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病院紹介

当院の理念・基本方針

最終更新日 : 2025年3月26日

未来を担う理想のがん専門病院となるために、病院の理念・基本方針として次の使命(Mission)、共有する価値観(Core Values)将来展望(Vision)を定めました。

これに基づき、私たちは最高の医療を提供するとともに、下記の「患者さんの権利」を尊重した、やさしく心の通った医療を実践してまいります。

理念・基本方針

使命(Mission)

がん克服をもって人類の福祉に貢献する

共有する価値観(Core Values)

創造・革新・高質・親切・協調

将来展望(Vision)

がんの診療・研究において世界に誇るがん研となる

  1. 新しいがん医療の創造に努めます
  2. 安全かつ質の高いがん医療を提供します
  3. 患者さん中心の親切ながん医療を行います
  4. 臓器別診療に基づくチーム医療を実践します
  5. 人間性豊かな医療人の育成に努めます

患者さんの権利

  1. 常に人格が尊重され、尊厳が守られる権利があります。(個人の尊厳)
  2. 高質で安全な医療を等しく受けることができます。(基本的人権)
  3. 十分な説明と情報提供を受けることができます。(十分な説明と情報提供)
  4. 自己の意思に基づいて診療を受けることができます。(治療の自己決定)
  5. 自己の受けた診療内容を知ることができます。(情報公開)
  6. 個人情報及び医療情報は十分に保護され秘密が守られます。(個人情報保護)
  7. 診断および治療内容について他の医師の意見を求めることができます。(選択の自由)

例えば・・・

  • 診療を受けることも、拒否することもできます。
  • 一方、自己決定したことに対して責務が存在することもご理解ください。
  • 診療内容、診療記録等について知りたいときは説明・開示をお求めください。

なお、新しい治療法開発のために必要な臨床試験をお願いすることがありますのでご理解下さい。

こどもの権利

こどもたちは、

  1. ひとりの人間として尊重され、いつでも安心して安全な治療を受けることができます。
  2. 病気のことや病気を治していく方法について、それぞれの年齢や理解度にあわせて、
    十分な説明を受けることができます。
  3. 病気を治していく方法について、自分で決めることができます。
    自分で決めることができないときは、代わりに家族の人に決めてもらうことができます。
    一度決めたことでも、いつでも変えることができます。
  4. 病気のことや病気を治していく方法について、分からないことや不安なことがあるときは、いつでも分かりやすく教えてもらうことができます。
  5. 病気のことや話したくないことを、ほかの人に知られたくないときは秘密にすることができます。
  6. 年齢や症状にあわせて、あそび、レクリエーションに参加し、教育を受けることができます。
  7. 病気や治療の研究に対して、それぞれの年齢や理解度にあわせて十分な説明を受けたうえで、協力するかどうかを自分で決めることができます。自分で決めることができないときは、 代わりに家族の人に決めてもらうことができます。途中でやめたくなれば、いつでもやめることができます。

意思決定支援に関する指針

  1. 基本方針

    当院では、患者本人の価値観や希望、大切にしていることについて、本人と、本人が大切にしている人(以下 家族等)と 多職種からなる医療・ケアチームが協力しながら、日常的に話し合いを重ねる。医療・ケアチームは、本人の意思を尊重し、自分らしく生きるために本人が選択した医療やケアを提供することを目指す。

    話し合いの内容は、その都度、記録に残し、院内外の多職種・多部門の医療者等と共有し、継続的な支援を行う。

  2. 当院におけるがん医療・ケアの方針に関する意思決定の進め方
    1. 本人の意思が確認できる場合
      1. 本人の状態に応じた専門的な医学的検討を経て、医師等の医療者から適切な情報の提供と説明を行う。そのうえで、多職種からなる医療・ケアチームが協力しながら、本人・家族等と日常的に話し合いを重ねる。その中で医療・ケアチームは、本人が本人らしく生きるために、本人の意思を尊重し、本人が選択した医療やケアを提供することを目指す。
      2. 時間の経過や心身の状態変化、医学的評価の変更、本人や家族等の状況の変化に応じて、本人の意思が変わる場合がある。そのため、医療・ケアチームは必要に応じて情報提供と説明を行い、その都度本人が意思を伝えられるよう支援する。また、終末期に限らず、意思表示が困難になる可能性があるため、日頃から本人と家族等を含めた話し合いを繰り返しておく。
    2. 本人の意思が確認できない場合

      本人の意思が確認できない場合とは、@薬剤・治療によるもの(せん妄など)、A疾患の増悪(脳腫瘍・がん終末期・精神疾患など)、B認知症、などで自分の意思を伝えられない状況をいう。状況の改善が見込まれる場合は、改善を待って、意思を確認することも大切である。   

      本人の意思が確認できない場合には、以下の手順で慎重に判断する。

      1. 代諾者(家族等)が本人の意思を推定できる場合には、その推定意思を尊重する。
      2. 代諾者(家族等)が本人の意思を推定できない場合には、医療・ケアチームが代諾者(家族等)と十分に話し合い、最善の方針を検討する。このプロセスは時間の経過や心身の状況、医学的評価の変化に応じて繰り返し行う。
      3. 代諾者(家族等)がいない場合及び代諾者(家族等)が判断を医療・ケアチームに委ねる場合には、医学的妥当性と適切性を考慮して、本人にとっての最善の方針を決定する。
    3. 18歳未満の場合
      1. 本人の年齢および意思決定能力に応じて、本人も話し合いに参加して、意思を伝えられるように支援する。
      2. 本人がリラックスできる環境で、発達段階や理解力に応じ図などを用い、分かりやすい説明を行うことで、家族等と共に本人の最善のための意思決定を支援する。
      3. 本人が言葉で意思を伝えられない場合でも、表情や行動などから本人の思いや意向を理解するように努める。
    4. 身寄りがない場合

      身寄りがない患者の医療・ケア方針については、患者の判断能力や信頼できる関係者の有無に応じて判断が異なる。院内の医療ソーシャルワーカー、地域の介護・福祉サービス、行政機関と連携しながら、厚生労働省の「身寄りがない人の入院および医療に係る意思決定が困難な人へのガイドライン」を参考に、患者本人の意思を尊重した支援を行う。

    5. 本人、家族等、医療・ケアチームの間で妥当な医療・ケア内容に関する合意が得られない場合

      院内に設置されている倫理コンサルテーションへの相談や、病院倫理委員会で討議する。

備考
*ここでいう医療・ケアチームとは、患者に関わるすべての職員をさす。
*積極的安楽死は日本の法律で認められていないため、本指針では対象としない。

がん研有明病院 病院長

病院利用に関するルール

当院では、患者さんやそのご家族、関係者の方々など当院をご利用になる方の安全を守り、また、業務を円滑に行い適切な医療を提供するため、以下のような迷惑行為や禁止行為があった場合は、当院の施設利用ならびに診療をお断りする場合がございます。状況によっては、警察に通報することをご理解ください。また、患者さんの安全確保のため、手術室、ICU、各病棟ハイケア病室には、監視モニターを設置していますのでご了承ください。

  1. 他の患者さん、ご家族、関係者の方々等の施設利用者及び病院職員に対して、暴力・暴言・脅迫・強要行為や、セクハラ、ストーカーなどの迷惑行為、犯罪行為を行わないでください。
  2. 病院職員の説得・指示・警告に従わず、解決しがたい要求を繰り返し行い、病院業務を妨害するような行為を行わないでください。
  3. 患者さんや職員の個人情報保護のため、写真及び動画の撮影は行わないでください。
  4. 敷地内、院内では、加熱式・電子タバコ(ニコチン・タールフリー含む)を含めて禁煙。
    アルコールについては、ノンアルコールを含めて飲用、持ち込み禁止。
  5. 機器備品、建物設備等を故意に破損した場合は、弁償していただきます。
  6. 治療もしくは面会等の用事なく敷地内、院内に立ち入らないでください。また、受診に必要ではない危険な物品を持ち込まないでください。
  7. 従業員エリア(Staff Only)には許可なく立ち入らないでください。

がん研有明病院 病院長

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