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がん研セミナー(10月27日)のお知らせ 「空間マルチオミクスの展開:エピゲノム,トランスクリプトームからプロテオームの空間計測の試み」大川恭行教授(九州大学 生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野)

2021年10月18日

がん研セミナー(10月27日)のお知らせ

演題:空間マルチオミクスの展開:エピゲノム,トランスクリプトームからプロテオームの空間計測の試み

演者:大川恭行教授(九州大学 生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野)

抄録:生物は、同一のゲノムをもつ多種多様な細胞により形成される。それぞれの細胞は、細胞型と呼ばれる“個性”を獲得し、組織において固有の機能を担う。この細胞型は、ゲノムからの選択的な遺伝子発現により形成される遺伝子発現の総体、すなわちトランスクリプトームにより決定される。従って、トランスクリプトームの解析は基礎生物学研究の重要な切り口として汎用されてきた。近年の技術開発の加速により、単一細胞レベルの解析が実現し生体を構成する細胞型が網羅的に同定されつつある。一方で、特定の細胞型を持つ細胞は、疾病、老化、運動あるいは栄養状態といった環境に応答して多様な細胞状態となる。これら、状態変化は、タンパク質、脂質、糖などの代謝産物の量、化学修飾や構造などの質、そして、局在変化として表れる。これら組織恒常性や機能破綻を明らかにするためには、従来行われてきた細胞型の決定に加えて、細胞状態の動態を明らかにする解析が求められている。現在急速に展開している空間トランスクリプトーム解析技術は、細胞の理解を、個々の細胞型に加えて、周辺の細胞の配置から理解する新たな試みといえる。一方で、単一細胞レベルの解像度で、エピゲノム、タンパク質、脂質、糖などの他の物質の状態を解析することは未だ困難である。本講演では、私たちのこれまでの取り組みを紹介するとともに現在の解析で可能になった点と開発途上な部分をそして、今後の展開について議論したい。

日時:2021年10月27日(水) 16:00開始

場所:吉田講堂とオンライン配信によるハイブリッド形式

*新型コロナ感染拡大対策のため、吉田講堂での参加は先着順50人を上限とします。

事前入場予約をご希望の方は前日までに nobuko.oto@jfcr.or.jp までお申し込みください。
*オンライン参加の方は以下のURLから事前登録後、お送りするZOOMアドレスからご参加下さい。
https://zoom.us/webinar/register/WN_J2lnIu1uRoia-KxItw8pAw

連絡先:齊藤 典子(内線5474)

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