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【第19回先端研究セミナー のお知らせ 「HP1の解析から見えてきたヘテロクロマチンの構造と機能」 小布施力史博士(北海道大学・大学院先端生命科学研究院 分子細胞生物学研究室)】

2013年11月27日

第19回先端研究セミナー

 

論題:HP1の解析から見えてきたヘテロクロマチンの構造と機能

 

演者:小布施力史 博士(北海道大学・大学院先端生命科学研究院

分子細胞生物学研究室)

 

抄録:ヘテロクロマチンは細胞周期をとおして凝縮した染色体構造であり、染色体の不活性化に深く関与していると考えられている。その主要な構成因子である HP1はヒストン H3 のメチル化された 9番目のリジン(H3K9me)を認識し、様々なタンパク質との結合を介して多様な染色体機能に関与している。われわれは、ヘテロクロマチンの成り立ちと機能を分子レベルで理解するために、ヒトHP1結合タンパク質を網羅的に探索し、82種類を同定した[Nature Cell Biology, 2010]。この中で機能解析がなされていない新規タンパク質について研究を進めている。

最近、われわれは、HP1結合タンパク質の中に不活性X染色体(Xi)特異的に濃縮されている、HBiX1を見いだした。HBiX1はSMCHD1と相互作用し、HP1およびXi特異的な非コードRNAであるXIST依存的にXiに濃縮されている。興味深いことに、RNA干渉法を用いてHBiX1-SMCHD1複合体の機能阻害を行うと、XISTを機能阻害したときと同様にXiの凝縮したヘテロクロマチン構造が著しく減退した。これらの解析により、ヒストン修飾やXISTのような非コードRNAなどの所謂エピゲノムマークが如何にクロマチン構造に変換され、如何に転写抑制に寄与するのかなど、分子レベルで議論することが可能となった[Nature Struct. Mol. Biol., 2013]。これらHBiX1-SMCHD1の話をはじめとして、ヘテロクロマチンの成り立ちと機能を理解するための、HP1とその結合タンパク質の系統的なプロテミクス解析とゲノミクス解析を交えたアプローチについて紹介したい。

 

日時:2013年12月18日(水) 11:00〜12:00

 

場所:研究所3階セミナー室A(315)

 

連絡先:原 英二(内線5351)

 

*本セミナーの内容は専門的であり、医学生物学分野の研究に携わる方を対象としています。

 

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