
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
当院は、がんの専門病院ですので、成人市中肺炎の患者様は多くはありません。
発症リスクが高いとされる、高齢者の割合が比較的少ないため、重症化する割合も少ないと考えられます。重症以上の患者数については、年間10症例未満のため、非表示としております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- - - - -
脳梗塞の患者数について、年間を通して10症例未満のため非表示としております。
当院はがんの専門病院ですので、がん治療中に脳梗塞を発症した患者様が掲載対象となります。
もし入院中に脳梗塞を発症した場合、連携病院へ転院し治療しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 252 2.5 6.5 0.4 68.8
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 111 2.3 5.2 0.9 64.6
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 47 2.5 6.0 0.0 65.0
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの 38 2.2 5.3 0.0 63.5
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 34 2.8 10.6 2.9 65.1
呼吸器外科の手術は、肺悪性腫瘍手術が中心です。
胸腔鏡下で行うものと、開胸して行う手術があります。胸腔鏡下の手術は患者様に負担をかけない低侵襲手術のため、術後日数は開胸して行う手術と比べ短くなります。
悪性腫瘍の手術では、胸腔鏡下の部分切除(111名)で術後5.2日、区域切除(47名)で術後6日、肺葉切除(252名)で術後6.5日、開胸での肺葉切除術(34名)は、術後10.6日です。また、良性腫瘍の手術では胸腔鏡下での肺切除(38名)で術後5.3日です。
上部消化管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 404 0.6 6.3 0.0 67.8
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 188 0.6 4.2 0.0 67.8
K6534 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術 28 0.6 6.0 0.0 64.3
K374 咽頭悪性腫瘍手術 27 1.0 10.3 0.0 62.1
K526-21 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜切除術 22 0.3 4.0 0.0 71.4
上部消化管内科の手術は、胃がんや食道がんに対する内視鏡治療が中心です。
内視鏡治療の中でも、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD)は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。入院当日、もしくは翌日には治療を行います。
胃がん(404名)の治療後日数は6.3日、食道がん(188名)の治療後日数は4.2日です。
胃腺腫等、良性腫瘍に対する粘膜切除術(EMR)(28名)の場合、治療後日数は、6日です。
食道がんに対する粘膜切除術(EMR)(22名)の治療後日数は4.0日です。
咽頭悪性腫瘍手術(27名)の場合、治療後日数は10.3日です。
下部消化管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 258 1.0 3.6 0.0 64.9
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 184 0.3 2.1 0.0 63.5
K7212 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 66 0.3 2.3 0.0 63.5
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.5 7.5 7.1 69.4
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 12 0.1 1.8 0.0 65.5
下部消化管内科の手術は、大腸がんに対する内視鏡治療が中心です。
内視鏡治療の中でも、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD)(258名)は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。ほとんどの場合、入院翌日に治療を行います。治療術後日数は3.6日です。
大腸腺腫等、良性腫瘍に対する粘膜切除術(EMR)の場合、長径2cm未満(184名)で治療後日数は2.1日、長径2cm以上(66名)で、治療後日数は2.3日です。
消化器化学療法科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 273 1.3 7.8 0.7 62.3
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 77 1.2 4.7 1.3 63.7
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 26 8.3 12.8 26.9 64.5
K726-2 腹腔鏡下人工肛門造設術 14 5.1 22.1 7.1 56.9
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 11 10.3 14.6 18.2 61.8
消化器化学療法科の手術の多くは、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置(273名)です。
設置後の平均日数は7.8日で、この期間に抗がん剤治療が行われます。
胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)(77名)は、貯まった腹水や胸水を抜き、必要な栄養分のみを体内へ戻す治療法です。抗がん剤治療の入院中に行う場合もありますが、CARTのみを入院で行う場合もあり、術後日数にはバラつきがあります。
中心静脈注射用の埋込カテーテル設置(26名)や腹腔鏡下人工肛門造設術(14名)、胃瘻増設術(11名)もQOLの向上、維持のため患者様の状態に応じて行われるため、術前・術後日数にバラつきがあります。
肝胆膵内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 124 1.0 14.2 3.2 66.9
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管)(その他) 83 1.6 6.2 0.0 71.9
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 51 1.7 8.3 0.0 64.3
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 36 1.4 11.4 0.0 68.0
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内)(その他) 18 1.0 4.7 0.0 74.9
肝胆膵内科で多い症例の、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD)(124名)は、鼻から胆道にかけてチューブを挿入し体液を排泄させる方法です。
選択的動脈化学塞栓術 (TACE)(83名)は、肝動脈内に抗がん剤と塞栓物質をカテーテルで注入し、腫瘍の栄養動脈を塞栓する方法です。入院翌日に手術を行い術後日数は6.2日です。
内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管内にステントを留置し内瘻化するため日常生活に制限がなく、早期の退院が可能となります。
肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法は、電気メスよりも周波数の高いラジオ波を用い周辺組織を焼灼する方法で、術後日数は4.7日です。
食道外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K529-21 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの 103 3.3 22.7 1.0 65.3
K5223 食道狭窄拡張術 拡張用バルーンによるもの - - - - -
K5291 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの - - - - -
K522-2 食道ステント留置術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
食道外科の手術は、食道悪性腫瘍手術が中心で、胸腔鏡下で行うものと、開胸して行う手術があります。
胸腔鏡下手術は、患者様に負担をかけない低侵襲手術ですので、術後の日数は開胸して行う手術と比べ短くなります。
当院では多くの症例で胸腔鏡下手術(103名)を行い、術後日数は22.7日です。
胃外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 237 2.6 11.5 0.0 61.6
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 90 3.8 15.6 2.2 68.2
K6572 胃全摘術 悪性腫瘍手術 71 3.2 15.5 0.0 62.7
K636-3 腹腔鏡下試験開腹術 55 1.7 3.6 0.0 60.5
K654-31 腹腔鏡下胃局所切除術 内視鏡処置を併施するもの 40 2.5 7.3 0.0 62.2
胃外科の手術は、胃の悪性腫瘍手術が中心で、腹腔鏡下で行うものと、開腹して行う手術があります。
腹腔鏡下手術は、患者様に負担をかけない低侵襲手術ですので、術後の日数は開腹して行う手術と比べ短くなります。
腹腔鏡下胃切除術(237名)で術後日数は11.5日です。
開腹胃全摘術(71名)で術後日数は15.5日です。
開腹胃切除術(90名)で術後日数は15.6日です。
腹腔鏡下試験開腹術(55名)で術後日数3.6日です。
腹腔鏡下胃局所切除術 内視鏡処置を併施するもの(40名)で術後日数7.3日です。
大腸外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 328 3.3 11.0 0.6 64.9
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 217 2.9 15.6 0.0 60.5
K7322 人工肛門閉鎖術 腸管切除を伴うもの 147 1.7 10.1 0.7 59.4
K740-23 腹腔鏡下直腸切除・切断術 切断術 66 3 21.5 0.0 61.3
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術 切除術 39 2.8 12.7 0.0 58.7
大腸外科の手術は、大腸の悪性腫瘍手術が中心で、ほとんどの手術を腹腔鏡下で行っています。
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(328名)の場合、術後日数は11日です。
腹腔鏡下直腸低位前方切除術(217名の場合、術後日数は15.6日です。
人工肛門閉鎖術(147名)は、一時的にストマ(人工肛門)を造設した後、数か月後にストマを閉じるために行います。術後日数は10.1日です。
腹腔鏡下直腸切断術(66名)の場合、術後日数は21.5日です。
腹腔鏡下直腸切除術(39名)で術後日数は12.7日です。
腹腔鏡下直腸切断術を行った際には、ストマが必要となり、ストマに慣れてからの退院となります。そのため、他の手術を行った時に比べ術後日数が長くなります。
肝胆膵外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6951 肝切除術 部分切除 73 2.8 12.4 1.4 64.3
K7034 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合 48 4.1 28.1 2.0 66.8
K7032 膵頭部腫瘍切除術 リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合 34 5.4 25.2 0.0 67.5
K6952 肝切除術 亜区域切除 33 3.3 13.4 0.0 67.7
K6955 肝切除術 2区域切除 33 2.8 17.2 0.0 66.4
肝胆膵外科で多い手術は、肝切除術です。
手術範囲によって術後の日数は異なり、部分切除の場合、術後日数は12.4日です。亜区域切除の場合が術後日数12.4日、2区域切除の場合は術後日数17.2日と切除範囲が大きくなるにつれ日数も伸びていきます。
肝切除と並び、膵切除の症例が多く、リンパ節・周辺臓器の合併切除を伴う場合、術後日数は25.2日で、門脈の血行再建を伴う場合、術後日数は28.1日です。
乳腺科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 556 1.0 8.1 0.0 54.8
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 383 1.0 3.6 0.0 54.7
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 147 1.0 9.4 0.0 53.2
K4768 乳腺悪性腫瘍手術 乳頭乳輪温存乳房切除術(腋窩郭清を伴わないもの) 45 1.0 8.7 0.0 47.1
K4761 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術) 41 1.1 7.4 0.0 51.4
乳腺科の手術は、センチネルリンパ節生検(腋窩リンパ節に転移があるかどうかを調べること)の後、手術の範囲を決定し、それによって術後日数が異なります。
リンパ節郭清を伴わない乳房切除術(556名)の場合、術後日数は8.1日です。 
リンパ節郭清を伴わない乳房部分切除(383名)の場合、術後日数は3.6日です。
リンパ節郭清を伴う乳房切除(147名)の場合、術後日数は9.4日です。
乳房切除(残乳房切除)のみ(45名)の場合、術後日数は8.7日です。
リンパ節郭清を伴わない乳頭乳輪温存乳房切除術(41名)の場合、術後日数は7.4日です。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K879 子宮悪性腫瘍手術 179 2.2 12.6 0.6 51.8
K867 子宮頸部(腟部)切除術 176 1.0 1.0 0.0 36.8
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 174 2.6 13.2 0.6 55.2
K879-2 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がん) 151 2.1 6.9 0.0 55.0
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 115 2.1 5.7 0.0 50.9
婦人科の手術は、開腹および腹腔鏡下手術を中心に実施しています。
子宮がん(体がん・頸がん)の開腹手術(179名)の場合、術後日数は12.6日です。
子宮頸部(腟部)切除(176名)は、2泊3日の入院で、入院翌日に手術を行い、翌日には退院できます。
卵巣がんの開腹手術(174名)の場合、術後日数は13.2日です。
またH30年4月から子宮頸がんの腹腔鏡下手術も保険適用となり、子宮体がん(Ⅰa期のみ)と子宮頸がん(151名)は腹腔鏡下手術で行えるようになったため、術後日数は6.9日で、開腹手術に比べ短くなります。
頭頸科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除 59 1.2 8.1 0.0 55.3
K4691 頸部郭清術 片側 46 1.3 14.8 0.0 61.9
K395 下咽頭悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部等の操作による再建を含む) 40 7.4 30.4 12.5 67.9
K6261 リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 37 0.1 1.7 0.0 67.1
K4151 舌悪性腫瘍手術 切除 32 1.1 13.7 3.1 62.2
甲状腺がんの手術は入院翌日に手術を行い、切除の場合(59名)術後日数は8.1日です。頸部郭清術(46名)は、他の悪性腫瘍手術と合同で行った件数は含まれておりません。下咽頭がん(40名)の術前日数は7.4日です。嚥下困難で体重減少による管理が必要な場合があるためです。診断目的のリンパ節摘出術も多く行っており、入院当日に手術を行い、翌日に退院となります。舌がんの手術も入院翌日に行い、切除の場合(32名)術後日数は13.7日です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0311 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 98 2.1 17.5 2.0 63.7
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 71 1.1 4.9 0.0 53.5
K0431 骨掻爬術 肩甲骨、上腕、大腿 34 1.1 9.8 0.0 32.1
K1932 神経腫切除術 その他のもの 34 1.1 4.2 0.0 53.0
K0433 骨掻爬術 鎖骨、膝蓋骨、手、足その他 30 1.0 3.6 0.0 38.7
整形外科では、四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(98名)の実施が最も多く、術前日数が2.1日、術後日数が17.5日です。
次いで、四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(71名)、骨掻爬術(34名)、神経腫切除術(34名)と良性疾患に対しての手術手技が続きます。
骨掻爬術(肩甲骨、上腕、大腿)に関しては、この術式のみで終了する場合と、骨移植を同時に行う場合もありますので術後日数も他の良性疾患と比べ5日ほど長くなります。
また、神経腫切除術(その他のもの)に関しては「神経鞘腫」と呼ばれる病名に対して行う術式で、切開部分も他の手術に比べ小さく早い人で5日ほどで退院が可能となります。
最近では手足の指や、爪などにできた腫瘍を切除しに来られる方も増えています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 235 1.3 4.5 0.0 68.8
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 142 1.2 9.3 0.0 65.0
K773-3 腹腔鏡下小切開腎(尿管)悪性腫瘍手術 41 1.4 8.1 0.0 64.7
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 41 1.1 7.8 0.0 61.5
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 31 1.7 10.8 0.0 66.5
泌尿器科の手術は、経尿道的手術、開腹、腹腔鏡下での手術が中心です。
膀胱がんは、経尿道的手術(235名)を実施しており、術後日数は4.5日です。前立腺がんの場合、内視鏡手術ロボットを使用した腹腔鏡下手術(142名)を多く行っており、術後日数9.3日です。
腎がん、腎盂がん、尿管がんに対する手術は、腹腔鏡下小切開手術(41名)、腹腔鏡下手術(41名)と開腹手術(31名)多岐に実施しております。
総合腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 55 10.2 41.2 0.0 58.7
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 21 2.6 10.3 0.0 52.0
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K5223 食道狭窄拡張術 拡張用バルーンによるもの - - - - -
総合腫瘍科で行う手術は、胃瘻造設術(55名)が多いです。
抗がん剤治療の結果、口腔・咽頭・食道を経由して食物や水分を摂取できなくなった場合に実施されるため、術前日数が10.2日です。抗がん剤治療における、植込型カテーテル設置(21名)も同様で、患者様の状態に合わせて行うため、術前2.6日です。
経皮的腎(腎盂)瘻造設術等、年間10例に満たないため非表示としています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K235 眼窩内腫瘍摘出術(深在性) 45 1.0 3.5 0.0 55.4
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 20 1.0 2.1 0.0 70.3
K216 眼瞼結膜悪性腫瘍手術 - - - - -
K236 眼窩悪性腫瘍手術 - - - - -
K245 眼球摘出及び組織又は義眼台充填術 - - - - -
眼科の手術は、眼窩内腫瘍摘出術(45名)が多く、術前日数1.0日、術後日数3.5日です。
白内障における水晶体再建術(20名)については、術前日数1.0日、術後日数2.1日です。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 251 1.0 2.0 0.0 47.8
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) 36 1.0 9.3 0.0 50.7
K628 リンパ管吻合術 27 0.2 1.5 0.0 56.3
K0221 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合 - - - - -
K0102 瘢痕拘縮形成手術 その他 - - - - -
形成外科の手術は、ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(251名)が最も多く、入院の翌日に手術を行い、術後1日~2日程度で退院が可能です。リンパ管吻合術(27名)、組織拡張器による再建術(9名)についても、術後2日程度で退院です。遊離皮弁術(36名)に関しては、術後9.3日程度です。
緩和治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 17 10.5 20.9 11.8 66.9
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 10 4.2 51.1 0.0 66.9
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
緩和治療科の手術は、植込型カテーテル設置(17名)が多くなっています。元々肝胆膵内科の患者様や閉塞性黄疸等を発症している患者様が多かったため内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術の実施が多くなっております。
血液腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) 16 8.9 2.7 0.0 54.3
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 - - - - -
血液腫瘍科では、自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞採取を行っています。入院して患者様の造血幹細胞を増やしてから行うため、術前日数は8.9日です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 10 0.06
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.09
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 175 0.98
異なる - -
外科手術実施後や抗がん剤治療後は免疫力が低下して感染を起こしやすい状態になるため、手指衛生や口腔ケアなど日常的な対策を始め、術後合併症の予防に努めています。
術後合併症(175名)のうち、最も多いのは、術後出血で47例となっており、次いで術後関連感染症等37例、吻合部狭窄22例となっています。
更新履歴
H30.9.26
平成29年度の病院指標を公開しました