【がん研セミナー(6月24日)のお知らせ 「免疫と代謝の接点がもたらす新規疾患治療戦略:基礎研究からベッドサイドへの展開」反町 典子 博士(東京大学医科学研究所国際ワクチンデザインセンターヒト免疫学分野 国立国際医療研究センター研究所分子炎症制御プロジェクト)】
2022年06月02日
がん研セミナー(6月24日)のお知らせ
演題:免疫と代謝の接点がもたらす新規疾患治療戦略:基礎研究からベッドサイドへの展開
演者:反町 典子 博士(東京大学医科学研究所国際ワクチンデザインセンターヒト免疫学分野
国立国際医療研究センター研究所分子炎症制御プロジェクト)
抄録:慢性化した炎症は、免疫疾患のみならずがんや生活習慣病、神経変性疾患、循環器疾患など、殆どすべての疾患の病態形成に大きな影響を与えているといっても過言ではなく、炎症をコントロールすることで病態が改善する場合も多い。
私たちは、炎症制御機構の理解を通じて疾患治療に資する治療標的の同定を目指しており、免疫細胞の炎症・栄養・代謝シグナルを統合的に制御しているアミノ酸トランスポーターSolute carrier family 15 member 3 (SLC15A3)およびSLC15A4を、複数の疾患横断的な治療標的として同定し、創薬事業へと展開している。
SLC15A4およびSLC15A3は免疫細胞に優先して発現するプロトン共役型アミノ酸トランスポーターで、エンドリソソームの内腔から細胞質へと基質を輸送する。と同時に、両分子とも足場タンパク質としての機能を有し、mTORC1構成成分をはじめとして栄養代謝制御に関わる多様な分子をエンドリソソーム上に寄せ集める役割を担っている。
今回の講演では、これまでに得られたこれらアミノ酸トランスポーターによる新しい炎症制御メカニズムと治療戦略を紹介させていただく。特に、SLC15A3研究から見出されたベッドサイドに直結しうる肺線維症の新たな治療戦略を紹介し、免疫細胞の栄養代謝への介入がもたらす疾患制御の可能性について議論したい。
日時:2022年6月24日(金) 16:00開始
場所:吉田講堂
*ハイブリッド形式開催から「吉田講堂のみでの開催」へ変更となりましたのでご注意ください。
*新型コロナ感染拡大対策のため、吉田講堂での参加は先着順50人を上限とします。 事前入場予約をご希望の方は前日までにakiko.takahashi@jfcr.or.jpまでお申し込みください。
連絡先:高橋 暁子
演題:免疫と代謝の接点がもたらす新規疾患治療戦略:基礎研究からベッドサイドへの展開
演者:反町 典子 博士(東京大学医科学研究所国際ワクチンデザインセンターヒト免疫学分野
国立国際医療研究センター研究所分子炎症制御プロジェクト)
抄録:慢性化した炎症は、免疫疾患のみならずがんや生活習慣病、神経変性疾患、循環器疾患など、殆どすべての疾患の病態形成に大きな影響を与えているといっても過言ではなく、炎症をコントロールすることで病態が改善する場合も多い。
私たちは、炎症制御機構の理解を通じて疾患治療に資する治療標的の同定を目指しており、免疫細胞の炎症・栄養・代謝シグナルを統合的に制御しているアミノ酸トランスポーターSolute carrier family 15 member 3 (SLC15A3)およびSLC15A4を、複数の疾患横断的な治療標的として同定し、創薬事業へと展開している。
SLC15A4およびSLC15A3は免疫細胞に優先して発現するプロトン共役型アミノ酸トランスポーターで、エンドリソソームの内腔から細胞質へと基質を輸送する。と同時に、両分子とも足場タンパク質としての機能を有し、mTORC1構成成分をはじめとして栄養代謝制御に関わる多様な分子をエンドリソソーム上に寄せ集める役割を担っている。
今回の講演では、これまでに得られたこれらアミノ酸トランスポーターによる新しい炎症制御メカニズムと治療戦略を紹介させていただく。特に、SLC15A3研究から見出されたベッドサイドに直結しうる肺線維症の新たな治療戦略を紹介し、免疫細胞の栄養代謝への介入がもたらす疾患制御の可能性について議論したい。
日時:2022年6月24日(金) 16:00開始
場所:吉田講堂
*ハイブリッド形式開催から「吉田講堂のみでの開催」へ変更となりましたのでご注意ください。
*新型コロナ感染拡大対策のため、吉田講堂での参加は先着順50人を上限とします。 事前入場予約をご希望の方は前日までにakiko.takahashi@jfcr.or.jpまでお申し込みください。
連絡先:高橋 暁子