診療科・部門紹介
診療科・部門紹介

健診センター

健診センター

最終更新日 : 2017年6月21日

健診センターとは各検査の説明|健診実績|スタッフ紹介

検診実績

がん研有明病院健診センターの使命は、がんの早期発見により、受診者をがんから守ることです。健診センターのスタッフは、がん研有明病院に勤務するがんの専門スタッフが検査・診断しております。

健診センターで発見されたがんのうち、胃がん、乳がん、前立腺がんが特に目立って発見されています。

消化器がん

当センターでは、上部消化管がんの検診にはすべて内視鏡検査で対応しております。内視鏡検査は苦しいという理由で検査を敬遠する方もいますが、当センターでは少しでも苦痛のない内視鏡検査を目指しております。内視鏡医の日々の修練はもとより、ご希望により、鎮静薬を用いて検査を行っております。看護スタッフは、できるだけリラックスして検査を受けられるように努力しております。また検査中の安全面にも配慮して、循環動態のモニターリングのもとに内視鏡検査を行います。

内視鏡機器はオリンパス社製の高精細内視鏡装置を用いて、必要に応じて色素内視鏡検査や生検病理診断を併用しております。

がんは、より早期に発見することで、外科手術ではなく内視鏡治療で治療することが出来ます。

食道・胃・大腸がん

食道がん、早期食道がんの発見のためには、ルゴール(ヨード)を用いた色素内視鏡を施行しております。50歳以上の男性で喫煙と飲酒が習慣となっている方、飲酒により顔が赤くなる方は食道がんのリスクが高いので、積極的にルゴール染色を施行しています(表-1)。

胃がん

センターでこの4年間に発見された胃がんのうち91.7%(55/60例)は早期胃がんでした。がんが発見された場合は、消化器センターにて、適切な治療が行われます。早期胃がんのうち内視鏡治療の適応となる粘膜がんの発見は、早期胃がん全体の70%を占めており、早期発見により侵襲の少ない治療方法でがんを完治することができました。胃がんのほか、カルチノイドも早期に発見されており、高精細内視鏡検査により成果を挙げております(表-1)。

大腸がん

大腸がん検診については、便潜血反応、全大腸内視鏡検査、大腸CT(コロノグラフィ)により対応しております。便潜血反応陽性者よりの大腸がん発見率は2.7%でしたが、陽性者のうち実際に精密検査を施行した42.2%しか全大腸内視鏡検査を受診しておらず、今後の課題です。(1997.11〜2007.3で調査)

便潜血反応にかかわらず、大腸内視鏡を施行した症例では平均1.1%のがん発見率でした。このデータからみると潜血反応の陽性がいかにがん発見に密接な関連があるかがわかります(表-2a.b)。

表-1 健診にて発見した悪性腫瘍(上部消化管)
  2012 2013 2014 2015
咽頭・舌がん  1 2
早期食道がん 5 4 3 12
進行食道がん        1
早期胃がん 14 10 17 14 55
進行胃がん 1 3 4
胃GIST 1     1
十二指腸カルチノイド   1      1
21 11 22 22 76
上部内視鏡検査
(総数)
5,413
(0.4%)
5,645
(0.2%))
6,312
(0.3%)
7,602
(0.3%))
24,972
(0.3%)

表-2a 下部消化管
  2012 2013 2014 2015
早期大腸がん 4 4 2 6 16
進行大腸がん 3 1     4
直腸がん   1     1
直腸カルチノイド 2     2
肛門管がん 1 1     2
10 7 2 6 25
下部内視鏡検査 391(2.6%) 733(1.0%) 839(0.2%) 1,560(0.4%) 3,523(0.7%)

*2015年4月よりポリープ切除実施


表-2b 便潜血反応の結果と発見された大腸がん (1997.11〜2007.3)
IFOBT 総数 M Ca./29 SM Ca./6 進行がん/11
陽性/陽性 76 6 3 7
弱陽性/陽性 21 2 - -
陽性/陰性 369 8 2 2
弱陽性/陰性 93 6 - -
陰性/陰性 1,213 7 1 2

* M Ca:粘膜内がん、SM Ca:粘膜下層浸潤がん

表-3a 消化器(肝・胆・膵)
  2012 2013 2014 2015
肝がん   3 1 1 5
胆嚢がん     1 1
膵がん 3 2 2 7
0 6 3 4 13

甲状腺がん

甲状腺がんの発見には、甲状腺超音波検査が有効です。女性のドックコース(がん基本女性コース、がん専門女性コース、がん専門女性専科コース)には甲状腺機能とともに超音波検査が入っております。超音波検査での発見は年間平均7.3例でした。(表-3b)

肺がん

肺がん検診は2015年から新開発の超低被曝CT装置を導入し、さらに撮影条件を調整して最小限の一般X線撮影並みの低被曝撮影で検査を実施します。また、喀痰細胞診検査を併用して診断しています。発見は年間平均6.8例でした。

乳がん

乳がん検診は毎年3,600名前後の方が受診しています。乳がんの発見率は年間平均35.8例でした。当センターではマンモグラフィーの読影は、クラスAの専門医が2名でダブルチェックを行っており、高水準の精度の維持を図っております(表-3b)。

表-3b 頭頚・胸部
  2012 2013 2014 2015
甲状腺がん 8 6 5 10 29
肺がん 7 6 7 27
胸腺がん       1 1
乳がん 29 40 40 34 143

前立腺がん

コースドックでの前立腺がんの発見はPSA検査で異常値がでた場合、泌尿器科外来を受診していただき、必要に応じて生検病理診断を行います。2015年のPSA検査高値に判定は242/3,428名でした。がんの診断例は8例、年間平均7例でした。(表-4)

子宮がん・卵巣がん

子宮頚がん・体がん検診として、通常の検査センターでは、細胞診は子宮頚部からのみ施行しているのが通例ですが、当センターでは子宮体部よりの細胞診も施行しております。また子宮頚がんと深い関連を持つヒトパピローマウィルス(HPV)検査を同時併用して、早期発見に努めております(表-4)。

卵巣がんは検診で早期発見が難しいがんの代表です。当センターでは経膣超音波検査を全例施行し、オプションとして腫瘍マーカー検査、PET−CT検査といった高精度な検診が選択できます。

表-4 泌尿器・婦人科・他
  2012 2013 2014 2015
腎がん 1 1 2 2 6
膀胱がん 2 1 4 1 8
前立腺がん 4 11 5 8 28
子宮体がん 1 1 1 3
子宮頚がん 1 2 4 2 9
卵巣がん 1   2 3 6
悪性リンパ腫  1 2 1 2 6
骨髄         1

* 2017年は2月末現在のデータです。

PET-CT検査

PET―CT検診での悪性腫瘍発見率は1.4%でした。部位別には胃がん、大腸がん、膵臓がん、甲状腺がん、肺がん、胸腺がん、前立腺がんが発見されました。 (表-5)。

表-5 PETにて発見した悪性腫瘍
(PET健診 2014年1月〜2015年12月 716件)
胃がん 2 大腸がん 2
膵臓がん 1 甲状腺がん 1
肺がん 1 胸腺がん  1
前立腺がん 1    

 

計 10病変
悪性腫瘍発見率 1.4%

このページのTOPへ