医療安全体制の監査について

最終更新日 : 2023年7月12日

2022年度 第1回

公益財団法人がん研究会有明病院 医療安全監査委員会

1.開催日時 : 2022年11月2日(水) 13時00分から14時50分
2.開催場所 : がん研究会有明病院   会議室A/B
3.出席委員 :
外部委員・委員長 遠山 信幸(医師:自治医科大学附属さいたま医療センター教授)
外部委員 大滝 恭弘(弁護士:帝京大学医療共通教育研究センター教授)
外部委員 瀧澤 邦夫(医療を受ける者)
内部委員 斎藤 彰一(医師:がん研究会有明病院 下部消化管内科部長)
4.がん研出席者 :
理事長 浅野 敏雄
管理者 佐野 武(病院長/病院本部長)
医療安全管理責任者 大野 真司(副院長)
医療安全管理部長 山本 豊(医師)
医薬品安全管理責任者 山口 正和(院長補佐/薬剤部長)
IC委員会委員長 笹平 直樹(医師/肝胆膵内科部長)
医療安全管理者 中山 章子(ジェネラルリスクマネージャー/看護師長)
医療安全管理者 川尻 恵子(ジェネラルリスクマネージャー/副看護師長)
医療安全管理者 根本 真記(ジェネラルリスクマネージャー/主任薬剤師)
オブザーバー 馬場 慎也(がん研究会 チーフコンプライアンスオフィサー)
幹事 野本 啓司(医療QMC事務室室長)
幹事 青木 智恵子(医療QMC事務室係長)
5.議題:
  1. インシデント・アクシデントレポート報告数の分析
  2. 事例検討・有害事象症例について
  3. 病院機能評価中間結果における課題と取り組みについて
  4. 看護師のIC時の同席基準や状況、同席率(入院・外来)について
  5. 院内巡視(薬剤部・12階東病棟)
6.監査結果・監査委員
  からの講評
  1. 徐々に改善が進んでいる。安全面に関しては組織体制変更に伴い横断的にわかりやすい組織となった。IAレポートについても活性化して利用し、PDCAサイクルをまわすという意味では事例検討に活かせればよい。病棟、薬剤部に関しては素晴らしい管理体制であった。特に指摘事項は無い。
    また、今回1131の同意書についてブラッシュアップをおこなったとの事であったが、次回の監査委員会の際に、定型的な侵襲的治療に関するブラッシュアップされた同意書を2、3例提示して頂きたい。
    また、患者影響レベル0・1の報告について、レベル0の割合が少なく、レベル1の報告が非常に多い。レベル0の報告を増やすことが望ましい。
  2. 病院機能評価で指摘された鎮静やその他の項目に関しても、WGを立ち上げすぐに対応するなど、相変わらず良い病院だと再認識した。
  3. 薬剤部の金庫の管理がしっかりしていた。ただし、作業スペースが狭いと感じた。ICの同席については、医療者は患者の顔を見て、顔色など確認しながら説明して頂ければなお良いと感じる。
  4. 緩和病棟について巡視をおこない、非常に感銘を受けた。また薬剤部に関しても実際の払い出しの様子を確認でき有意義であった。
7.監査結果に対する対応状況
  1. 講評1に対する対応状況
    同意書については、次回の本委員会で提示することとする。
    また、患者影響レベルについては、当院の判定が厳しく、他施設でレベル0としている事例も、レベル1として扱っていた。今回の講評により、判定基準の見直しをおこなった。その結果レベル0の報告割合は、前月比で2.5%から25.2%に増加し、レベル1は63.5%から46.6%へ減少した。

2022年度 第2回

益財団法人がん研究会有明病院 医療安全監査委員会

1.開催日時 : 2023年2月16日(木) 10時00分から11時52分
2.開催場所 : がん研究会有明病院   特別会議室
3.出席委員 :
外部委員・委員長 遠山 信幸(医師:自治医科大学附属さいたま医療センター教授)
外部委員 大滝 恭弘(弁護士:帝京大学医療共通教育研究センター教授)
外部委員 瀧澤 邦夫(医療を受ける者)
内部委員 斎藤 彰一(医師:がん研究会有明病院 下部消化管内科部長)
4.がん研出席者 :
理事長 浅野 敏雄
管理者 佐野 武(病院長/病院本部長)
医療安全管理責任者 大野 真司(副院長)
医療安全管理部長 山本 豊(医師)
IC委員会委員長 笹平 直樹(医師/肝胆膵内科部長)
患者迷惑防止委員会委員長 上野 貴之(医師/乳腺 外科部長)
患者相談室室長 神田 恵子
入院医事課課長 水上 拓哉
医療安全管理者 中山 章子(ジェネラルリスクマネージャー/看護師長)
医療安全管理者 川尻 恵子(ジェネラルリスクマネージャー/副看護師長)
医療安全管理者 根本 真記(ジェネラルリスクマネージャー/主任薬剤師)
オブザーバー 馬場 慎也(がん研究会 チーフコンプライアンスオフィサー)
幹事 野本 啓司(医療QMC事務室室長)
幹事 青木 智恵子(医療QMC事務室係長)
幹事 山口 智美(医療QMC事務室事務員)
5.議題 :
  1. 患者家族からの暴言・暴力対策と状況について
  2. 型的な侵襲的治療に関する同意書について
  3. インシデント・アクシデントレポート報告数の分析
  4. 事例検討・有害事象症例について
  5. 相互ラウンドでの指摘事項について
  6. 公益通報者保護制度における体制と活動状況について
  7. 診療科や部門・部署の横断的なTQM活動について
6.監査結果・監査委員
からの講評
  1. レベル0を含めてすべて把握出来ることは良い取り組みである。大きな事象ではない内容であってもIAレポートで逐一報告し周知することは大切なことである。また、レベル3b以上の報告件数が減少傾向にあるが、コロナの第5波、第6波の影響を受け手術件数や内視鏡件数も減少傾向にある事が原因と考えられた。
  2. インフォームドコンセント、トラブル対応についても、素晴らしい病院である。
  3. 患者側の立場からは、説明書類が患者にも分かりやい図になったことは非常良い。難しい医療用語もわかりやすく説明、記載されており、今後も患者に優しく説明していただける事を希望する。
  4. 全般的に、医療安全に積極的に取り組みをおこなっており、非常に模範的な病院である。今後益々医療安全、患者安全、職員安全などを病院全体で取り組む事を希望する。
  5. 患者相談窓口について公表がされていない。ホームページ等で簡単に確認できるよう公表することが望ましい。
7.監査結果に対する対応状況
  1. 講評5に対する対応状況
    ホームページの「患者さん・ご家族の方へ」の「がんに関するサポート・ご相談」から確認できるよう掲載した。

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