新着情報

印刷

  • HOME
  • 新着情報
  • 【がん研セミナー(6月8日)のお知らせ「シングルセル遺伝子発現解析で見えてきた膵がん腫瘍内細胞多様性と治療への応用」山崎 昌哉 博士(熊本大学 大学院生命科学研究部 病態生化学講座)」

新着情報

【がん研セミナー(6月8日)のお知らせ「シングルセル遺伝子発現解析で見えてきた膵がん腫瘍内細胞多様性と治療への応用」山崎 昌哉 博士(熊本大学 大学院生命科学研究部 病態生化学講座)」

2023年06月01日

がん研セミナー(6月8日)のお知らせ

演題:シングルセル遺伝子発現解析で見えてきた膵がん腫瘍内細胞多様性と治療への応用

演者:山崎 昌哉 博士(熊本大学 大学院生命科学研究部 病態生化学講座)

抄録:
近年の次世代シークエンサーやシングルセル遺伝子発現解析の技術革新により、がん組織は様々な役割を持つ細胞らから構成される社会であることがわかってきました。この社会の起点であるtumor-initiating cell(またはがん幹細胞)は、その高い可塑性により腫瘍の維持や再発・転移に関与することが示され、治療標的として期待されています。しかし、難治性がんの代表である膵がんでは、1細胞レベルでのがん幹細胞を含む階層的な腫瘍内不均一性や、その病態的意義について、多くの不明な点があります。私たちは、これまでの研究で、チロシンキナーゼ受容体ROR1の発現を特徴とする新たなtumor-initiating cellを同定し、その治療標的としての有用性を示しました(Yamazaki et al. EMBO J. 2023)。また、血清を用いたROR1陽性がんの検出システムを構築し、報告しました(Daikuzono, Yamazaki et al. BBRC. 2021)。本セミナーでは、これまでの研究で明らかとなった膵がんにおけるROR1高発現tumor-initiating cellを基軸としたがんの進展様式と治療への応用について、議論を深めたいと思います。

日時:2023年6月8日(木) 13:00 〜 14:00

場所:吉田記念講堂

連絡先:野田 哲生

このページのTOPへ