部門紹介

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研究内容

目次

  1. 腫瘍頑健性の理論の研究
  2. 酵母におけるロバストネスの実験的検証
  3. 出芽酵母を利用した薬剤ターゲット同定システムの開発
  4. がんの薬剤応答の計算機モデル

酵母におけるロバストネスの実験的検証

細胞が、遺伝子の発現変動や環境変動に、どの程度対応できるかを理解することは、がんの治療戦略の決定や創薬ターゲットの同定に重要な役割を果たします。我々は、遺伝子綱引き法という、遺伝子過剰発現に対して細胞が対応できる上限を定量的かつ網羅的に測定する手法の開発に成功しました。現在、この方法は、出芽酵母と分裂酵母に対して利用することが可能になっています。酵母は、最もよく理解されている真核細胞です。この細胞を利用して、真核細胞が各々の遺伝子の過剰発現などの擾乱に、どの程度対応できるかの定量的データを網羅的に測定する実験系を開発しています。このデータに基づいて、細胞の増殖がいろいろな擾乱に対してどのように対応し、どのような制御を行うことができるかを理解し、その知識を創薬へと応用しようと考えています。

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