がん化学療法センターについて

制がん剤情報活動(事務局)

抗悪性腫瘍薬開発フォーラム

がんの本態に関する理解が遺伝子レベルで進み、ヒトゲノムの大綱が明らかにされ、新しい技術を導入して、抗がん剤開発に新戦略が展開されるようになってきた。それにつれて新薬開発のプロセスが複雑になり、また規制レベルでの基準も変わりつつある。がんが多様な疾患である上に、患者の個性を反映した個別化医療あるいはオーダーメード医療が求められる時代に入って、開発戦略は複雑を極めることとなっている。

新薬のスムースな開発は、研究と開発と認可、すなわち学(基礎研究)と産(企業の開発研究)と官(政府の認可機関)との連携を必要とする。しかしながら、これまで産・官・学が一堂に会して抗がん剤開発に係る課題を議論しあう場が少なかった。このような視点から、2006年4月、これらの課題について開かれた場で、科学性・倫理性に立脚し、透明性を確保しつつ議論を行う機会を提供することを目的として、「抗悪性腫瘍薬開発フォーラム」が設立された。

本フォーラムの最終的な目標は、科学性あるいはリスクベネフィットのはっきりした抗がん剤を、一刻も早く患者のもとに届けることである。産・官・学の関係者がともに開かれた場で議論を尽くし、抗がん剤の研究と開発がより迅速に進んでゆくことが期待されている。フォーラムは年に2回を基本に開催されており、一般に公開されている。

抗悪性腫瘍薬開発フォーラム別ウィンドウが開きます

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