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研究内容

最終更新日 : 2022年4月25日

研究内容目次

泌尿器科がんにおける発がんの解明とそれに基づいたあたらしいバイオマーカーの発見および分子標的治療法の開発

湯浅健 (泌尿器科化学療法担当部長)

腎細胞がんにおける新しい分子標的治療法およびバイオマーカーの開発

腎細胞がんの増殖、進展、転移に重要な働きのあるoncogenic microRNA、すなわちがん遺伝子やがん抑制遺伝子の候補たるべきmicroRNAを網羅的に探索し、分子生物学的手法により証明することによって、診断および治療効果のバイオマーカーを開発、将来的にはsmall interfering RNA (siRNA)を用いた分子標的治療を探ることを目的としています。

腎細胞がんに対する分子標的治療薬に関するバイオマーカーの探索

  1. 臨床病理学的因子および血清蛋白質からのアプローチ
  2. 血流イメージングからのアプローチ
  3. 遺伝子因子からのアプローチ

分子標的治療薬の治療効果と副作用の予測を行い、個々の腎細胞がん患者に最適な治療の選択を可能にし、予後とQOLを改善することを目標とする。

膀胱がんに対する核酸医薬を用いたあたらしい治療法の開発

我々は核酸医薬の経尿道的投与による膀胱がん治療の前臨床試験に世界で初めて成功していますが、本研究は膀胱がんに対して核酸医薬、分子標的薬剤、および免疫療法を融合したあたらしい治療法の開発です。

参考文献

  1. Yuasa T et al. A third generation bisphosphonate, minodronic acid (YM529), augments the IFN αβ-mediated inhibition of RCC cell growth both in vitro and in vivo. Clin Cancer Res 11: 853-9, 2005.
  2. Nogawa M, Yuasa T et al. Intravesical administration of small siRNA targeting PLK-1 successfully prevents the growth of bladder cancer. J Clin Invest 115: 978-85, 2005.
  3. Yuasa T et al. Intravesical administration of gammadelta T cells successfully prevents the growth of bladder cancer in the murine model. Cancer Immunol Immunother. 2009; 58: 493-502.

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