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目次
がんの薬剤応答の計算機モデル
精密な計算機モデルは、工学研究では必須のものとなり、生命科学や医療の分野でも今後その導入が進展することは論を待ちません。我々は、がんの薬剤抵抗性や新規化合物による増殖抑制効果などの計算機モデルの構築にも取り組んでいます。現在は、シグナル伝達系を中心にいくつかの良く調べられている変異をモデルに反映させ、例えば、乳がんのタモキシフェンに対する抵抗性やこのような抵抗性を克服する複数化合物の併用の効果やそのターゲットの探索などをテーマとしています。将来的には、治療戦略の策定や創薬へと応用がなされることを目指しています。