
松浦正明
所属
がん研究所, がんゲノム研究部 部長
がんプレシジョン医療研究センター, 新機能抗体創製プロジェクト 情報解析グループリーダー
連絡先
〒135-8550 江東区有明3-8-31
Tel:03-3520-0111(内線 5338)
Fax:03-3570-0515
Mail:mmatsuura@jfcr.or.jp
経歴
広島県生まれ
1982年3月 広島大学・総合科学部総合科学科卒業
1982年4月 広島大学・大学院環境科学研究科(修士課程)環境科学専攻入学
1984年3月 広島大学・大学院環境科学研究科(修士課程)環境科学専攻修了
1984年4月 広島大学・原爆放射能医学研究所疫学社会医学部門・助手(教授 栗原登)
1995年7月 博士(医学)、学位論文「Survival analyses of atomic bomb survivors in Hiroshima Prefecture, Japan, 1968-1982. – Cancer mortality risk among early entrants -.」指導教官(教授 早川式彦)
1996年6月 広島大学・原爆放射能医学研究所環境情報計量生物分野・助教授(教授 大瀧慈)
1997年10月 Fred Hutchinson Cancer Research Center (Seattle, USA) Visiting Scientist (兼務)
2002年1月 財団法人癌研究会・癌研究所物理部・主任研究員
2002年4月 同・がんプレシジョン医療研究センター情報解析グループ・グループリーダー(兼務)
2006年4月 東京医科歯科大学・大学院疾患生命科学研究部・客員助教授(兼務)
2006年7月 現職
2009年4月 独立行政法人理化学研究所・抗生物質研究室・客員研究員(兼務)
2009年4月 慶應義塾大学・薬学部・非常勤講師(兼務)
2010年4月 統計数理研究所・客員教授(兼務)
研究分野
・バイオインフォマティクス
・疫学
・統計学
所属学会・研究会
・日本癌学会
・日本疫学会
・日本統計学会
・日本計量生物学会(計量生物学会誌編集委員)
・日本応用統計学会(応用統計学会誌編集委員)
研究テーマ
抗がん剤副作用予測システムの開発
がん患者の遺伝学的体質診断の実現に向けて、患者のSNP情報を用いたアソシエーション解析を基に、副作用と関連を示す遺伝子の抽出を行っている。さらに、それら遺伝子を基にした副作用予測システムを確立するためのバイオインフォマティクス手法・統計学的手法の開発を進めている。検出力の高い結果を得るためにハプロタイプブロックの同定法を新たに開発し、先祖ハプロタイプを考慮したハプロタイプ別副作用予測法を構築している。
抗がん剤治療効果予測システムの開発
がんの遺伝学的個性診断の実現に向けて、各患者のマイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現情報を基に、治療効果に関連する遺伝子の抽出を行っている。同様に、がんの生物学的悪性度やがんのサブタイプを規定している遺伝子の探索や、がんの治療応答性のメカニズムを解明するためのバイオインフォマティクス手法の開発も進めている。
イメージングマススペクトロメトリーのための新規解析技術の開発
進展した質量分析法では、薄く切片化した生体試料をレーザーで2次元走査してイオン化が行なえる。この発生したイオンを質量分析して、低分子化合物、バイオマーカー、タンパクなどの2次元平面上の空間分布を可視化するための技術がイメージングマススペクトロメトリーである。現在、これらデータを高速に解析するためのアルゴリズムおよびソフトウェアツールの開発を世界に先駆けて進めている。