呼吸器内科では、肺がんに対する抗がん剤治療を中心に行っており、最も多い症例は、シスプラチンやエトポシド、カルボプラチン等の注射抗がん剤治療（187例）です。投与する薬剤によって入院期間は異なりますが、主に5日間入院と10日間入院があります。
次に多い症例がオシメルチニブメシルやアレクチニブ等、内服抗がん剤を用いたもの（74例）です。
このほか、検査や疼痛コントロール、症状緩和治療などを目的とする症例（74例）もあります。

呼吸器外科の最も多い症例は、肺悪性腫瘍手術（474例）です。一般に肺がんの手術は、胸腔鏡下で行うものと開胸して行うものがありますが、当院ではほとんどロボット支援下を含む胸腔鏡下で行っているため、全国の平均在院日数より短い日数となっています。肺の良性腫瘍に対する手術（20例）や、縦隔腫瘍に対する手術（悪性及び良性合わせて24例）の平均在院日数についても、全国平均値より短い日数となっています。

上部消化管内科では、消化器がんに対する内視鏡治療を中心に行っており、その中で最も多い症例は、胃がんの内視鏡治療（421例）です。次に多い症例は、食道がんの内視鏡治療（308例）です。胃腺腫等、良性腫瘍の内視鏡治療（103例）や咽頭がんの内視鏡治療（83例）も行っております。上部内視鏡治療の平均在院日数は、全国平均値と比較し短い傾向があります。

下部消化管内科では、早期の大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）という内視鏡治療が行われています。結腸がんに対して行う場合（346例）と、直腸がんに対して行う場合（149例）がありますが、いずれも平均在院日数は、6日程度となっています。
ESDに次いで多いのが、ポリープや腺腫など良性腫瘍を切除するポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術（EMR）で（115例）です。EMRは良性腫瘍だけでなく悪性腫瘍に対して行う場合（結腸がんに対し42例、直腸がんに対し11例）もありますが、ESDよりも短い期間で退院が可能です。

消化器化学療法科では、食道・胃・大腸がんに対する抗がん剤治療を中心に行っています。
食道がんに対する抗がん剤治療が最も多く（153例）、主にシスプラチンやフルオロウラシルという抗がん剤を使用しています。抗がん剤治療に加え、放射線治療を併用した症例（89例）もあります。いずれも平均在院日数は8日～10日程度となっています。化学療法中に好中球減少の症状があった症例（86例）は、平均在院日数は、通常治療より長くなります。
大腸がんに対してはベバシズマブと他の抗がん剤を組み合わせて行う治療があります。直腸がん（56例）の場合があり、平均在院日数は7日程度となっています。

肝胆膵内科では、膵がんや胆道がん、胆道再建術後等による胆道閉塞・胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ関連の手技を積極的に行っております。それらの手技を実施したものが1番目（膵がんに対するもの202例）と5番目（肝外胆管がん、胆嚢がんに対するもの74例）に反映されております。2番目に多いのが超音波内視鏡下穿刺吸引生検法（EUS-FNA）目的の2泊3日入院で134例です。3番目に多いのは閉塞性黄疸や急性胆管炎、胆石等に対する入院で、必然的に緊急入院も多く、前述の合併症に対する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いた、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術（ENBD）、内視鏡的ステント留置術等の治療目的が78例になります。4番目は、膵がんに対する疼痛管理等の状態安定目的の入院になります。およそ1週間程度の入院期間が多くなっています。

食道外科の症例で、最も多いのが食道悪性腫瘍手術（129例）です。そのうち特に肺炎等の合併症を発症しなかった症例が100例、術後に肺炎等の合併症を生じた症例が29例となっています。当院では、ほとんどの手術を鏡視下（ロボット支援下含む）で行っているため、いずれの症例も平均在院日数は、全国平均値と比較し短い傾向があります。食道がん手術は術後合併症の危険性が高く、死亡率の高い手術であり、安全性の向上のため多職種による食道がん周術期治療チーム（通称ペリカン）が主体となって術前から術後までチーム医療を実践しています。

胃外科の最も多い症例は、胃がんに対する胃切除術（272例）で、その多くを低侵襲の腹腔鏡下またはロボット支援下で行っています。胃がんに対する胃全摘術（52例）や、腹膜播種の有無をはじめとした切除不能因子の確認を目的とした試験開腹術等（55例）、胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同胃局所切除術(LECS）（32例）も行っており、いずれの症例も平均在院日数は、全国平均値と比較し短い傾向があります。

大腸外科では、ほとんどの症例を腹腔鏡下で行っています。最も多い症例は結腸がんに対する結腸切除手術（240例）です。次いで直腸切除のみで人工肛門を造設しない症例（148例）や、一時的に造設した人工肛門の閉鎖術（86例）、直腸切除と同時に人工肛門造設を行った症例（78例）はロボット支援下でも行っています。患者さんに負担の少ない低侵襲手術で行われているため、平均在院日数はいずれの症例も全国平均値より短い傾向があります。

肝胆膵外科の症例は原発性肝がん及び転移性肝がんに対する肝切除術が164名と最も多く、平均在院日数は12.53日です。この場合、開腹手術と腹腔鏡手術と混在していますが、昨今では低侵襲のロボット支援腹腔鏡下における肝切除術も多く全国平均に比べると入院期間は12.53日で短い傾向にあります。また膵臓がんに対する外科治療を数多く行っており、膵頭部腫瘍切除術・膵体尾部切除術では、リンパ節・周辺臓器の合併切除、血行再建の有無、により入院期間は異なります。侵襲の大きい高難度手術でありますが、腸瘻造設をしなかった場合（89名）の平均在院日数は約19.57日と全国平均よりも短くなっております。腸瘻造設をした場合（71名）の平均在院日数は約25.54日です。4番目は膵臓がんや膵管内乳頭粘液性腫瘍に対する腹腔下膵頭部腫瘍切除術や試験開腹術、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いたドレナージ術等による手術の症例があります。膵頭部腫瘍手術は開腹手術に比べると低侵襲であり平均在院日数は14.51日です。5番目は急性胆管炎や肝内結石症等に対する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いたドレナージ術等による手術の症例があります。

乳腺内科で乳がんに対する化学療法は外来治療が主体ですが、初回導入治療など一部入院で行う場合があります。ドセタキセル・トラスツズマブ・ペルツズマブを組み合わせて行うもの（80例）で、2泊3日の入院で行っています。また脳転移に対する放射線療法や、疼痛コントロール等行っている症例もあります。

乳腺外科で行う手術の第1位は、乳房全切除術（796例）で、この中には乳房全切除のほか、腋窩郭清を伴うもの、乳輪温存乳房切除等も含まれており、平均在日数は約9日です。2番目に多い症例は腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術（363例）です。平均在院日数は約4日で、乳房全切除術等を行った症例よりも短くなっています。3番目に多いのは、乳がんが腋窩リンパ節に転移しているため郭清術のみを行った症例（19例）次いで乳房の良性腫瘍に対する乳腺腫瘍摘出術を行った症例（18例）です。

婦人科で最も多い症例は、子宮頸がんや体がんに対する手術で、がんの進行度により開腹またはロボット支援下含む腹腔鏡下で行います（491例）。次に多い症例は卵巣がんに対する開腹手術で181例です。
開腹手術は進行がんに対して行われるため、骨盤・傍大動脈リンパ節郭清、大網切除や消化管等の合併切除を伴うので、切除範囲が広く侵襲が大きくなり在院日数が長くなります。
次に子宮頸がんや体がんに対する化学療法で174例、投与する薬剤に応じて2泊3日の入院と4泊5日の入院があります。子宮頸部の高度異形成、上皮内癌、微少浸潤がんを疑う症例に対して行われる円錐切除は167例で、2泊3日の入院です。

頭頸科で最も多い症例は、咽頭・喉頭・食道切除など侵襲の大きい手術に加え、他の部位から採取した組織を血管・神経を縫合して移植する再建術を行った症例（132例）です。頭頸部がんで切除術のみ症例は116例です。甲状腺がんの手術症例（60例）や、頭頸部がんに対する鏡視下での手術（57例）、患者さんのQOL向上のための喉頭形成術（プロボックス挿入）、気管切開術や胃瘻造設術等（38例）も行っております。
当院の頭頸科は難易度の高い手術が多く、また摂食や会話等、術後のリハビリにも力を入れているため、入院期間は全国平均値と比べ長くなります。

整形外科で最も多い症例は、良性または確定診断に至っていない骨・軟部腫瘍に対する手術（115例）です。
次いで、軟部の悪性腫瘍に対して広範切除術を行った場合（69例）です。腫瘍の大きさや進行度合いにより、遊離皮弁及び植皮などの再建術を併施するため入院期間も長くなります。脂肪種に対して摘出術を行った場合（44例）や神経鞘腫に対する切除術（42例）、骨悪性腫瘍に抗がん剤治療を行った場合（37例）も行っており、いずれの症例も入院期間は全国平均値と同じ位の日数です。
疾患の発生頻度が少ないため集計ランク外ではありますが、骨悪性腫瘍手術も高い専門性を有し精力的に行っております。
詳細は当科紹介ページへ

呼吸器外科の手術は、一般的に胸腔鏡下で行うものと開胸して行うものがありますが、当院ではほとんどの症例を胸腔鏡下で行っています。胸腔鏡下手術は患者さんに負担をかけないため、術後日数は開胸して行う手術と比べ短くなります。
胸腔鏡下の肺悪性腫瘍手術では、肺葉切除（193例）で術後6日程度、部分切除（193例）で術後4日程度です。縦隔腫瘍の手術で胸腔鏡下(ロボット支援下を含む）で行うもの（22例）は、肺悪性腫瘍手術より術後日数が短くなります。

上部消化管内科の手術は、早期の胃がんや食道がんに対する内視鏡治療が中心です。
内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。入院当日、もしくは翌日には治療を行います。胃がん（396例）や、食道がん（270例）の治療後日数は4～5日程度です。胃腺腫等、良性腫瘍に対する内視鏡的粘膜切除術（EMR）（105例）の場合、治療後日数は3日程度です。
鏡視下咽頭悪性腫瘍手術（80名）は咽頭がんに対するESDであり、治療後日数は8～9日程度です。
食道がんに対する粘膜切除術（EMR）（39名）の治療後日数は4日程度です。

下部消化管内科の手術は、早期大腸がんに対する内視鏡治療が中心です。内視鏡治療の中でも、早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術（ESD）（496例）は、消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除する方法です。ほとんどの場合、入院翌日に治療を行います。治療後日数は約4日です。
大腸ポリープなど、主に良性腫瘍に対して行う場合（EMR・ポリペク）、長径2cm未満（121例）の場合と、長径2cm以上（47例）の場合がありますが、どちらの場合も治療後日数に大きな差はありません。また、上記治療後、まれに出血をすることがあり、その場合は再度内視鏡下で止血を行います。

消化器化学療法科での手術処置の多くは、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置（249例）です。設置後、このカテーテルを利用して抗がん剤治療が行われます。
胸水・腹水濾過濃縮再静注法（CART）（50例）は、貯まった腹水や胸水を抜き、必要な栄養分のみを体内へ戻す治療法です。抗がん剤治療の入院中に行う場合もありますが、CARTのみを入院で行う場合もあり、術後日数にはバラつきがあります。
その他、胃瘻造設術（20例）、腹腔鏡下人工肛門造設術（16例）、経尿道的尿管ステント留置術（14例）も行っています。QOLの向上、維持のため患者さんの状態に応じて行われるため、術前・術後日数にバラつきがあります。

肝胆膵内科では肝細胞がんに対するカテーテル治療やラジオ波治療を始め、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)を用いたドレナージ術やステント留置を数多く実施しています。最も多い内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術（ENBD）は、胆管炎・閉塞性黄疸等の治療として鼻から胆道にかけてチューブを挿入し体液を排泄させる方法です。次の内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管内にステントを留置し内瘻化する術式でENBDを抜去してステントに入れ替えることで日常生活に制限がなく、早期の退院が可能となります。内視鏡的乳頭切開術はドレナージやステント留置・胆道結石除去の初回治療時に同時に行われることが多く、内視鏡下に十二指腸乳頭を切開する術式です。選択的動脈化学塞栓術 （TACE）は、肝動脈内に抗がん剤と塞栓物質をカテーテルで注入し、腫瘍の栄養動脈を塞栓する方法です。膵がんは進行すると十二指腸閉塞をきたすことがしばしばあり、嘔吐などの合併症を改善するため内視鏡下に十二指腸ステントを留置します。

食道外科の手術は、食道悪性腫瘍手術が中心で、胸腔鏡下で行うものと、開胸して行う手術がありますが、当院ではほとんどの症例を胸腔鏡下（ロボット支援下含む）で行っています。
胸腔鏡下手術は患者さんに負担をかけない低侵襲手術ですので、胸腔鏡下手術　頸部、胸部、腹部の操作によるもの（110例）と胸腔鏡下手術　胸部、腹部の操作によるもの（11例）はどちらも術後約3~4週間で退院となります。

胃外科の手術は、腹腔鏡下で行う場合と開腹で行う場合があります。当院では開腹手術に比べて、ロボット支援下を含む腹腔鏡下手術が多く、患者さんに負担をかけない低侵襲手術のため、術後日数は開腹手術に比べて短い傾向があります。腹腔鏡下胃切除術（137例）の場合と、ロボット支援下で行う腹腔鏡下胃切除（72例）の場合がありますが、いずれも術後日数は9日程度です。腹腔鏡下噴門側胃切除術（28例）も、ロボット支援下で実施されており、術後日数がは9～10日程度となっております。
その他にも腹腔鏡下試験切除術（56例）や腹腔鏡下と内視鏡下を併せて施行する腹腔鏡下胃局所切除術（37例）を行っています。

大腸外科の手術は、大腸の悪性腫瘍手術が中心で、ほとんどの手術を腹腔鏡下で行っています。
結腸がんに対する腹腔鏡下の切除術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術（291例）で術後日数は約9日です。
直腸がんは腫瘍の位置や大きさ、進行度合い等によって肛門温存出来るかどうかが変わってきます。腹腔鏡下直腸低位前方切除術（163例)の場合、術後日数は2週間、高位前方切除である腹腔鏡下直腸切除術（76例）の場合、術後日数は約10日です。永久人工肛門が必要な腹腔鏡下直腸切断術（68名）の場合、術後日数は約17日です。この場合、術後にストマケアの習得が必要なため、他の手術を行った時に比べ術後日数が長くなります。
また、人工肛門閉鎖術（84例）は、一時的にストマ（人工肛門）を造設した後、数か月後にストマを閉じるために行います。

肝胆膵外科では膵臓がんに対する切除術を数多く行っています。膵頭部腫瘍切除術の場合は膵頭十二指腸切除を実施しますが、腫瘍のタイプや進行度合いによってリンパ節郭清、周辺臓器合併切除、血行再建を実施します。膵頭十二指腸切除術は消化器外科手術の中でも最も難度の高い術式の一つであり、侵襲の大きい手術のため、入院期間は3～4週間となっています。また肝細胞がん、転移性肝がんの症例も非常に多く、当院では2023年6月よりロボット支援腹腔鏡下肝切除術も開始され数多くのロボット手術を実施しております。肝切除術も切除範囲によって術後の日数は異なり、腹腔鏡下肝部分切除では、平均術後日数は約8～9日間です。胆のう結石症や胆のう腺筋症等に対してより侵襲性の少ない腹腔鏡下胆のう摘出術（43例）で行われ平均在院日数は約3日～4日間です。膵体尾部腫瘍切除術の場合には腹腔鏡下（ロボット支援下含む）にて行われることも多く侵襲性が少ないため術後日数は約2週間です。

乳腺内科で行う手術の多くは、抗がん剤治療のための埋込カテーテル設置（18例）です。
設置後、こちらのカテーテルを利用して、入院もしくは外来にて抗がん剤治療が行われます。

乳がんに対する手術の多くは、センチネルリンパ節生検（腋窩リンパ節に転移があるかどうかを調べること）によって手術範囲を決定します。大きく乳房切除か部分切除かによって術後日数が異なります。腋窩部郭清を伴わない乳房切除（537例）の場合、術後日数は約7日です。
腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術（365例）の術後日数は約2～3日。腋窩部郭清を伴う乳房切除（165例）や、腋窩部郭清を伴わない乳頭乳輪温存乳房切除術（42例）、腋窩郭清を伴う乳房部分切除術（28例）の術後日数に差はなく、いずれも約7～8日となります。
ほとんどの場合、術後8日前後で退院が可能な手術で、部分切除の場合はさらに早くなります。

婦人科では、開腹および腹腔鏡下手術を中心に手術を行っています。
Ｈ30年4月から子宮頸がんの腹腔鏡下手術も保険適用となり、子宮体がん（Ⅰa期のみ）と子宮頸がんは腹腔鏡下手術（238名）を実施しています。術後日数は7.30日であるのに対して、子宮がん（体がん・頸がん）の開腹手術（171名）は、術後日数が11.69日と長くなっています。
子宮頚部の高度異形成、上皮内癌、微少浸潤がんを疑う症例に対して行われる円錐切除は子宮頸部（腟部）切除（165名）で、2泊3日の入院になります。
卵巣がんに対する開腹手術（163名）の場合、進行がんに対する根治術であり術後日数は11.33日です。
前がん病変や子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術（腹腔鏡下膣式子宮全摘術）はリンパ節郭清を伴わないので術後日数5.17日と短くなっています。

頭頸科では主に頭頸部がん・甲状腺がんに対する悪性腫瘍手術を行っています。中咽頭・下咽頭がんに対する（ロボット支援下含む）鏡視下咽頭悪性腫瘍手術（53例）が最も多く、頸部リンパ節転移に対する頸部郭清術（52例）や下咽頭悪性腫瘍手術（52例）も行っています。手術の範囲が広範囲で、術後に嚥下リハビリが必要となるため、術後ケアを慎重に行っています。
舌がんは入院翌日に手術を行い、亜全摘の場合（37例）、術後日数は41日程度です。診断目的で実施されるリンパ節摘出術（36例）は通常1泊2日の入院で行っています。

整形外科では、上肢及び下肢に発生する良性または悪性軟部腫瘍に対する手術を行っています。肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹などの良性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（95例）が最も多く、悪性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術（92例）や、神経鞘腫に対する神経腫切除術（39例）、また、足などの良性腫瘍に対する四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（25例）も行っています。骨掻爬術は単独で行う場合と、骨移植を同時に行う場合があり術後日数にバラつきがあります。
疾患の発生頻度が少ないため集計ランク外ではありますが、骨悪性腫瘍手術も高い専門性を有し精力的に行っております。
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