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【第7回 がん研先端技術セミナー(7月22日)のお知らせ 「 生体試料の質量分析イメージング解析の試み」青木 豊 氏(株式会社島津製作所 基盤技術研究所ライフサイエンス研究所)】

2013年06月19日

第7回 がん研先端技術セミナーのお知らせ

 

演題: 生体試料の質量分析イメージング解析の試み

 

演者:青木 豊 氏 (株式会社島津製作所 基盤技術研究所ライフサイエンス研究所)

 

日時:2013年7月22日(月) 16:00 – 17:00

 

場所:研究棟1階セミナー室B

 

要旨:

 我々は組織から分子を検出する「質量分析法 (Matrix-Assisted LaserDesorption/Ionization Time-of-flight Mass Spectrometry)」と高い解像度の画像を得られる「顕微鏡」を組み合わせた技術開発を行っている。1997年、カプリオーリ氏らによって、マスイメージング解析が報告された。この方法は、直接的に組織切片上に存在する分子をイオン化して測定し、得られた位置情報とシグナル強度を二次元展開することで、対象分子のマッピングやプロファイリングが可能になる解析法である。ターゲットとしては、たんぱく質、ペプチド、脂質、代謝物、薬剤など多岐にわたり、質量分析による画像解析の分野が広まってきている。更に、1枚の切片から複数の分子を検出することで、マルチイメージング解析が可能になる。これまでは、空間分解能が100μm以上と顕微鏡の解像度に及びもしなかったが、質量顕微鏡ではレーザー径を110μm以下に集光できるため微小領域の質量分析や高解像度マスイメージング解析が可能になった。ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片を用いたレトロスペクティブな解析や従来法による病理学や薬物動態の解明に強力なツールとなることが期待される。 

 

キーワード:

 イメージング 質量分析 顕微鏡 組織切片 たんぱく ペプチド 脂質 代謝物 薬物動態 病理組織 

 

連絡先:中村 卓郎(内線 5391)

 

*本セミナーの内容は専門的であり、医学生物学分野の研究に携わる方を対象としています。

 

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