研究の全ては研究者のためのものではなく、
患者さんのためのものです。
皆様から頂いたご寄付は、
今、がんと闘う患者さんの治療のため、
そして、
次世代にがん患者さんを生まないための
日々の研究に大切に使わせて頂きます。
ご寄付の主な活用先を
ご紹介いたします。
病院機能の充実
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脳腫瘍外科新設に伴う機器整備
新設した脳腫瘍外科において多くの治療機器を導入しました。手術用顕微鏡や脳神経外科手術ナビゲーションシステムなどの機器類により、脳腫瘍の切除範囲をより正確に決定し、精密な手術を遂行できます。
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キヤノンメディカルシステムズ
ホームページから抜粋超音波診断装置の更新
AI技術を用いて開発された超音波診断装置へ更新しました。これにより、煩雑な作業が自動化され、検査者がプローブ(身体に当てる機器)操作や画質調整に専念できるようになりました。また、高画質・広視野を実現する技術により、広い視野角を確保しながらリアルタイムに浅部から深部まで均一な画質を保つことができます。
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MRIの更新
MRIを更新したことで、局所だけでなく広範囲の撮影が一度で済み、また広範囲の場合でも高画質の撮影が可能となりました。加えて、患者さんの体動や呼吸、体内インプラント等による干渉を低減し、安定した画像描出が可能となりました。
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最新鋭の手術用顕微鏡の導入
より安全で精度の高い手術を行う為に、最新鋭の手術用顕微鏡を導入しました。形成外科で行われる神経や血管、リンパ管の修復など複雑で精密な作業が求められる再建手術において重要な役割を果たします。
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患者さんの負担が少ない乳房生検装置の整備
乳房生検装置を整備したことで、これまで以上に精細な検査と診断が可能になりました。また石灰化の描出が良好になるため、検査時間の短縮につながり、患者さんの身体的・精神的負担を軽減することができます。
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低侵襲手術充実のための機器更新
内視鏡手術に使用する既存の内視鏡カメラシステムを、より高性能な4K内視鏡カメラシステムにアップデートしました。4K技術で実現される広色域や高精細とそれらに伴う拡大視により、これまで以上に速く、正確に、最小範囲での手術が可能となります。これにより、患者さんの身体的負担を最小限に抑えることができ、術後の回復が早まります。
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最新の放射線治療機器の導入
最新の放射線治療機器の導入により、照射中の呼吸や身体の動きによるがんの位置の変化に加えて、治療の経過に伴い縮小するがんの範囲の変化にも対応が可能となりました。これにより、放射線を当てる範囲が最小化され、副作用が軽減されます。
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最新型PET-CTの導入
国内ではまだ導入例が少ない、半導体検出器搭載のPET-CTを導入しました。
従来の1/2の検査時間と被ばく量で、これまで見過ごされていた異常まで見えるようになります。また、頭部検査の質向上にも寄与し、2019年4月から、健診メニューに脳ドックを追加しました。
がん研究環境の向上
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がんの組織構造をつまびらかにする顕微鏡
共焦点レーザー顕微鏡とは、組織や細胞を「輪切り」にしてその内部構造を高精度に解析する特殊な顕微鏡です。これにより得られる画像情報は、革新的な診断技術の開発及び治療標的の探索を加速しています。
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がん細胞の弱点を突く治療法の開発
がん細胞には様々な弱点があることが分かり、新しい治療法の開発に向けた創薬研究が進められています。実際に患者さんのがん細胞で起きている変化を高感度で画像として可視化できる先進的解析機器を用いて、がん細胞の弱点を浮き彫りにすることで、革新的な治療法開発を効率的に進めています。
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より精度の高いがん診断技術を開発
世界最先端の質量分析技術を応用した新しいがん診断技術を開発しています。前立腺がんマーカーであるP S Aの偽陽性を劇的に低減できるPSA G -Index(TM)検査などを開発しました。現在、国内企業との連携による実用化準備も着々と進められています。