「安全でよく効くがん治療薬」を目標に

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ALK融合遺伝子陽性肺がんに対する薬剤耐性変異予測と、既存薬を活用した耐性克服法の発見

ALK-L1256F変異によるロルラチニブ
結合親和性低下の予測モデル

【概要】

公益財団法人がん研究会がん化学療法センター・基礎研究部(片山量平部長)は、ALK陽性肺がんにおいて、アレクチニブ‐ロルラチニブ逐次治療後の耐性機構としてALK重複変異体を複数発見し、また、1塩基変異のみでロルラチニブ耐性を示すALK-L1256F変異を新たに発見しました。そして、これら耐性変異体の多くに対しては、既に臨床で使用されてきたALK阻害薬が再び効くようになること、一方でALK阻害薬全てに耐性を示した重複変異の1つは他のチロシンキナーゼABLを標的とする薬剤で克服が可能であることを実験的に証明しました。さらに、京都大学との共同研究により、スパコン「京」を用いた高精度シミュレーションからin silicoにおける耐性変異体の薬剤感受性予測の可能性を示すことに成功しました。この成果は、Lancet誌とCell誌が共同でサポートするオープンアクセス誌EBioMedicineに、2019年1月18日に公開されました。本研究成果により、新たなALK阻害薬耐性機構と新規耐性克服法候補が示され、更なる治療法開発の可能性が示されました。

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部門紹介

基礎研究部

がん分子標的治療薬の開発を目指して、がん転移機構やシグナル伝達機構の解析と阻害剤開発を進めています。

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分子薬理部

独自の基盤情報システムを活用し、新しい分子標的抗がん剤を創薬します。

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分子生物治療研究部

がん細胞のテロメア制御・不老不死・幹細胞性の分子基盤を明らかにし、創薬シーズの創出を目指します。

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ゲノム研究部

ゲノム科学を活用した分子標的治療研究を展開し、革新的治療薬の開発と個別化医療の実現を目指します。

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臨床部

臨床部は、臨床も兼任している医師も参加して、がん細胞のイメージング、分子生物学的研究をしています。

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