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がん研先端研究セミナー(1月 13日)のお知らせ

2026年11月02日

演題:抗体・薬物複合体の基礎
 
演者:眞鍋 史乃 博士
        (星薬科大学薬学部機能分子創成化学研究室/
     東北大学大学院薬学研究科医薬品開発研究センター 教授)
 
抄録:
抗体薬物複合体(Antibody–Drug Conjugate: ADC)は、がん治療において顕著な治療効果を示し、がん治療薬として急速に発展している。ADCは、標的細胞を認識する抗体、細胞傷害性薬物、両者を連結するリンカーの3要素から構成される。しかし、個々の構成要素が優れた特性を有していても、必ずしも高い治療効果が得られるわけではない。ADCの有効性と安全性を最大化するには、各要素の特性と相互作用を理解し、分子全体を統合的に設計することが重要である。
本講演では、ADCの作用機序と分子設計の基本原理を、抗体・リンカー・搭載薬物の各構成要素から体系的に解説する。特に、抗体の細胞内取り込み、搭載薬物の膜透過性とバイスタンダー効果、リンカーの血中安定性と切断機構に焦点を当て、これらが薬効や毒性に及ぼす影響を概説する。さらに、薬物抗体比(DAR)や結合部位の制御によるADCの均一化にも触れる。
加えて、放射性核種の利用、二重特異性抗体を基盤とするADC、異なる薬物を搭載したDual-payload ADCなど、近年の技術動向を紹介し、次世代ADCの創製に向けた課題と展望を議論する。
 

日 時:2027年 1月 13日(水) 16:00〜17:00
場 所:吉田記念講堂


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