【第15回比較腫瘍学常陸宮賞受賞者記念講演会(5月23日)のお知らせ】「Clarification of Cancer-Cell Transmission in Tasmania Devil Facial Tumor Disease :タスマニアデビル顔面腫瘍病における細胞伝染の証明」Anne-Maree Pearse 女史(Senior Scientific Officer, Devil Facial Tumor Project, Tasmania Animal Health Laboratory, Australia)
2012年04月18日
第15回比較腫瘍学常陸宮賞受賞者記念講演会のお知らせ
演題:Clarification of Cancer-Cell Transmission in Tasmania Devil Facial Tumor Disease
(タスマニアデビル顔面腫瘍病における細胞伝染の証明)
演者:Anne-Maree Pearse 女史
Senior Scientific Officer, Devil Facial Tumor Project,
Tasmania Animal Health Laboratory, Australia
日時:2012年5月23日(水) 15:00〜16:00
場所:吉田講堂
連絡先:北川知行 (内線 5221)
抄録:
タスマニアデビルはオーストラリア・タスマニア島の森に住む現存最大の肉食有袋類である。15年ほど前からデビルが伝染性の顔面腫瘍により次々に死亡していることが観察され種の絶滅が心配されるようになった。原因を突き止めデビルを絶滅から救おうとする運動は世界に広まっている。ピアス女史は2005年、多数の個体からえた腫瘍細胞の染色体分析を通じ、それらの腫瘍は、全て同一の腫瘍細胞が、デビルが噛み合う際に移植され広がっている事を証明した。これは腫瘍学の常識を覆す重要な発見で、“伝染性腫瘍”という新しい概念の確立とその機序の解明に大きく貢献した。
*どなたも自由に参加して下さい。







