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病理部

最終更新日 : 2017年4月5日

部の紹介

病理部長 石川 雄一
病理部長 石川 雄一

病理部は、 病院のための診断活動を高いレベルで遂行すると共に、 主として診断と予防に関する研究活動を行っています。特に近年は、 がんの個別化医療実現のための"癌研ゲノムプロジェクト"に積極的に参加し、 化学療法や放射線療法のより正確な組織学的効果判定基準の確立と、 各臓器がんの組織学的治療感受性診断学の前進に努めています。また、 外科的・内視鏡的切除材料の断端診断学を高度化し、 最も合理的な術後治療方針の決定に貢献してきています。さらに、 各臓器の前がん病変や早期がんの形質と遺伝子変化の解析および長期追跡を通じ、 病変の性格、 特に悪性転化ポテンシャルを明らかにしようとしています。

未来の展望

癌研では、研究所に病理部があり、病院の病理部を兼ねています。それゆえ、伝統的に病院と研究所、あるいは研究型の各部門を結ぶ要として機能してきました。今後も高度な病理診断を提供するのみでなく、癌研の特質でもある協調性や総合性をいっそう促進する存在となるよう努める決意です。病院で切除された手術材料を系統的に収集・保管して研究に役立てるGanken Tissue Bankも病理部を中心に運営されますし、遺伝子変換マウスにおける病理解析にも、ヒトの病気の形態学に関する知識の蓄積のある病理が積極的に参加するのが良いと考えています。形態学診断は、今後、遺伝子発現解析により治療感受性指標が確立されていく過程で重要なだけでなく、その結果を取り込むことで、自らも飛躍させることができると考えられるので、その方向の研究も加速させたいと考えています。

研究内容

  1. 治療効果判定法などに関する消化管グループの研究
  2. 胆膵グループによる前癌病変・上皮内がんの研究
  3. 治療選択への寄与を目指す頭頚部グループの研究
  4. 乳癌グループの研究
  5. 実験肝癌モデルを用いた肝がんの発がんメカニズムの研究
  6. 婦人科がんの病理学的研究
  7. 肺がんの診断,原因を追求する臨床病理学的,分子生物学的研究
  8. 泌尿器科腫瘍の臨床病理学的研究 - 染色体解析も援用して
  9. 骨軟部腫瘍の病理学的研究
  10. 血液腫瘍の病理学的,分子生物学的研究
  11. ヒト発癌に関する病理学的研究 - 環境因子・遺伝性因子に注目して

代表論文

研究業績へ

Inamura, K., Takeuchi, K., Togashi, Y., Hatano, S., Ninomiya, H., Motoi, N., Mun, M.Y., Sakao, Y., Okumura, S., Nakagawa, K., Soda, M., Choi, Y.L., Mano, H., Ishikawa, Y.
EML4-ALK lung cancers are characterized by rare other mutations, a TTF-1 cell lineage, an acinar histology, and young onset.
Mod Pathol, 22, 508-515 (2009)
Takeuchi, K., Choi, Y.L., Togashi, Y., Soda, M., Hatano, S., Inamura, K., Takada, S., Ueno, T., Yamashita, Y., Satoh, Y., Okumura, S., Nakagawa, K., Ishikawa, Y., Mano, H.
KIF5B-ALK, a novel fusion oncokinase identified by an immunohistochemistry-based diagnostic system for ALK-positive lung cancer.
Clin Cancer Res, 15, 3143-3149 (2009)
Honma, N., Horii, R., Iwase, T., Saji, S., Younes, M., Takubo, K., Matsuura, M., Ito, Y., Akiyama, F., Sakamoto, G.
Clinical importance of estrogen receptor-beta evaluation in breast cancer patients treated with adjuvant tamoxifen therapy.
J Clin Oncol, 26, 3727-3734 (2008)
Takeuchi, K., Choi, Y.L., Soda, M., Inamura, K., Togashi, Y., Hatano, S., Enomoto, M., Takada, S., Yamashita, Y., Satoh, Y., Okumura, S., Nakagawa, K., Ishikawa, Y., Mano, H.
Multiplex reverse transcription-PCR screening for EML4-ALK fusion transcripts.
Clin Cancer Res, 14, 6618-6624 (2008)
Horii, R., Akiyama, F., Ito, Y., Iwase, T.
Optimal indications of endocrine therapy alone as adjuvant systemic treatment of breast cancer.
Br J Cancer, 97, 654-658 (2007)

連絡先

石川 雄一(部長)
〒135-8550 江東区有明3-8-31

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