がん研有明病院で手術・検査を行った患者さんの試料等の研究への利用に関するお知らせ
がん研有明病院で治療をされた患者様へ
1.試料等を活用させて頂く仕組み
がん研究会は、研究成果を将来の医学への発展につなげ、患者さんの診療に還元することを目指しています。そのため、がん研有明病院において手術を受けられる患者さんには、手術の説明・同意の際に、診療の目的で採取した試料の余りを、遺伝子解析研究を含む医学研究に利用させて頂いてもよいかお尋ねしております。研究には、原則として上記のように、ご説明した上でご同意を頂いた患者さんの試料等を利用いたします。(研究ごとに患者さんご連絡を差し上げることはしておりません。)
医学研究への利用にご同意頂いた場合、研究に使用させて頂く必要性が非常に高いと判断された試料については、政府により示された指針「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」等に基づき、がん研究会の臨床研究倫理審査委員会をはじめ複数の委員会で承認を得た上で、試料等を研究に使用させて頂きます。
このような医学研究への利用に関するご説明を開始する以前に、がん研有明病院を受診された患者さんの場合、あらためて全ての方にご連絡を取って説明し、回答を頂くことは極めて困難です。そこで、診療目的で採取した試料等の余りをがん研究会で保管していた場合、上記と同様に、がん研究会の複数の委員会で承認を得た上で、試料等を研究に使用させて頂きます。
- 試料等とは、血液、組織、細胞、体液およびこれらから抽出したDNA等の遺伝情報ならびに、診療情報を含みます。
2.ご自分の試料等を研究に使用して欲しくないと思われる場合
“研究への利用を拒否しても、診療に影響することは決してありません”
いったん研究への協力にご同意を頂いた場合でも、いつでもその同意を取り消すことができます。同意撤回の意思表示をされた場合には、試料等を廃棄したり、データを削除いたします。
また、研究への利用に同意を頂いていない試料等を使用する場合、患者さんやご家族のご意向をうかがう機会を保証するため、保管されている試料等を利用する研究の一覧を下にお示ししております。もし、ご自分の試料等が遺伝子解析研究を含む医学研究に利用されている可能性があり、研究への利用を拒否したい場合は、お手数ですが、主治医もしくは医療スタッフ、研究責任者にご相談・ご連絡ください。もし、研究に利用されていることが確認された場合には、すみやかに試料やデータを廃棄いたします。
- ただし、個人情報保護の目的で、試料等を個人が特定できない状態で保管している場合や、既に研究成果が学会や学術雑誌、公的なデータベース等で発表・公開されている場合には、試料やデータを廃棄することができない可能性があります。(公表されるデータには、患者さんの個人情報は含まれておりません。)
現在行っている既存の試料を用いた遺伝子解析研究の一覧
| 研究課題名 | 研究期間 | 研究責任者 |
|---|---|---|
| 分子プロファイリングによる新規標的同定を通じた難治がん治療法開発 |
2026年3月31日 | 森 誠一 |
| microRNA/mRNA 網羅的発現解析、全エクソン及び全ゲノムシークエンス解析に基づく直腸癌術前治療効果予測法の開発 |
2026年3月31日 | 秋吉 高志 |
| 子宮及び卵巣がん肉腫におけるドライバー変異の体系的探索 |
2027年3月31日 | 森 誠一 |
| 次世代がん医療創生研究事業:NGS技術を駆使した遺伝学的解析による家族性乳がんの原因遺伝子同定と標準化医療構築 |
2027年3月31日 | 森 誠一 |
| 上部消化器癌における分子生物学的因子と免疫学的因子の網羅的解析 |
2027年3月31日 | 渡邊 雅之 |
| ゲノム・エピゲノム統合解析による再発/転移性乳がんの創薬標的の同定 |
2026年3月31日 | 上野 貴之 |
| 膵がん、胆管がん、肝臓がん等の薬物療法開発のための腫瘍組織・血液バンク設立 |
2027年3月31日 | 笹平 直樹 |
| 早期発見バイオマーカーならびに新規分子標的同定のための早期消化管悪性腫瘍摘出
標本の収集、保管 |
2025年3月31日 | 藤崎 順子 |
| 加齢またはピロリ感染の影響がない胃がんに対する包括的がんゲノム・エピゲノム・免疫ゲノム解析 |
2024年3月31日 | 藤崎 順子 |
| 原発不明がんを対象とする次世代ゲノムシークエンスの臨床研究 |
2026年3月31日 | 橋 俊二 |
| 膵癌の遺伝子学的特徴・微小免疫環境から見た膵癌術前化学療法感受性予測と予後の検討 |
2025年3月31日 | 橋 祐 |
| 卵巣がんに対するゲノム医療の実装と新規治療戦略構築のための全ゲノムおよびオミックス解析研究 |
2027年3月31日 | 森 誠一 |
| 全ゲノム情報等の高精度かつ迅速な患者還元および新たな創薬等の創出を通じた高度化がんプレシジョン医療の実践 |
2027年3月31日 | 上野 貴之 |
| 食道がんの全ゲノム配列データ及び臨床情報による先端的創薬開発・全ゲノム医療基盤構築 |
2027年3月31日 | 渡邊 雅之 |
| 空間的エピゲノム解析を用いた子宮体がん・婦人科がん肉腫の腫瘍形成過程の解明と早期診断・予防・予後改善のための新規バイオマーカーの同定 |
2027年3月31日 | 森 誠一 |
| バンキング試料及びそれに付随する情報を利活用した橋渡し研究とその推進のための先進的技術支援 |
2029年3月31日 | 野田 哲生 |
- 研究期間は変更になる可能性があります。
研究への協力を取り消したいと思われる場合は、お手数ですが、主治医もしくは医療スタッフ、該当する研究の責任者にご相談・ご連絡ください。
3.その他、研究に関するお知らせ
- 試料等は、個人情報を厳重に保管し、暗号化された番号のみを用いますので、個人情報が外部に漏洩することはございません。
- 得られた解析結果や遺伝情報は、個別にお伝えしておりません。
研究には時間がかかり、今すぐには診療に役立てることができないため、個別に解析結果はお知らせしない予定です。ただし、研究成果を学会や学術雑誌、公的なデータベース等で発表・公開することがございます。その際、あなたの個人情報は決して公表いたしません。 - 研究成果をもとに特許権など知的財産が生じた場合、その権利は国や研究機関などに属します。









