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【第57回がん研先端研究セミナーのお知らせ 「クロマチン三次元構造の細胞周期における制御機構:次世代シークエンサーが解き明かすSMC複合体コンデンシンの働き」角井 康貢 博士(The Francis Crick Institute, Chromosome segregation laboratory)】

2019年07月19日

第57回がん研先端研究セミナーのお知らせ

 

演題:クロマチン三次元構造の細胞周期における制御機構:次世代シークエンサーが解き明かすSMC複合体コンデンシンの働き

 

演者:角井 康貢 博士(The Francis Crick Institute, Chromosome segregation laboratory)

 

抄録:遺伝情報の担体であるゲノムDNAは、超長大な直鎖状の分子である。ヒト細胞では全長2mになるゲノムDNAをマイクロメートルサイズの細胞内に保持するために、クロマチンと呼ばれる構造が形成される。極小の細胞内で遺伝情報の発現・継承を確実に遂行するためには、クロマチンの三次元構造がStructural maintenance of chromosomes (SMC) 複合体により正しく制御されることが必須である。SMC複合体はリング状のタンパク質複合体であり、そのリング内部にクロマチンを捉えることで、クロマチン三次元構造の形成に関わると考えられているが、その実像は謎が多く残る。

 近年のDNAシークエンシング技術の発展は、クロマチン三次元構造の全容解明への新たな扉を開いた。これまでの顕微鏡による形態観察では難しかったクロマチン間の相互作用がゲノムワイドに決定できるようになり、超高解像度のクロマチン形態が明らかになってきた。本研究は、この技術を利用して細胞周期に伴うクロマチンの形態変化を超高解像度で可視化することで、SMC複合体コンデンシンによるクロマチンの三次元構造形成の分子機構を明らかにした。また、DNAシークエンシング技術の発展が切り開く、新しいがん研究の未来を議論したい。

 

日時:2019年7月31日(水)15:00〜16:00

 

場所:吉田記念講堂

 

連絡先:広田 亨(内線5251)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております

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