「安全でよく効くがん治療薬」を目標に

注目の論文

EGFRチロシンキナーゼ阻害剤に耐性を獲得した肺がんに対する耐性克服薬としてゴルジ体機能阻害剤を同定

M-COPAのEGFR-TKI耐性がんに対する抗がん効果(概念図)

【ポイント】

肺がんは我が国において現在がんによる死因の1位であり、そのうち約8割を非小細胞肺がんが占めます。日本人の非小細胞肺がんの約40%では、受容体チロシンキナーゼの1つであるEGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子の活性化変異が認められます。これまでにゲフィチニブ(商品名:イレッサ?)やエルロチニブ(商品名:タルセバ?)といった第一世代EGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)が開発され、活性変異型EGFRを持った肺がん患者に奏功することがわかりましたが、多くの場合その効果は一時的であり、一年程度で薬剤耐性を生じ増悪に転じます。薬剤耐性の主な原因は、活性化変異型EGFR遺伝子に新たに薬剤耐性変異(T790M)が挿入されることですが、そのダブル変異型EGFRに奏功する第三世代のEGFR-TKIオシメルチニブ(商品名:タグリッソ?)が開発され、昨年薬事承認されました。しかし、そのオシメルチニブにも薬剤耐性が生じること、その原因の1つとしてEGFR遺伝子への更なる薬剤耐性変異(C797S)の挿入(トリプル変異型EGFR)が報告されており、現在このトリプル変異体への治療法は確立されていません。

詳細

最近の論文

more

部門紹介

基礎研究部

がん分子標的治療薬の開発を目指して、がん転移機構やシグナル伝達機構の解析と阻害剤開発を進めています。

詳細ページ

分子薬理部

独自の基盤情報システムを活用し、新しい分子標的抗がん剤を創薬します。

詳細ページ

分子生物治療研究部

がん細胞のテロメア制御・不老不死・幹細胞性の分子基盤を明らかにし、創薬シーズの創出を目指します。

詳細ページ

ゲノム研究部

ゲノム科学を活用した分子標的治療研究を展開し、革新的治療薬の開発と個別化医療の実現を目指します。

詳細ページ

臨床部

臨床部は、臨床も兼任している医師も参加して、がん細胞のイメージング、分子生物学的研究をしています。

詳細ページ