令和3年度 がん研究会有明病院  病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 117 271 869 2,411 3,624 4,010 4,703 1,127 40
当院の入院患者構成を年齢階級別にみると、50歳代~70歳代の割合が全体の約7割を占めています
※新型コロナウィルス感染症の影響により減少していた入院患者さんが2021年度は5.5%程増加しています
※2020年12月~2021年10月の間、新型コロナの患者さんを受入れており、表中の人数は当該患者さんを含んでいます
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 236 8.96 9.07 0.00 68.47
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 95 8.58 13.12 7.37 69.01
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 54 25.85 19.34 0.00 69.81
040040xx99060x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 6あり 定義副傷病 なし 53 14.85 15.06 0.00 63.68
040040xx99070x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 30 13.47 10.28 0.00 59.43
最も多い症例は、肺がんに対するシスプラチンやアムルビシン、ドセタキセル、エトポシド、カルボプラチン等の注射抗がん剤治療(236名)です。薬剤によって入院期間は異なりますが、平均在院日数は8.96日です。2番目に多い95名は、化学療法目的に入院し、検査数値が抗がん剤投与基準に満たないため投与せず退院される方や、疼痛コントロール、症状緩和治療の患者さんで、平均在院日数は8.58日です。エルロチニブや、カルボプラチン+パクリタキセルの治療、または放射線療法併用の症例(54名)は、平均在院日数25.85日です。オシメルチニブメシル酸塩等の経口抗がん剤(53名)は平均在院日数14.85日、ペメトレキセドの注射抗がん剤投与(30名)は平均在院日数13.47日となっています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 468 7.97 10.47 0.21 66.74
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 29 7.28 8.82 0.00 62.83
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 15 3.20 3.30 0.00 76.40
040040xx97x01x 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 14 10.86 17.32 0.00 53.36
040010xx97x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 12 6.33 8.99 0.00 58.08
呼吸器外科の最も多い症例は、肺悪性腫瘍手術(468名)で、胸腔鏡下で行うものと、開胸して行うものがあります。平均在院日数は7.97日です。
肺の良性腫瘍に対する手術(29名)の平均在院日数は7.28日、縦隔腫瘍に対する手術(12名)の平均在院日数は6.33日です。また、術後に合併症等を症じて治療(14名)の平均在院日数は10.86日で通常の肺悪性腫瘍手術に比べて長くなっています。
その他にがんかどうか調べるために、肺の組織を採取する生検目的の入院(15名)は、平均在院日数3.20日です。
上部消化管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 469 5.79 7.96 0.00 67.70
060010xx02xx0x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 定義副傷病 なし 292 5.86 9.22 0.00 69.07
060090xx02xxxx 胃の良性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術等 81 4.32 6.53 0.00 59.10
060030xx97x00x 小腸の悪性腫瘍、腹膜の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 7.19 10.44 0.00 64.75
060090xx99xxxx 胃の良性腫瘍 手術なし 11 2.55 3.45 0.00 53.91
上部消化管内科は、消化器がんに対する内視鏡治療が中心です。
その中で最も多い症例は、胃がんの内視鏡治療(469名)で、平均在院日数は5.79日です。次に多い症例は、食道がんの内視鏡治療(292名)で、平均在院日数は5.86日です。胃腺腫等、良性腫瘍の内視鏡治療(81名)は、平均在院日数は4.32日です。十二指腸がんの内視鏡治療(16名)の平均在院日数は7.19日です。その他にも胃の良性腫瘍に対する内視鏡を使用した切開生検(11名)があり、平均在院日数は2.55日です。内視鏡治療の平均在院日数は、全国平均と比較し短い傾向があります。
下部消化管内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 296 6.14 6.78 0.00 65.79
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 143 3.95 2.65 0.00 63.59
060040xx04xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 101 6.12 6.72 0.00 58.54
060035xx04xx0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 30 5.47 3.81 0.00 62.40
060040xx05xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 17 3.71 4.37 0.00 53.53
下部消化管内科では、早期の大腸がんに対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という内視鏡治療が中心です。結腸がんに対して行うESD(296名)は、平均在院日数6.14日で、直腸がんに対して行う場合(101名)は平均在院日数が6.12日となっています。ESDに次いで多いのが、ポリープや腺腫など良性腫瘍を切除するポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)で(143名)、平均在院日数3.95日です。EMRは良性腫瘍だけでなく悪性腫瘍に対して行う場合もあり、直腸(17名)で平均在院日数は3.71日、結腸(30名)で平均在院日数は5.47日です。
消化器化学療法科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 228 8.13 9.09 0.00 64.70
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 85 8.16 15.55 1.18 66.29
060020xx99x5xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 64 7.08 6.78 0.00 63.77
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 57 6.25 4.54 0.00 61.28
060020xx97x0xx 胃の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 56 11.50 14.66 1.79 56.80
消化器化学療法科は、食道・胃・大腸がんに対する抗がん剤治療が中心です。食道がんに対する抗がん剤治療が最も多く(228名)、主にシスプラチンやフルオロウラシルという抗がん剤を使用しています。平均在院日数は8.13日です。食道がんに対して抗がん剤治療と放射線治療を併用した症例(85名)は、平均在院日数は8.16日です。食道がんに次ぐのは、胃がんに対してオキサリプラチンという抗がん剤を入院で使用した症例(64名)で、平均在院日数は7.08日です。また抗がん剤治療中の副作用やがんの進行に伴う合併症によって緊急入院となることもあります。大腸がんに対しては、ベバシズマブと他の抗がん剤を組み合わせて治療を行う治療があり(57名)で平均在院日数は6.25日となっています。
肝胆膵内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 277 9.87 11.68 1.81 65.18
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 122 3.36 4.37 0.00 65.70
06007xxx97x6xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 6あり 118 9.33 14.55 0.00 62.05
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 75 9.69 10.88 2.67 67.44
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 58 14.16 12.98 0.00 69.98
肝胆膵内科では、膵がんや胆道がん、胆道再建術後等による胆道閉塞・胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ関連の手技を積極的に行っております。それらの手技を実施したものが1番目(膵がんに対するもの277名)と5番目(胆道閉塞・胆管炎等に対するもの58名)に反映されております。2番目に多いのが超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)目的の2泊3日入院で122名です。3番目は、膵がんに対する中心静脈ポート留置を伴う化学療法導入目的の入院118名で、およそ9日間の入院期間となります。なお、当院ではFOLFIRINOX以外の化学療法は、ほぼすべてを外来で導入しているため、表中には反映されておりません。一方、膵がんに対する抗がん剤治療中の副作用やがんの進行に伴う緊急入院も75名と4位を占め、抗生剤投与や腹水・疼痛コントロールなどを行っています。
食道外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx01xx0x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの等 定義副傷病 なし 90 21.51 31.30 0.00 64.51
060010xx99x0xx 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 なし 11 11.36 10.95 27.27 75.00
060010xx01xx1x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術を併施するもの) 頸部、胸部、腹部の操作によるもの等 定義副傷病 あり 10 32.30 45.51 10.00 73.80
060010xx97x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 13.19 - -
040220xx97x0xx 横隔膜腫瘍・横隔膜疾患(新生児を含む。) 手術あり 手術・処置等2 なし - - 15.89 - -
食道外科の症例で、最も多いのが食道悪性腫瘍手術(100名)で、そのうち特に肺炎等の合併症を発症しなかった症例が90名、術後に肺炎等の合併症を生じた症例が10名となっています。入院期間は21日~33日となっています。当院ではほとんどの手術をを鏡視下で行っています。食道がん手術は術後合併症の危険性が高く、死亡率の高い手術であり、安全性の向上のため多職種による食道がん周術期治療チーム(通称ペリカン)が主体となって術前から術後までチーム医療を実践しています。
胃外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 282 12.13 18.34 0.71 65.59
060020xx01xxxx 胃の悪性腫瘍 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 73 14.30 22.62 0.00 68.63
060020xx03xxxx 胃の悪性腫瘍 試験開腹術等 39 5.59 12.17 2.56 67.85
060090xx01xxxx 胃の良性腫瘍 胃全摘術 単純全摘術等 27 8.74 11.77 0.00 61.81
060020xx97x0xx 胃の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 15 20.40 14.66 6.67 68.27
胃外科の最も多い症例は、胃がんに対する胃切除術(282名)で、平均在院日数は12.13日となっており、その多くを低侵襲の腹腔鏡下またはロボット支援下にて施行しております。次いで、胃がんに対する胃全摘術(73名)は、平均在院日数は14.30日となっております。胃がんによる腹膜播種の有無をはじめとした切除不能因子の確認を目的に施行される試験開腹術等(39名)、胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術(LECS)をはじめとした症例が27名、胃がんに対する胃腸吻合術、ポート増設などの手術を施行した症例が15名となっております。
大腸外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 269 12.41 15.76 0.37 63.74
060040xx02000x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし  133 14.32 14.92 0.00 60.85
060040xx0210xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 123 16.67 23.28 0.00 60.28
060040xx03xx0x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 直腸腫瘍摘出術(ポリープ摘出を含む。)等 定義副傷病 なし 121 10.12 12.63 0.00 59.97
060040xx01xxxx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 骨盤内臓全摘術等 65 23.45 28.22 0.00 62.29
大腸外科では、ほとんどの症例を腹腔鏡下で実施しています。最も多い症例は結腸がんに対する結腸切除手術(269名)で、平均在院日数は12.41日と全国平均より短い結果となっています。次に多いのが直腸切除のみで人工肛門を造設しない症例(133名)、次いで、直腸切除と同時に人工肛門造設を行った症例(123名)で、本術式はロボット支援下でも実施します。術後に人工肛門のセルフケアを習得する必要があるため、平均在院日数は切除のみで14.32日、人工肛門を造設した場合で16.67日と長くなっています。次いで4番目に多いのが一時的に造設した人工肛門の閉鎖術で(121名)、平均在院日数は10.12日です。
肝胆膵外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx02xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 141 12.85 14.93 0.71 65.12
06007xxx011xxx 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術・処置等1 あり 77 26.91 37.28 0.00 67.57
06007xxx010x0x 膵臓、脾臓の腫瘍 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 60 18.80 24.86 0.00 63.15
060060xx021xxx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 膵頭部腫瘍切除術等 手術・処置等1 あり 40 31.88 44.80 0.00 69.53
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 35 12.31 11.68 0.00 65.60
肝胆膵外科の症例は原発性肝がん及び転移性肝がんに対する肝切除術が141名と最も多く、平均在院日数は12.85日です。この場合、開腹手術と腹腔鏡手術と混在していますが、入院期間は約2週間です。また膵臓がんに対する外科治療を数多く行っており、膵頭部腫瘍切除術・膵体尾部切除術では、リンパ節・周辺臓器の合併切除、血行再建の有無、により入院期間は異なります。侵襲の大きい高難度手術でありますが、腸瘻造設をした場合(77名)の平均在院日数は約26.91日と全国平均よりも短くなっております。腸瘻造設をしなかった場合(60名)の平均在院日数は約18.80日です。
乳腺内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 8あり 96 3.07 4.21 0.00 52.54
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 34 6.68 9.61 11.76 58.94
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 30 3.43 4.18 0.00 54.53
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 24 5.88 6.37 0.00 60.88
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 13 16.00 28.20 7.69 50.62
乳腺内科で乳がんに対する化学療法は外来治療が主体ですが、初回導入治療など一部入院で行う場合があります。ドセタキセル・トラスツズマブ・ペルツズマブを組み合わせて行うもので96名となっており平均在院日数は3.07日です。また骨転移に対する放射線療法や、疼痛コントロール等行っている症例もあります。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 813 9.28 10.15 0.00 53.42
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 376 4.56 5.88 0.00 54.77
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 16 4.50 4.10 0.00 45.44
070041xx97x00x 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 9.31 9.75 0.00 55.85
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 6.37 - -
乳腺外科では、乳がんに対する乳房全切除術を最も多く実施しています。第1位は813名でこの中には乳房全切除のほか、腋窩郭清を伴うもの、乳輪温存乳房切除等も含まれており、その全体の平均在院日数は9.28日です。2番目に多い症例は腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術(376名)で、平均在院日数は4.56日となっており、乳房全切除術等を行った症例よりも短くなっています。3番目に多いのは乳房の良性腫瘍に対する乳腺腫瘍摘出術を行った症例が16名で平均在院日数は4.50日です。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 382 13.16 11.55 0.00 52.93
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 248 4.00 4.34 0.00 54.60
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 213 3.11 3.05 0.00 40.09
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2 なし 184 15.68 12.38 0.54 54.83
12002xxx97x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 136 10.26 8.80 1.47 51.40
最も多い症例は、子宮頸がん・子宮体がんに対する手術で、がんの進行度により開腹、腹腔鏡下、ロボットで行い、合わせて382件で、平均在院日数は13.16日です。次に多い症例として子宮頸がん・子宮体がんに対する化学療法で248名、平均在院日数は4.00日となっています。次に子宮頸部の高度異形成、上皮内癌、微少浸潤がんを疑う症例に対して行われる円錐切除が213名となっており、2泊3日で行っています。
卵巣がんに対する手術は開腹手術のみで184名、平均在院日数は15.68日です。
頭頸科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 106 9.12 8.19 0.00 56.12
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 100 37.75 26.41 6.00 64.55
03001xxx0100xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 83 17.37 13.07 0.00 67.72
03001xxx97x0xx 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 33 16.85 10.69 12.12 67.79
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 19 14.58 12.14 15.79 68.26
最も多い症例は、甲状腺がんに対する悪性腫瘍手術(106名)で、平均在院日数は9.12日です。頭頸部がんで咽頭・喉頭・食道切除など侵襲の大きい手術、他の部位から採取した組織を血管・神経を縫合して移植する再建症例(100名)は平均在院日数も37.75日と長くなります。頭頸部がんで切除だけの手術は83名で平均在院日数は17.37日です。その他に患者さんのQOL向上のための喉頭形成術(プロボックス挿入)や、気管切開術や胃瘻造設術等行っており(33名)、平均在院日数は16.85日です。
当院の頭頸科は難易度の高い手術が多く、また摂食や会話等、術後のリハビリにも力を入れているため、入院期間は全国平均と比べ長くなります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし 124 6.45 5.49 0.00 47.48
070041xx99x3xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 3あり 95 12.37 9.27 0.00 59.14
070041xx01x00x 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 88 18.83 17.13 1.14 58.41
070040xx99x4xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 50 10.90 15.45 0.00 21.50
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 37 7.86 6.18 0.00 40.89
最も多い症例は、良性または確定診断に至っていない骨・軟部腫瘍に対する手術(124名)で、平均在院日数は6.45日となっております。次いで、軟部の悪性腫瘍に対する抗がん剤治療を施行した場合(95名)で、平均在院日数は12.37日、そして、軟部の悪性腫瘍に対して広範切除術(88名)を施行した場合で、平均在院日数は18.83日という順になっております。腫瘍の大きさや進行度合いにより、遊離皮弁及び植皮などの再建術を併せて施行する場合もあり、その場合には入院期間も長くなります。骨の悪性腫瘍に対してメトトレキサート大量療法を施行した場合(50名)、その他の新生物に対して手術を施行した場合(37名)となっております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 302 2.24 2.50 0.00 68.71
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 202 6.54 7.02 0.00 68.19
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 156 6.67 9.65 0.00 68.77
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 138 11.44 11.63 0.00 66.26
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 79 7.54 9.69 0.00 71.58
泌尿器科では、腎・腎盂・尿管・膀胱・尿道および前立腺、精嚢、陰茎、精巣などの生殖器、そして副腎や後腹膜における腫瘍といった多岐にわたる治療を行っており、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなどが代表的な対象疾患となっております。最も多い症例が、前立腺がん又はその疑いに対する前立腺生検(302名)、局所麻酔での生検の場合には多くが1泊2日、全身麻酔での生検の場合には2泊3日となっており、平均在院日数は2.24日となっております。次いで膀胱がんに対する経尿道的手術(202名)で、平均在院日数は6.54日となっています。次いで多い症例としては、膀胱がんに対する化学療法(156名)で、平均在院日数は6.67日となっております。その他に、前立腺がんに対する全摘術があり、その多くを低侵襲で行うことができるロボット支援下にて施行しております。いずれの症例におきましても、平均在院日数は全国平均と比較し短い傾向となっております。
総合腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx97x3xx 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 3あり 76 50.78 59.46 2.63 60.41
03001xxx99x40x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 44 8.52 9.54 0.00 51.91
070041xx99x5xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 5あり 42 5.67 4.68 0.00 51.45
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 19 9.68 12.14 5.26 66.00
03001xxx99x30x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 18 34.56 22.84 0.00 61.72
総合腫瘍科では、頭頸部がんや悪性軟部腫瘍に対する抗がん剤治療を中心に治療をおこなっています。最も多い症例は頭頸部がんに対して抗がん剤治療と放射線治療と併せて行い、入院中に胃瘻造設術を行った場合(76名)で、平均在院日数は、50.78日です。入院中に胃瘻造設を行わない場合(44名)が次いで2番目に多い症例です。また3番目・4番目に多いのが、悪性の軟部腫瘍・脊椎腫瘍に抗がん剤の治療を行った場合で、それぞれ42名、19名となっています。5番目は悪性骨腫瘍に対する抗がん剤治療が18名で平均在院日数は34.56日です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 41 4.90 6.18 0.00 66.68
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 11 9.36 7.51 0.00 70.27
020360xx97xxxx 眼球の障害 手術あり - - 11.29 - -
02001xxx99x1xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 1あり - - 19.17 - -
- - - - - - -
眼科では、眼窩内腫瘍・結膜腫瘍に対する摘出術(41名)を施行した症例が最も多く、平均在院日数は4.90日となっております。次いで、眼瞼脂腺癌をはじめとした角膜及び眼の悪性腫瘍(11名)に対する手術が多く、腫瘍切除後に必要により粘膜移植、皮弁作成術を施行する場合があり、平均在院日数は9.36日となっております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 160 8.79 6.37 0.00 51.49
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 157 4.22 8.10 0.64 49.50
090010xx011xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 あり 38 11.55 15.31 0.00 47.11
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり - - 8.63 - -
090010xx97x3xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 3あり - - 13.27 - -
形成外科では、腫瘍の切除により生じた欠損を補う必要のある全ての外科系診療科と連携して、皮弁移植・血管柄付き骨移植・血管移植・神経移植・筋肉移植など、様々な再建手術を実施しています。
本表では形成外科を主科とした入院のみが集計対象としており、当科で実施している乳房切除後の再建を目的とした手術入院を中心に表記されております。この中で最も多いものは、遊離皮弁による乳房再建や人工乳房の抜去などの手術を行った症例で160名、平均在院日数は8.79日となっています。次いで、組織拡張器を用いた再建手術、ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術の場合が157名で、平均在院日数は4.22日です。3番目は乳腺外科と合同手術で乳房切除と同時に遊離皮弁等による乳房再建を伴った症例で38名です。
当科で実施している全ての手術はこちらの集計結果に反映することが難しいため、併せてぜひ当科紹介ページをご覧ください。
当科紹介ページへ
緩和ケア科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 32 22.47 10.88 3.13 68.91
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 22 23.14 13.12 4.55 73.23
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 18 25.22 9.61 0.00 63.22
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 31.07 11.68 0.00 61.71
060020xx99x0xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 10 13.10 10.44 0.00 62.30
緩和治療科は、各種疾患の患者さんが集まっている病棟です。
がん疼痛に対する疼痛コントロールや緩和照射が主な目的のため、入院期間は患者さんの状態によって異なります。
緩和ケア病棟全体で平均して約18日程度となります。
血液腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 89 11.21 10.66 0.00 65.00
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 なし 60 3.78 9.15 3.33 68.17
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 35 18.57 19.92 0.00 63.69
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 24 14.92 15.64 0.00 59.25
130030xx99x8xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 8あり 21 10.62 14.52 0.00 66.38
血液腫瘍科は抗がん剤治療が中心です。
悪性リンパ腫の中の非ホジキンリンパ腫に対し、リツキシマブという抗がん剤を使用した症例(89名)が最も多く、35名がリツキシマブの投与と、化学療法などによって引き起こされる好中球減少症などに使用されるG-CSF製剤を使用した症例、21名が輸血やポート造設を含む手術とリツキシマブを使用した症例で、それ以外が105名となります。G-CSF製剤の使用や、輸血等を行った症例の方が入院期間が長くなっています。表には載っていませんが、その他、急性白血病や多発性骨髄腫の症例もあります。
皮膚腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 12 7.92 7.68 0.00 68.00
120030xx9710xx 外陰の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 22.32 - -
080006xx97x3xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他の手術あり 手術・処置等2 3あり - - 17.73 - -
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 12.05 - -
120030xx9700xx 外陰の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 11.67 - -
最も多い症例は皮膚腫瘍科は悪性黒色腫、有棘細胞癌などにに対するに対する悪性腫瘍摘出術(12名)で平均在院日数は7.92日です。切除範囲の大きさにより、局所麻酔・全身麻酔下において同時に分層植皮術、全層植皮術、皮弁作成術等を行うため入院期間も3日~14日と幅が大きくなります。。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 699 100 71 115 12 200 1 8
大腸癌 416 226 218 256 14 294 2 8
乳癌 703 483 82 10 19 165 1 8
肺癌 355 59 122 190 - 481 1 8
肝癌 18 42 30 19 - 109 2 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
胃癌はステージⅠの件数が多く、主に内視鏡治療や腹腔鏡下胃切除を実施した患者さんです
大腸癌は患者数が多く、Ⅰ~Ⅳまで各ステージ毎に手術・化学療法・放射線等を患者さんの状態に応じて行っています
乳癌はステージⅠ~Ⅱで手術を行っている症例が多くなっています
肺癌はステージⅠで手術を行う症例が多く、ステージⅢⅣ・再発では主に化学療法を行っています
肝癌は再発の患者さんが多く、外科手術の他、ラジオ波焼灼療法やTACE(血管塞栓術)を行っています
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 11.56 60.00
中等症 32 15.00 73.72
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
当院かかりつけのがん患者さん(18歳以上)が市中肺炎に罹患した場合の指標であり、新型コロナウィルス感染症による肺炎患者さんは含まれておりません
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- - - - -
脳梗塞の患者数については、年間を通して10症例未満のため非表示としております
当院はがんの専門病院ですので、がん治療中に脳梗塞を発症した患者さんが掲載対象となります
仮に入院中に脳梗塞を発症した場合、速やかに連携病院へ転院し治療しています
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 248 2.06 5.85 0.40 68.47
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 143 1.57 3.92 0.00 62.73
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 82 1.87 5.44 0.00 66.94
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) 25 1.68 3.92 0.00 62.24
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 19 1.63 3.68 0.00 53.95
呼吸器外科の手術は、肺悪性腫瘍手術が中心です。胸腔鏡下で行うものと、開胸して行うものがありますが、当院ではほとんどの症例を胸腔鏡下で実施しています。
胸腔鏡下の手術は患者さんに負担をかけない低侵襲手術のため、術後日数は開胸して行う手術と比べ短くなります。
胸腔鏡下の肺悪性腫瘍手術では、部分切除(143名)で術後3.92日、区域切除(82名)で術後5.44日、肺葉切除(248名)で術後5.85日です。また、肺良性腫瘍の手術では胸腔鏡下での部分切除(25名)で術後3.92日です。縦隔腫瘍の手術で胸腔鏡下で行うもの(19名)は、術後3.68日です。
上部消化管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 450 0.62 4.21 0.00 68.04
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 249 0.55 4.20 0.00 68.45
K6535 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他のポリープ・粘膜切除術) 82 0.45 2.89 0.00 59.33
K374-2 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。) 61 1.00 7.92 0.00 66.26
K526-21 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜切除術 36 0.56 3.83 0.00 71.28
上部消化管内科の手術は、早期の胃がんや食道がんに対する内視鏡治療が中心です。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。入院当日、もしくは翌日には治療を行います。
胃がん(450名)の治療後日数は4.21日、食道がん(249名)の治療後日数は4.20日です。
胃腺腫等、良性腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)(82名)の場合、治療後日数は、2.89日です。
食道がんに対する粘膜切除術(EMR)(36名)の治療後日数は3.83日です。鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(61名)は咽頭がんに対するESDであり、治療後日数は7.92日です。
下部消化管内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 403 1.03 4.10 0.00 64.13
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 137 0.84 2.34 0.00 63.96
K7212 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 58 0.90 2.38 0.00 59.86
K654 内視鏡的消化管止血術 23 1.30 9.96 0.00 64.17
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
下部消化管内科の手術は、早期大腸がんに対する内視鏡治療が中心です。
内視鏡治療の中でも、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術(ESD)(403名)は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。ほとんどの場合、入院翌日に治療を行います。治療後日数は約4日です。
大腸ポリープなど、主に良性腫瘍に対して行う場合(EMR・ポリペク)、長径2cm未満(137名)で2.34日、長径2cm以上(58名)で2.38日となっていますが、どちらの場合も治療後日数に大きな差はありません。
また、上記の治療後にまれに出血をすることがあり、その場合は再度内視鏡下で止血を行います。部位が直腸の場合(23名)治療後日数は9.96日となっています。
消化器化学療法科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 310 1.02 6.49 0.32 62.63
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 53 2.23 5.85 1.89 61.40
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 24 6.50 12.33 4.17 60.33
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 18 0.72 15.06 0.00 62.7
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 11 4.18 19.00 0.00 63.82
消化器化学療法科の手術の多くは、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置(310名)です。
設置後の平均日数は6.49日で、この期間に抗がん剤治療が行われます。
胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)(53名)は、貯まった腹水や胸水を抜き、必要な栄養分のみを体内へ戻す治療法です。抗がん剤治療の入院中に行う場合もありますが、CARTのみを入院で行う場合もあり、術後日数にはバラつきがあります。
中心静脈注射用の埋込カテーテル設置(24名)や胃瘻造設術(11名)、経尿道的尿管ステント留置術(18名)、もQOLの向上、維持のため患者さんの状態に応じて行われるため、術前・術後日数にバラつきがあります。
肝胆膵内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 150 0.78 10.08 0.67 66.16
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 93 1.56 6.23 1.08 66.14
K6871 内視鏡的乳頭切開術 45 1.04 9.87 0.00 63.09
K6152 血管塞栓術(選択的動脈化学塞栓術) 45 1.47 6.51 0.00 71.11
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 32 1.59 5.88 3.13 63.75
肝胆膵内科では肝細胞がんに対するカテーテル治療を始め、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いたドレナージ術やステント留置を数多く実施しています。最も多い内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD・150名)は、胆管炎・閉塞性黄疸等の治療として鼻から胆道にかけてチューブを挿入し体液を排泄させる方法です。内視鏡的乳頭切開術(45名)はドレナージやステント留置・胆道結石除去の初回治療時に同時に行われることが多く、内視鏡下に十二指腸乳頭を切開する術式です。内視鏡的胆道ステント留置術(93名)は、胆管内にステントを留置し内瘻化する術式でENBDを抜去してステントに入れ替えることで日常生活に制限がなく、早期の退院が可能となります。選択的動脈化学塞栓術 (TACE・45名)は、肝動脈内に抗がん剤と塞栓物質をカテーテルで注入し、腫瘍の栄養動脈を塞栓する方法です。入院翌日に手術を行い術後日数は6.51日です。膵がんは進行すると胆道狭窄をきたすことがしばしばあり、ステント留置だけでなく、バルーンで拡張することもあります。
食道外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K529-21 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 85 2.75 18.51 0.00 65.25
K529-22 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 胸部、腹部の操作によるもの(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 15 2.33 22.80 6.67 65.20
K5223 食道狭窄拡張術 拡張用バルーンによるもの - - - - -
K386 食道ステント留置術 - - - - -
K522-2 気管切開術 - - - - -
食道外科の手術は、食道悪性腫瘍手術が中心で、胸腔鏡下で行うものと、開胸して行う手術がありますが、当院ではほとんどの症例を胸腔鏡下で実施しています。
胸腔鏡下手術は患者さんに負担をかけない低侵襲手術ですので、胸腔鏡下手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの(85名)と胸腔鏡下手術 胸部、腹部の操作によるもの(15名)はどちらも術後約3週間で退院となります。
胃外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K655-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 203 1.48 9.32 0.00 65.45
K636-3 腹腔鏡下試験開腹術 76 1.43 4.22 1.32 64.00
K655-52 腹腔鏡下噴門側胃切除術 悪性腫瘍切除術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 46 1.22 10.85 2.17 67.41
K6572 胃全摘術 悪性腫瘍手術 37 2.03 13.76 2.70 71.46
K654-31 腹腔鏡下胃局所切除術 内視鏡処置を併施するもの 32 1.00 5.69 0.00 61.50
胃外科の手術は、胃の悪性腫瘍手術が主となっており、腹腔鏡下による施行と開腹による施行があり、開腹に比べて低侵襲である腹腔鏡下での手術、特にロボット支援下での手術が多くなっております。低侵襲手術であるため、術後の日数は開腹に比べて短くなる傾向にあります。腹腔鏡下での幽門側胃切除を施行する腹腔鏡下胃切除(203名)が最も多く、術後日数は9.32日となっており、同じく腹腔鏡下での噴門側胃切除を施行する腹腔鏡下噴門側胃切除術(46名)は、術後日数10.85日となっております。胃外科では、その他にも開腹での胃全摘術(37名)、腹腔鏡下試験開腹術(76名)及び腹腔鏡下と内視鏡下を併せて施行する、腹腔鏡下胃局所切除術(32名)などが施行されております。
大腸外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 338 2.78 9.82 0.59 63.88
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 213 2.45 13.66 0.00 60.00
K7322イ 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの)(直腸切除術後のもの) 86 1.62 8.20 0.00 61.84
K740-23 腹腔鏡下直腸切除・切断術 切断術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 65 2.62 20.31 1.54 63.09
K740-21 腹腔鏡下直腸切除・切断術 切除術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 54 2.81 10.44 0.00 63.85
大腸外科の手術は、大腸の悪性腫瘍手術が中心で、ほとんどの手術を腹腔鏡下で行っています。
結腸がんに対する腹腔鏡下の切除術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(338名)で術後日数は約10日です。
直腸がんは腫瘍の位置や大きさ、進行度合い等によって肛門温存出来るかどうかが変わってきます。腹腔鏡下直腸低位前方切除術(213名)の場合、術後日数は13.66日、高位前方切除である腹腔鏡下直腸切除術(54名)の場合、術後日数は約10日です。永久人工肛門が必要な腹腔鏡下直腸切断術(65名)の場合、術後日数は約20日です。この場合、術後にストマケアの習得が必要なため、他の手術を行った時に比べ術後日数が長くなります。
人工肛門閉鎖術(86名)は、一時的にストマ(人工肛門)を造設した後、数か月後にストマを閉じるために行います。術後日数は8.2日です。
肝胆膵外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7032 膵頭部腫瘍切除術 リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合 53 4.17 24.72 0.00 69.85
K695-21イ 腹腔鏡下肝切除術(部分切除)(単回の切除によるもの) 51 2.14 7.12 0.00 65.69
K702-21 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術 脾同時切除の場合(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 41 2.29 14.80 0.00 63.83
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 41 1.05 3.24 0.00 60.20
K7034 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合 28 3.43 24.75 0.00 66.11
肝胆膵外科では膵臓がん、特に膵頭部がんに対する切除術を数多く実施しています。膵頭部腫瘍切除術の場合は膵頭十二指腸切除を実施しますが、腫瘍のタイプや進行度合いによってリンパ節郭清、周辺臓器合併切除、血行再建を実施します。膵頭十二指腸切除術は消化器外科手術の中でも最も難度の高い術式の一つであり、侵襲の大きい手術のため、入院期間は4~5週間となっています。また肝細胞がん、転移性肝がんの症例も非常に多く、切除範囲によって術後の日数は異なります。腹腔鏡下肝部分切除では、平均術後日数は7.12日です。胆のう結石症や胆のう腺筋症等に対して腹腔鏡下胆のう摘出術(41名)も実施しており、入院期間は平均4~5日です。
乳腺内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 19 1.37 1.63 0.00 55.37
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方又は後側方固定) - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
乳腺内科で行う手術の多くは、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置(19名)です。
設置後、入院もしくは外来にて抗がん剤治療が行われます。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 577 1.05 7.12 0.00 54.20
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 380 1.02 2.56 0.00 54.79
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 138 1.01 7.89 0.00 52.31
K4768 乳腺悪性腫瘍手術 乳頭乳輪温存乳房切除術(腋窩郭清を伴わないもの) 37 1.00 7.19 0.00 46.86
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) 26 1.58 7.35 0.00 52.96
乳がんに対する手術の多くは、センチネルリンパ節生検(腋窩リンパ節に転移があるかどうかを調べること)によって手術範囲を決定します。大きく乳房切除か部分切除かによって術後日数が異なります。
腋窩部郭清を伴わない乳房切除(577名)の場合、術後日数は約7日です。
腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術(380名)の術後日数は約2~3日。腋窩部郭清を伴う乳房切除(138名)や、腋窩部郭清を伴わない乳頭乳輪温存乳房切除術(37名)、腋窩郭清を伴う乳房部分切除術(26名)の術後日数に差はなく、いずれも約7~8日となります。
ほとんどの場合、術後8日前後で退院が可能な手術で、部分切除の場合はさらに早くなります。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 212 1.01 1.07 0.00 40.01
K879-2 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 203 1.96 7.72 0.00 52.65
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 176 2.45 12.56 0.57 55.13
K879 子宮悪性腫瘍手術 171 2.28 13.84 0.00 53.98
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術(ロボット支援機器を用いた手術を含む) 127 1.64 5.12 0.00 50.46
婦人科は、子宮頸部の高度異形成、上皮内癌、微少浸潤がんを疑う症例に対して行われる円錐切除=子宮頸部(腟部)切除(212名)を多く行っており、2泊3日の入院になります。次に子宮頸がん・体がんに関して開腹および腹腔鏡下手術・ロボット手術を行っています。身体の負担が少ない腹腔鏡下(ロボット手術含む)での手術症例(174名)が多く行っています(腹腔鏡下は子宮体がんⅠa期のみと子宮頸がんのみ適用、ロボット手術は子宮体がんⅠa期のみ適用)。術後日数は7.72日です。一方開腹手術(171名)では13.84日と長くなっています。
卵巣がんに対する開腹手術(176名)の場合、進行がんに対する根治術であり術後日数は12.56日です。
前がん病変や子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術(腹腔鏡下膣式子宮全摘術・ロボット手術含む)(127名)はリンパ節郭清を伴わないため術後日数5.12日と短くなっています。
頭頸科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除 46 1.54 7.24 0.00 55.26
K4691 頸部郭清術 片側 37 1.41 13.92 0.00 69.16
K395 下咽頭悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部等の操作による再建を含む) 36 6.61 43.67 2.78 66.08
K4152 舌悪性腫瘍手術 亜全摘 24 3.58 42.54 4.17 68.29
K374-2 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。) 24 2.83 24.08 0.00 68.25
頭頸科は頭頸部がん・甲状腺がんに対する悪性腫瘍手術を実施しています。甲状腺がんは最も多い症例であり、切除が片葉切除までの場合(46名)は術後日数は7.24日です。次に多いのは頸部リンパ節転移に対して頸部郭清術(37名)を行った症例です。術後日数は13.92日で、他の悪性腫手術と合同で行った件数は含まれておりません。下咽頭癌の症例も多く、下咽頭悪性腫瘍手術(36名)の術後日数は43.67日と長くなっております。舌がんの手術は、全摘もしくは亜全摘の場合(24名)術後日数は42.54日です。これらは手術範囲が広範に及ぶ場合、術後に嚥下などのリハビリが必要となるためであり、術後のケアを慎重におこなっております。中咽頭癌に対しては新たに鏡視下手術(24名)が保険適用になっており、同じく術後リハビリが必要となるため術後日数は24.08日です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0311 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 123 1.71 19.00 0.00 58.70
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 76 1.26 5.53 0.00 55.71
K0302 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 手、足 35 1.06 3.06 0.00 47.60
K1932 神経腫切除術 その他のもの 20 1.00 3.40 0.00 55.45
K0431 骨掻爬術 肩甲骨、上腕、大腿 19 1.16 9.21 0.00 37.53
整形外科では、上肢及び下肢などに発生する良性または悪性軟部腫瘍に対する手術を中心に施行しており、悪性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(123名)が最も多く、術後日数は19.0日となっており、次いで、肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹などの良性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(76名)、術後日数は5.53日、足などの良性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(35名)、術後日数は3.06日となっております。また、神経鞘腫をはじめとした神経腫に対する神経腫切除術(20名)、肩甲骨、上腕、大腿の骨腫瘍に対して掻把を施行する骨掻爬術(19名)などが施行されております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 222 1.31 4.41 0.00 68.32
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 139 1.14 9.34 0.00 66.14
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 52 1.21 6.77 0.00 59.67
K803-22 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術(全摘(回腸又は結腸導管を利用して尿路変更を行うもの) 47 2.85 26.43 2.13 70.04
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 37 1.76 9.03 2.70 69.84
泌尿器科における手術では、経尿道的、開腹、腹腔鏡下(ロボット支援機器を用いるものを含む)での施行が中心となっております。膀胱がんに対しては、経尿道的手術(222名)を最も多く施行しており、術後日数は4.41日となっております。前立腺がんに対しては、その多くが低侵襲での施行が可能となるロボット支援機器を用いての腹腔鏡下手術(139名)となっており、術後日数9.34日となっております。腎がん、腎盂がん、尿管がんに対しては、腹腔鏡下手術(37名)ですが、腎がんの部分切除においてはロボット支援機器を用いての腹腔鏡下手術(52名)も施行しております。
総合腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 60 10.47 39.12 0.00 61.90
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 42 3.19 19.17 2.38 54.17
K386 気管切開術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
総合腫瘍科で行われる手術は、内視鏡下での胃瘻造設術(60名)が多いです。
頭頸部がんに対する抗がん剤と放射線の併用療法では、食物や水分の経口摂取が困難になるため胃瘻を造設します。
また抗がん剤治療の種類、治療スケジュールによっては植込型カテーテル設置(42名)を行います。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K235 眼窩内腫瘍摘出術(深在性) 27 1.00 2.41 0.00 64.15
K216 眼瞼結膜悪性腫瘍手術 - - - - -
K225-2 結膜腫瘍摘出術 - - - - -
K245 眼球摘出及び組織又は義眼台充填術 - - - - -
K215-2 眼瞼結膜腫瘍手術 - - - - -
眼科の手術では、眼窩内の奥深くに腫瘍が局在している場合における、眼窩内腫瘍摘出術(深在性)を最も多く施行しており、患者数は27名、術後日数は2.41日となっております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 143 1.03 2.16 0.70 49.56
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) 115 1.01 8.75 0.00 50.08
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 32 1.00 9.41 0.00 47.31
K029 筋肉内異物摘出術 21 0.95 3.38 0.00 57.95
K0221 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合 13 1.00 2.69 0.00 47.85
形成外科では、腫瘍の切除により生じた欠損を補う必要のある全ての外科系診療科と連携して、皮弁移植・血管柄付き骨移植・血管移植・神経移植・筋肉移植等、様々な再建手術を実施しています。
本表では形成外科を主科とした入院のみが集計対象となっており、当科で実施している乳房切除後の再建を目的とした手術入院を中心に表記されております。
形成外科では、ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(143名)が最も多く、入院の翌日に手術を行い、術後2日程度で退院が可能です。次いで主に腹部や大腿から皮弁を採取する遊離皮弁術(115名)が多く、術後日数は約9日と他の再建術と比べると少し長くなっています。このほか、乳房の皮膚軟部組織を伸展させるために行う組織拡張器による再建手術(13名)を実施しており、術後2~3日程度で退院可能です。
当科で実施している手術はこちらの集計結果に反映することが難しいため、併せてぜひ当科紹介ページをご覧ください。
当科紹介ページへ
緩和治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 19 9.05 25.42 5.26 67.26
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
緩和治療科の手術は、高カロリー輸液を投与するための植込型カテーテル設置(19名)が多くなっています。QOLの向上、維持のため患者さんの状態に応じて行われるため、術前・術後日数にバラつきがあります。
血液腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 11 5.73 11.64 0.00 58.82
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) - - - - -
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
血液腫瘍科では、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置(11名)を行っています。
設置後の平均日数は11.64日で、この期間に抗がん剤治療が行われます。
また、自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞採取(9名)を行っています。入院して患者さんの造血幹細胞を増やしてから行うため、術前日数は6.33日です。
皮膚腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 19 1.05 8.63 0.00 69.26
K013-21 全層植皮術(25cm2未満) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術 長径3センチメートル以上 - - - - -
K6182 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K216 眼瞼結膜悪性腫瘍手術 - - - - -
皮膚腫瘍科で行われる手術は、皮膚悪性腫瘍切除術・単純切除(19名)が多いです。切除範囲によっては局所麻酔にて施行し、在院日数は4日程度ですが、切除範囲が大きく植皮などを伴う場合は全身麻酔下にて施行し、10日から2週間程度の入院期間で、全体の平均術後日数としては8.63日です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 100 0.58
異なる - -
外科手術実施後や抗がん剤治療後は免疫力が低下して感染を起こしやすい状態になるため、手指衛生や口腔ケアなど日常的な対策を始め、術後合併症の予防に努めています
術後合併症(100名)のうち、最も多いのは術後創部膿瘍が26例、次いで吻合部狭窄が24例、後出血14例となっています
更新履歴
2022.9.29
令和3年度の病院指標を公開しました