部門紹介

学生の方へ

最終更新日 : 2022年4月11日

公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 基礎研究部には、東京大学、名古屋市立大学、明治薬科大学、岩手大学など各大学の修士課程や博士課程の大学院生として在籍が可能であり、現在も多くの大学院生が在籍しています。これまでの研究分野や経歴などには関係無く研究できますので、がん研究を志す意欲あふれる大学院進学希望者は、ぜひ一度見学に来て下さい。 日本最大のがん専門病院であるがん研究会の有明病院と密接な共同研究が進んでいますので、基礎から臨床までの幅広い研究が可能です。このような素晴らしい研究環境が整った研究室で大学院生活を送ってみませんか?その研究環境を実感してもらうべく、研究室見学は随時受付していますので、ご興味のある方は基礎研究部の部長の片山( ryohei.katayama@jfcr.or.jp )までご連絡下さい。

大学院進学に際して

連携している大学院

東京大学大学院・新領域創成科学研究科・メディカル情報生命専攻

公益財団法人がん研究会がん化学療法センターは、東京大学・大学院新領域創成科学研究科・メディカル情報生命専攻と教育研究協力に関する協定を結んでおり、連携講座として「がん分子標的治療学講座」を開設しています。その連携講座では、東京大学・大学院新領域創成科学研究科・メディカル情報生命専攻に所属する学生に対して、連携して教育研究活動を行なうことが認められています。そのため、正規の学生として東京大学・大学院新領域創成科学研究科・メディカル情報生命専攻の修士課程・博士課程の大学院生を受け入れています。基礎研究部長の片山は、東京大学新領域創成科学研究科の客員准教授と岩手大学、名古屋市立大学、明治薬科大学の客員教授を務めておりますので、これら大学の大学院生の受け入れも可能です。

その他の大学

公益財団法人がん研究会は、東京医科歯科大学、順天堂大学、九州大学など幾つかの大学とも連携しています。他大学の大学院生も、公益財団法人がん研究会 がん化学療法センターでの研究活動が可能な場合があります。ご興味のある方は一度、基礎研究部の部長の片山( ryohei.katayama@jfcr.or.jp )までご連絡下さい。

基礎研究部での指導方針

研究者育成を念頭において研究指導を行なう

学生さんも博士号取得後には、一人前の研究者として扱われ、自立して研究をすることが求められます。博士号取得後にも自分の力で適切に物事に対処できるよう、研究の進め方を指導するだけでなく、論文執筆法はもとより、学会等の研究発表においてアピールする能力や各種申請書の作成方法などの指導も行ないます。他機関との共同研究は積極的に行なっておりますので、指導の一環として学生本人に交渉開始時から同席してもらう場合もありますし、共同研究先に行って研究技術を学んでもらう場合もあります。

研究の進め方

博士課程の学生個人の研究テーマは、原則として自分独自の研究テーマであり、スタッフや先輩に指導を受けながら自由に進めていくことになります。研究テーマを進めるには、継続的な努力、自分で考えること、アイデアを出すことが必要となり、自分の努力・能力次第で方向性や解明できる内容が異なる可能性があります。自分の挑戦の場として楽しんで下さい。研究テーマ自体は、基礎研究部で進めている、治療薬耐性、がんの新規治療標的探索、がん免疫療法耐性、がん転移、といった内容から、話し合いによって決定しています。修士課程の学生の研究テーマは大学により授業等が多いところもありますので、いくつかの研究テーマ案をお示しし、個々の事情に応じて話し合いにより決定しています。

研究成果の発表

研究成果が出れば、

  1. 国内学会、海外学会での筆頭発表者としての発表(経費はラボ負担)
  2. 筆頭著者としての論文執筆

を行なってもらいます。 博士課程を修了した学生さんは、これまでにも筆頭著者として、Nature Communication誌、J Exp Med誌、J Cell Biol誌、Blood誌、Cancer Res誌、JCI insight誌、npj Precision Oncology誌、EBioMedicine誌、J Biol Chem誌、Mol Cancer Thera誌、Scientific Reports誌、Cancer Science誌などに論文発表しています。また、国内学会に限らず国際会議でも多数発表しています。

基礎研究部での研究生活・卒業後の進路

学生の1日

平日9時〜20時くらい 実験、文献読み、セミナー聴講など
休日(土、日、祝日) 平日にやり残したことがある場合には、実験を追加あるいは繰り返している人もいます。

現在、アルバイトをしている学生は少数派ですが、週2回ほどであればアルバイトをすることは問題ありません。

卒業生の進路

2022年の卒業生 小野薬品(東大・新領域博士)、株式会社エスアールディ(東大・新領域修士)、新日本科学PPD(岩手大・修士)
2021年の卒業生 卒業生なし
2020年の卒業生 アステラス(東大・新領域博士)、エーザイ(東大・新領域修士)、IQVIA(東大・新領域修士,横市・医科学修士)
2019年の卒業生 第一三共ノバーレ(東大・新領域博士)、栄研化学(東大・新領域修士)、WITC(横市・医科学・修士)、WITC(明治薬科・薬・修士)、
2018年の卒業生 コニカミノルタ(東大・新領域修士)、JMS(横市・医科学修士)
2017年の卒業生 PMDA(東大・新領域博士)、シミック(東大・ 新領域博士)、がん研ポスドク(東大・新領域博士)
2016年の卒業生 電通(東大・新領域修士)、クインタイルズ(東大・新領域修士)
2015年の卒業生 中外製薬(東大・新領域修士)、栄研化学(東大・新領域修士)、日本血液製剤機構(東大・新領域修士)
2014年の卒業生 湧永製薬(東大・新領域修士)
2013年の卒業生 日本化薬(東大・新領域修士)、イングランド銀行(東大・新領域修士)
2012年の卒業生 無し
2011年の卒業生 エーザイ(東大・薬学博士)
2010年の卒業生 武田薬品工業(東大・薬学博士)、海外留学(東大・新領域博士)
2009年の卒業生 武田薬品工業(東大・薬学博士)、協和発酵キリン(東大・新領域博士)

2008年以前では、東北大学教授1名、海外博士研究員4名、群馬大学講師1名、慶應大学講師1名、官公庁1名、第一三共1名、協和発酵キリン2名、中外製薬2名など。

基礎研究部に現在在籍、あるいは過去に在籍していた先輩から

先輩からのアドバイス

  1. インタラクティブながん研究のコミュニティの中で、モチベーションの高いサイエンティスト達と研究の議論を交わせます。
  2. アクティブな研究者とともに、自分のアイデアを研究に生かすことができる場所です。
  3. 何より自由!!
  4. やる気と元気があれば何でもできます!
  5. 僕は博士課程から基礎研究部に移って3年間研究してきましたが、非常に充実した研究生活を送ることができました。その理由として、
    (1)部長から研究に関してだけでなく、就職・生活面で十分な指導が得られたこと、
    (2)研究において、非常に自由に取り組める環境にあること、
    (3)がん研内の発表会等を含め、プレゼンテーションの機会が多々あることなどです。

抗がん剤開発の基礎となるような研究を行うことを志す学生の方、ぜひ一度、見学に来て下さい。

研究室の風景

連絡先

片山量平(基礎研究部長)
〒135-8550 江東区有明3-8-31
Tel:03-3570-0111(内線5421) Fax:03-3570-0484
E-mail:ryohei.katayama@jfcr.or.jp

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