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【がん研セミナー(5月16日)のお知らせ「がん研究における組織透明化技術の応用 」高橋 恵生 博士(東京大学大学院 医学系研究科 分子病理学)】

2019年04月25日

がん研セミナー(516日)のお知らせ

 

演題:がん研究における組織透明化技術の応用

 

演者:高橋 恵生 博士(東京大学大学院 医学系研究科 分子病理学)

 

抄録:近年、イメージング技術の革新的な発達により、マウスモデルでのがん進展を高解像度で観察できるようになったが、臓器レベルで1細胞解像度を有してがん転移を捉えることは未だ困難であった。そこで私たちは古くから神経研究分野にて開発・活用されてきた組織透明化技術に着目し、中でも水溶性溶媒CUBICを用いる手法をがん研究へと取り入れた。CUBICは蛍光タンパク質を消光させることなく、マウスの個体・臓器を高度に透明化することができる。これら透明化した個体・臓器は、薄切することなく深部までレーザーを透過することができるため、高解像度且つ3次元イメージングが可能となる。本手法により私たちは、これまで観察することが難しかった臓器深部のがん転移の観察や、1細胞レベルでのがん転移の定量化、3次元イメージングによるがん転移の特性解析が可能になったことを発表した。現在はがん細胞に加え、血管やリンパ管といった間質をも可視化することにより、これまでとは違う視点からのがん微小環境の理解を試みている。本セミナーではがん研究における組織透明化技術の有用性について最新のデータを交えて議論させていただければと思う。

 

日時:2019年5月16日(木) 16:00〜17:00

 

場所:吉田記念講堂

 

連絡先:田中 美和(内線5393)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。

 

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