
馬島哲夫
所属

がん化学療法センター, 分子生物治療研究部 主任研究員
連絡先
〒135-8550 江東区有明3-8-31
Tel:03-3520-0111
Fax:03-3570-0484
Mail:tmashima@jfcr.or.jp
経歴
1997年3月 東京大学大学院薬学系研究科修了(薬学博士)
1997年4月〜1998年6月 東京大学分子細胞生物学研究所
1998年7月〜2008年12月 (財)癌研究会癌化学療法センター
2008年10月〜2010年9月 米国ダナファーバー癌研究所/ブロード研究所
2010年10月〜現在 現職
研究分野
・がんの生存因子探索と解析・遺伝子発現解析・がん幹細胞
・消化器がん、前立腺がん
所属学会・研究会
・日本癌学会 (評議員)
・日本薬学会
・日本がん分子標的治療学会 (評議員)
受賞
2007年 日本癌学会奨励賞
2007年 日本分子標的治療学会奨励賞
研究テーマ
細胞は、増殖、生存、細胞死(アポトーシス)などのシグナルバランスを巧みに調節する事により細胞や個体の恒常性を維持しています。こうした仕組みが遺伝子の‘傷’(遺伝子変異)などによっておかしくなったものが、「がん」です。したがって、正常細胞にはなく、がん細胞のみが獲得している生存シグナルを抑制することで、がん選択的に細胞死を誘導することが可能になると考えられます。私はこれまで、がんに選択的に発現するアポトーシス抑制因子や生存因子を、遺伝子発現解析、RNAiスクリーニング、in silico 解析などを組み合わせることにより探索し、薬剤開発のシーズとなる分子や化合物の同定を目指した研究を進めていました。現在、我が国における主要ながんである消化器がんや前立腺がんを中心に、特にがん幹細胞の生存維持機構などに焦点をあてて研究をすすめています。