公益財団法人 がん研究会

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What's New

2024.11.22 第12回 3R+3C国際シンポジウムにおいて、高橋元子博士研究員がExcellent Poster Award を受賞しました
2024.11.6 第97回日本生化学会大会において、平野泰弘特任研究員が2024年度JB(Journal of Biochemistry)論文賞を受賞しました
2024.10.12 第1回クラスター細胞学領域会議において、高橋元子博士研究員が優秀ポスター発表賞を受賞しました
2024.10.7 第83回日本癌学会学術総会において、草野善晴(大学院博士課程)がJCA若手研究者ポスター賞を受賞しました
2024.9.21 第83回日本癌学会学術総会において、野澤竜介研究員が日本癌学会奨励賞を受賞しました
2024.9.20 第83回日本癌学会学術総会において、高橋元子博士研究員ががん研究における女性研究者シンポジウム賞を受賞しました
2023.11.30 東京医科歯科大学卓越大学院リトリートにおいて、松井紗帆(大学院博士課程)と鎌倉奈々(大学院博士課程)が TMDU-WISE Poster Award for Best Research を受賞しました
2023.11.9 東京医科歯科大学卓越大学院 TMDU-WISE事業において、鎌倉奈々(大学院博士課程)が卓越博士賞を受賞しました
2024.12.26 セミナーページを更新しました  2024.7.18 メンバーページを更新しました 2024.5.27 論文ページを更新しました

TORU HIROTA Laboratory

私たちが知りたいこと

がん細胞は、細胞分裂の度に染色体数が変動する「染色体不安定性」と呼ばれる性質を有していることがあり、この性質を獲得することが、がんの生物的悪性度と相関していることが知られています。しかし、その臨床的な重要性にも拘らず、染色体不安定性の発生メカニズムは、まだよく分かっていません。正確な染色体の分配を達成するための要訣はどこにあるでしょうか?そして、がん細胞では、どのプロセスに「病巣」が潜んでいるのでしょうか? 私たちは、1)染色体の構築過程、2)染色体と微小管の結合過程、3)染色体分離のタイミングを決める過程、が鍵を握っているに違いないと考え、生化学的・顕微鏡的手法を用いて調べています。

一人一人がサイエンティスト

研究室では、一人一プロジェクトを担当しています。つまり、その課題の推進においては、初学者であっても主体的に研究を進め、自由な発想で、サイエンスを存分に楽しんでもらうことを大切にしています。綿密なディスカッションは勿論大切ですが、実験をやっている本人がしっかりと考えているということが、最も大事なことです。私たちの研究室では、一人一人が独立したサイエンティストです。  
そして、研究は、論文を発表するまでがひと単位。実験を完了した時点は、未だ折り返し地点でしかなく、論文にまとめあげるという行程を走り抜いてこそ完了します。実験をするのは楽しく愉快ですが、論文発表までは険しい道のりとなることが多々あるので、現実的にはなかなか厳しい目標です。それでも研究室の知力体力を総動員して、全メンバーに完走してもらいたい!と意気込んでいます。 細胞分裂といった古典的なテーマであるが故に、新しいことを見つけるのが難しいのでは?と思われる方もいるでしょう。しかし、実際には、分からないこと、不思議なことばかりです。細胞分裂は、あなたの好奇心を待っています。

がん研究会がん研究所・実験病理部
部長 広田 亨