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【第26回先端研究セミナー(6月27日)のお知らせ「肉腫における次世代シーケンサーを用いた分子標的治療法の探索」高阪 真路 博士(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, Diagnostic Molecular Pathology, Marc Ladanyi Lab)】
2014年06月19日
第26回先端研究セミナー
演題:肉腫における次世代シーケンサーを用いた分子標的治療法の探索
演者:高阪 真路 博士(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center, Diagnostic Molecular Pathology, Marc Ladanyi Lab)
抄録:
2003 年の精密配列の決定をもってヒトゲノムプロジェクトは完了し、その情報は医療を含む多方面に活用されはじめました。さらに次世代シーケンサーの普及によって今まででは考えられなかった大量の情報が超高速で手に入れられるようになりました。私達は次世代シーケンサーを用いて横紋筋肉腫におけるMYOD1遺伝子変異を同定し、その変異が発がんにどのように寄与するかを明らかにし報告いたしました (Nature Genetics. 46, 595-600, 2014)。さらに発見したmutationをもとに横紋筋肉腫の発がんモデルを作成し、それに対して最新のsh-RNA library (Scott Lowe labより提供)を用いたscreeningを行っており、横紋筋肉腫が特異的に依存する遺伝子やpathwayを同定し治療につなげようと試みております。次世代シーケンサーをはじめとする新しい技術を利用して今後のがんの診断法・治療法が具体的にどのように変わっていくか、そしてがん研究者が直面するだろう問題について、肉腫を例にお話ししたいと思います。
日時:2014年6月27日(金) 15:00〜16:00
場所:研究所3階セミナー室A(315)
連絡先:原 英二(内線5351)
*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、 医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております。