【がん研セミナー(2月6日)のお知ら「大規模ゲノム再編成による表現型の多様化」太田 邦史 博士 東京大学大学院総合文化研究科 教授】
2018年12月17日
がん研セミナー(2月6日)のお知らせ
演題:大規模ゲノム再編成による表現型の多様化
演者:太田 邦史 博士
東京大学大学院総合文化研究科 教授
抄録:転座などのゲノム再編成は、がん細胞の特徴の一つとして知られている。また、ゲノム再編成は生物進化においても重要な役割を果たしてきたと考えられている。本セミナーでは独自に開発したゲノム再編成システムである「TAQingシステム」について紹介する。TAQingシステムを用いて、人工的な大規模ゲノム再編成を酵母や植物細胞で誘発すると、さまざまな表現型の変化に加え、転座や異数体、ヘテロ接合性喪失などの染色体再編成が生じることが明らかになった。また、ゲノムの倍数性が増大すると、より複雑な染色体再編成が生じることが示された。これらの結果から、がん細胞のゲノム変化や生物進化について考察を行う。
参考論文: Muramoto, Oda et al., Nautre Comm. 9:1995 (2018)
日時:2019年 2月 6日(水) 16:00〜17:00
場所:吉田記念講堂
連絡先:広田 亨(内線5251)
*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。