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【第59回がん研先端研究セミナーのお知らせ「アーキアから探る染色体構造の構築原理とその進化」竹俣 直道 博士(Stephen Bell Lab, Department of Biology, Indiana University)】

2019年09月11日

第59回がん研先端研究セミナーのお知らせ

 

演題:アーキアから探る染色体構造の構築原理とその進化  

 

演者:竹俣 直道 博士(Stephen Bell Lab, Department of Biology, Indiana University)

 

抄録:細胞は自身よりも遥かに長大な染色体DNAをどのように折りたたんで収納しているのかこの問題は生物学における重要な問いの一つであり、多くの研究者が真核生物およびバクテリアを用いてそのメカニズムの解明に長年取り組んできた。一方、第3の生物ドメインであり真核生物の起源となった原核生物とされるアーキアでは、染色体がどのように折りたたまれているのか現在でもほとんど解明されていない。我々は、次世代シーケンサーを利用した染色体構造解析手法であるHi-CSulfolobusアーキアに用いることで、アーキア染色体の詳細な三次元構造を世界で初めて決定した。その結果、Sulfolobusの染色体は真核生物染色体に特有だと考えられていたA/Bコンパートメントに似た構造を形成することがわかった。また、この染色体構造が新規のSMCタンパク質である「coalescin」によって形成されることを見出した。本セミナーではこれらの結果をもとに、生命の3ドメイン間における染色体構造の共通性と多様性について議論したい。

 

参考文献,

Takemata et al., Physical and functional compartmentalization of archaeal chromosomes, Cell (2019) doi.org/10.1016/j.cell.2019.08.036

 

日時:2019年12月20日(金)16:00〜17:00

 

場所:吉田記念講堂

 

連絡先:広田 亨(内線5251)

 

*外部の研究者のご来聴を歓迎いたします。尚、本セミナーの内容は専門的であり、医学・生物分野の研究に携わる方を対象としております

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