がん化学療法センターについて

制がん剤情報活動(事務局)

日本がん分子標的治療学会

がん遺伝子が1976年に発見されて以来、がん抑制遺伝子や多くのがん関連遺伝子が人のがんに関わることが明らかにされてきた。また、2000年にヒトゲノムの全構造が解明され、ヒトの全遺伝情報が有限のものとして把握される時代に入り、抗がん剤の開発方式が大きく変わってきている。従来は、がん細胞を殺傷することを指標に薬剤の開発を進めていたが、がん細胞の遺伝子上の特異性が把握されるに至り、その異常になった遺伝子を狙い撃ちして機能阻害や促進を行う活性に焦点を絞り開発する方式に変わってきている。このようにして開発される薬剤を分子標的薬と呼び、それによる治療を分子標的治療と呼んでいる。

このような研究・開発の機運を捕らえて、1993年に文部省がん重点研究の支援のもとに始まった「がん化学療法の分子標的ワークショップ」は、数多くの研究者の賛同を得、1996年には「がん分子標的治療研究会」が発足しました。以来、「がん分子標的治療研究会」は、我が国におけるがん分子標的治療研究の推進を目標に活動が開始された。

2008年11月に至り、がん分子標的治療研究の一層の発展を期して、故鶴尾 隆先生が学会設立に努力されたことにより、研究会は「日本がん分子標的治療学会」(初代理事長 鶴尾 隆)の設立の運びとなった。学術集会は毎年開催されているが、その回数は研究会を記念して、その初回からの回数で表示されている。学会の事務局はその経緯から、がん化学療法センターにおかれている。

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